2007年11月13日16:00
「夏なら老松の夏柑糖、冬なら村上開新堂の好事福盧」
みなさんは村上開新堂の好事福盧(こうずぶくろ)を知っていますか?
村上開新堂は、京都最古の老舗洋菓子店で、創業は明治37年。
村上開新堂の缶クッキーと言えば、予約してから入手できるまでに一ヶ月以上かかる超人気商品で、「幻のクッキー」とまで呼ばれているそうです。
好事福盧は、そんな村上開新堂で11月から3月まで冬季限定で発売されるみかんゼリー。
私は西村しのぶのメディックスで、その存在を知りました(作中では「こうじぶくろ」になっていましたが)。
一日にそれほど数を作らないので、基本的には予約してから行きましょう。
そんなわけで、前日のうちに「15:00すぎに行きます」と予約を入れておいたので、銀閣寺で紅葉を堪能した後は、市バス17系統に乗って、村上開新堂のある寺町通りへと向かいます。
京都市役所前でバスを下りると、深く考えることもなく、目の前に見えた寺町通りアーケードに入りました。
が、行けども行けども村上開新堂が見つからず、そのまま四条河原町の大通りまで出てしまいました。
「これはおかしい」と逆戻りしてみたものの、やっぱり村上開新堂は見つかりません。
結局、近所にあった交番に入って道を尋ねてみると、どうやら寺町通りのアーケードに入ってしまったのが間違いだった模様。
京都市役所から、アーケードとは反対側の寺町通りが正解でした。
村上開新堂を探して30分くらい歩き回ったのですが、結局すべて無駄足。
こうなると、あんまり妻のことも言えません。
ていうか、タビリエ京都の地図、もっとわかりやすく書いてくれよ。笑。
そんなわけで、苦労した末にたどり着いた村上開新堂は、いかにも老舗といった趣の古びた建物。
営業しているのかさえわからないほどひっそりとして、タイムスリップでもしたかのような店のたたずまい。
歴史を感じさせるというより、時が止まっているようです。
店の中は薄暗くて人影もなく、ものすごく入りにくい雰囲気。
まあ、予約してあるからこそ入れたものの、予約なしでは前を通ってもスルーしてますね、きっと。笑。
店内に入って「予約していた者ですが...」と告げると、お年を召した店主が奥から大事そうに好事福盧の入った箱を取り出してきて、念入りに保冷剤を入れてもらいます。
好事福盧はみかんの皮を容器として使っているので、時間が経ったり温かくなると、皮が崩れてぐちゃぐちゃになってしまうそうです。
すごく繊細なデザートなんですね。
もったいぶってグダグダになってもいけないので、適当なベンチを見つけ、早速いただきます。
包みを広げて蓋を開けると、紀州みかんをくりぬいた容器に、みかんゼリーがたっぷり入っています。
ゼラチンは固めで、よく食べるようなつるつるとした食感ではなく、ねっとりとした懐かしいゼリーの食感です。
味も、いまどきのゼリーとは違って、まさに「みかんがゼリーになりました」という感じの素朴な美味でした。
これはゆっくりくつろいで食べると格別でしょうね。
京都土産として、家まで持ち帰れないのが残念です。
まさに、京都でしか食べられない、老舗の味。
京都に行ったら、時が止まったような洋菓子店に行って、この素朴で繊細なデザートを食べてみてはどうでしょうか。
村上開新堂
〒604-0001 京都府京都市中京区寺町通二条上る東側
電話番号 075-231-1058
アクセス 市バス京都市役所前バス停より徒歩5分
営業時間 10:00-18:00
定休日 日曜・祝日・第3月曜
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