2006年9月30日18:30
パリのセーヌ河岸は世界文化遺産の一つです。
そして、そのセーヌ河岸の景色を堪能するなら、バトビュス(水上バス)が絶対におすすめです。
東は植物園から西はエッフェル塔までの間に8つの停留所があり、セーヌ川を反時計回りにぐるりと一周しながら、約90分かけてもとの停留所に戻ってきます。
もちろん、基本は水上バスなので、わざわざ一周しなくても途中乗降自由。
気軽にセーヌからの風景が楽しめます。
さしずめセーヌを走る山手線というところでしょうか。
そして、何と言っても魅力なのはその安さ。
例えば、セーヌ川ディナークルーズなどのオプショナルツアーに申し込むと、だいたい150ユーロ程度かかるのですが、バトビュスなら一日中乗り放題のフリーパスがたったの11ユーロ。
もちろんバスなのでディナーは付きませんが、ディナーよりクルーズが目的ならば、バトビュスの方が絶対に経済的です。
そんなわけでノートルダム大聖堂の停留所から船に乗り込み、名曲アルバムのような景色を見たり、現地の子どもたちと一緒に写真を撮ったりしながら、水上の旅は楽しく進んで行きました。
しかし、市庁舎前の停留所を過ぎたあたりで突然雲行きが怪しくなってきました。
この日のパリは夕方に雷が轟き、大粒の雨がそれこそバケツをひっくり返したかのように降り出したのです。
午前中のモンマルトルの快晴が嘘のような大雨でした。
それでも私はがんばって、デッキで写真を撮ったりしていましたが、雨に濡れるのが嫌いな妻は、急いで船の中に避難して、すっかり船内観光を決め込んでいます。
さすがにこの大雨ではクルーズ気分も台無しかと思いましたが、そこは晴れ男の面目躍如、アレクサンドル3世橋を過ぎた頃から次第に雨脚は弱まって行き、エッフェル塔前ではすっかり止んでしまいました。
ロンドンの天気は変わりやすいと言いますが、ここパリの天気も猫の目のように変わるので、折りたたみ傘は必需品です。
この頃から、辺りは一気に暗くなり、水上観光はナイトクルーズへと変わります。
折しも船はエッフェル塔の前にあり、イルミネーションの灯るエッフェル塔は、昼間見たエッフェル塔よりも印象的でした。
水上バスはそれからライトアップされたオルセー美術館前を通り、再びノートルダム大聖堂に到着しました。
途中、大雨に祟られたのは大変でしたが、晴れから雨へ、夕方から夜へと様々に表情を変えるセーヌ河岸を見ることができて、かえって得をしたのかもしれません。
このセーヌ周遊はとても思い出に残る90分になりました。
辺りはすっかり夜の趣を具え、私たちはメトロに乗って、この日の観光を終えました。
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