(この記事はシュクルが執筆したものです。)
大学生になって初めて県外で暮らした時、数々のカルチャーショックの中で、私が一番びっくりしたのは、ぽっぽ焼きを誰も知らないことでした。
ぽっぽやきが新潟にだけあると知った時の衝撃は、とても言葉では言い表せません。
ポッポ焼きとは、新潟でお祭りの時にだけ売っているお菓子です。新潟全域ではなく、主に下越地区にあるようです。呼び方も地域によって違うようで、夫は「蒸気パン」と呼んでいます。
形は平たい棒状で、やわらかく、黒糖の味です。
大判焼きの生地がもっともちもちになって、黒糖味になっているとイメージしてもらえれば近いでしょうか。あるいは、密度の濃い蒸しパンのような感じ。まちがいなく美味しいです。
あの安室奈美恵ちゃんも、コンサートで新潟に来た時に食べて、すっかりお気に入りになったとか。さすが安室ちゃん。
大体、9本で300円程度の値段で、お祭りの時しか買えないので、屋台はいつも大人気、長蛇の列です。
小さい頃からお祭りの時は必ず食べていたので、ぽっぽ焼きはお祭りの味です。
ぽっぽ焼きと言えば、お祭り。お祭りと言えばぽっぽ焼き。ぽっぽ焼きの無いお祭りは、モナリザのいないルーブル美術館みたいなものですね。
通常はお祭りの時しか食べられないのですが、時たま不定期でどこかで屋台を見かける時があります。そんな時は速攻買いです。
ぽっぽ焼きを食べるたびに、自分がポッポ焼きのある場所に生まれ育ったことの幸せをかみしめ、神に感謝する私です。
ところが、こないだタウン誌を読んでいたら、豊栄ICの近くにポッポ焼きが買える店があることを知ってしまいました(週末だけですが)。
もちろん、その記事を読んだ私は狂喜して、その記事をスクラップしたのですが、でも、よく考えると、たまにしか食べられない特別感も大切にしたい。だから、いつでも買いに行ったりは、したいけどしない。すごく食べたい。けど、お祭りまでがまん。ああ、お祭りが待ち遠しい。でも、やっぱり豊栄まで買いに連れてって...。
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