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一日で鑑賞するルーヴル美術館一日で鑑賞するルーヴル美術館
「ルーヴル美術館は広い・でかい・一日じゃムリ」という話は何度も聞いていたので、一冊ガイドブックらしきものを買おうと思い、タイトルと装丁を見て購入しました。
しかし、掲載作品はややマニアックで、私たちが期待していたような、ルーヴル収蔵のビッグネームを効率的に鑑賞するための手引書といった内容ではありませんでした。
オールカラーで写真はきれいですし、作品解説もそれなりに面白いので、帰国してから読み物として読み直すと興味深く、再び足を運びたくなります。そういう意味では、ルーヴル美術館リピーター向けの一冊と言えるでしょう。

ギャラリーフェイクギャラリーフェイク
美術におよそ興味のなかった人が、美術をかじってみる上での入門書としては、おそらく白眉だと思います。
「美術」がテーマということで肩肘をはらず、美術品にまつわる人間模様を描いた漫画として普通に読むだけで、美術品や芸術家に対する造詣が自然と深まり、今度は美術館に足を運んでみようという気になります。
オムニバスなので、寝る前に読む「枕草子」としても秀逸だと思いますね。喩えるなら「美術版ブラックジャック」というところでしょうか。
ルーブルやオルセーを訪れた時に、作品や作者の知識があるのとないのとではまったく視点が違います。
作品中で何度かパリが舞台になっている回もあるので、例えばモンマルトルを訪れた時などもフジタ気分が味わえます。

ダ・ヴィンチ・コードダ・ヴィンチ・コード
今さら説明する必要もないでしょうが、世界中でベストセラーになったダン・ブラウンの推理小説です。映画化もされましたが、この手のものは書籍で読むのがポリシーなので、出発前に2日かけて読破しました(帰国後、DVDも観ましたが)。
私がおすすめしたいのは文庫版の方で、文庫本なら持ち運びに便利ですし、読み終わって邪魔になったら捨ててくることもできます。何より上・中・下巻のボリュームがパリまでの長いフライト中に読むのにぴったりで、実際に妻はこれだけで十分な退屈しのぎになったようです。
内容はレオナルド・ダ・ヴィンチとキリスト教の秘密に迫る問題作で、それはそれで興味深いのですが、あまり深いことは考えず、暗号を次々と解いていくアドベンチャーミステリーとして読むだけでも十分楽しめます。推理小説好きには、間違いなく満足できる作品でしょう。
ルーヴル美術館を訪れる予定のある方は、読んでおくといろいろ視点が変わってきます。
ダ・ヴィンチ・コードで一躍脚光を浴びることになったサン・シュルピス教会を観光プランに入れてみるのもいいですね。

イメージを読むイメージを読む
この本は、美術の中の図像解釈学という分野の入門編です。
図像解釈学とは、絵に秘められた作者の意図や寓意を読み解く学問です。
こう書くと難しい感じですが、簡単に言うと絵の謎解きでしょうか。ダ・ヴィンチ・コードやギャラリーフェイクにも随所に登場する絵の謎解きを、専門の美術史家がわかりやすく解説しているのがこの本というわけです。
特に、レオナルド・ダ・ヴィンチについては、「モナリザ」「岩窟の聖母」「聖アンナと聖母子」というルーヴルの収蔵作品を取り上げて解説していますから、ルーヴルを訪れる前に読んでおくと、「わあ、きれい」という印象だけではない、もう一歩深い鑑賞ができると思います。

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