2006年10月1日17:35
(この記事はシュクルが執筆したものです。)
凱旋門賞といえば、世界の競馬の最高峰と言えるレースです。
競馬好きの私は、以前からずっと「死ぬ前に一度は凱旋門賞を見てみたい」と思っていました。
私は特にディープインパクトのファンというわけではありませんが、ディープがケタ外れの馬だということは感じていました。
ぜひ海外遠征してもらいたいと思っていたし、その時は素直に応援したいと思っていました。
そして実際、凱旋門賞にディープが挑戦することになり、ロンシャン競馬場に足を踏み入れた時は、自分の目でそれを観ることができる幸運に感謝しました。
レースが始まるまで、ロンシャン競馬場の中をあちこち歩きました。
優雅な貴婦人や、正装した金髪巻き毛の少年を見ると、憧れていたロンシャンそのもの。
でも、シャンパンをガブ飲みしているおじさんや、競馬新聞を食い入る様に見ながら予想しているフランスの競馬オヤジなどもいて、イメージしていたよりずっとカジュアルな感じ。
みんな楽しそう。お祭りという雰囲気です。
しかし、レースが近づくにつれ緊張してきます。
凱旋門賞の発走は現地時刻で17:35。
日本馬が凱旋門賞に勝つ歴史的瞬間に立ち会えるかもしれない。
そう思うと、誇らしく、昂揚した気分になるのを抑えきれませんでした。
本馬場入場したディープは、誘導馬の後ろを歩いていて、凱旋門賞カラーの青と黄色で飾った誘導馬のワタリと、ディープの勝負服の色が絶妙にマッチしていて、晴れたロンシャンの青空と美しい芝生に映えて、すべてがディープの勝利を暗示しているかのように感じました。
レースは始まり、ディープは絶好の位置取りのように見えました。
ヨーロッパの深い芝では、最後方からまくる戦法は、前年の有馬のように差して届かずということになる心配があります。
ディープの脚なら後ろから差されることはないはずだと思っていたので、多少早仕掛けで先頭に立って直線はちぎる、というのが私の予想でした。
一番怖いのは、内枠が災いして閉じ込められて出られなくなることですが、武豊騎手はうまくディープを外に出し、もったままで直線に入った時、本気で「これで勝てる!」と思いました。
しかし、ディープは負けました。
率直に言って、直線の走りはいつものディープじゃなかった。
やっぱり「飛ばなかった」のだと思います。
理由なディープにしかわからないことだけど、もしかしたらディープ自身にもわからないかもしれません。
真のディープの姿を世界に見せられなかったのは心残りですが、ディープは本当にがんばったと思います。
直線でレイルリンクにかわされ、3着でゴールした時の日本人観戦客全員のため息と、ゴール後に起きた拍手は、ディープのがんばりに対する熱い思いの表れでしょう。
惜しかったよ。あとちょっとだったよ。
よくがんばったよ、ディープ。
私も思いのたけをこめて、手が痛くなるくらい拍手しました。








