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Dec
17
2008

とんかつかねこの新潟名物カツ丼

新潟の隠れた名物のひとつに、「たれカツ丼」があります。
普通のカツ丼は、だし汁で煮て卵でとじてありますが、新潟の「たれカツ丼」は、揚げたてのサクサクのとんかつを甘いしょうゆダレに浸し、それを白いご飯にのせて食べるのです。
イメージとしては、うな丼や天丼みたいな感じですね。
シンプルですが、新潟の米の美味しさを存分に味わうことができ、新潟に来たらぜひ味わってほしい至極の一品です。
新潟にはいくつか「たれカツ丼」の有名店がありますが、今回は、その中でも私がナンバーワンと信じて疑わない「とんかつかねこ」を紹介します。

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新大生が必ず一度は訪れる店

「とんかつかねこ」は、新潟大学のすぐ目の前にあります。
訪れるとまず目に入るのは、「フリーダム!」と言わんばかりに停められた大量の自転車。
店の前の小路の奥には数台停められる駐車場があるのですが、自転車のせいでそこまで車が通れないこともしばしば。

この看板が目印

お世辞にも綺麗とは言えない、積年の油が染み込んだ店内には、カウンターが7席、小上がりのテーブル席が6卓。
小上がりの前には、錯乱した靴と、ボロボロになったジャンプとサンデーとマガジン。
狭い店内には、ジャージ姿のむさ苦しい体育会系の大学生がぎゅうぎゅうと鮨詰めになり、その中で淡々とカツを揚げ続けるマスターと、忙しそうに給仕する二人のアルバイト学生。
私が初めてとんかつかねこを訪れたのは、もう15年も前になりますが、店はあの時から時間が止まっているかのようです。

イチオシは「名物かつ丼」

かねこにはたくさんのメニューがありますが、なんといってもイチオシは「名物かつ丼」です。
女性はご飯少なめでサラダが付くレディースセットが上品な量でしょう。
周囲の学生たちは、普通に「三段かつ丼」や「ビッグ定食」を食べたりしていますが、これは食べ盛りの10代だからこそ出来る業で、うっかり手を出してしまうと大変なことになります。

脂まみれのメニュー

さて、今回も、いつものように「名物かつ丼」を注文すると、まずはお通しの冷奴とたくあんが出てきます。
これも15年前から変わらない、かねこ伝統の付け合せ。
カツはオーダーが入ってから揚げるため、出てくるまでに時間が結構かかります。
その間は冷奴だけを食べながら、毎週欠かさず揃えてあるジャンプやサンデーやマガジンを読みましょう。
ビギナーは待ち切れずにたくあんまで食べてしまうものですが、正直これはいただけません。

かねこ伝統の味

そうして冷奴をつつきながら、読みたい漫画を一通り読んだところで、計ったようにカツ丼と味噌汁が到着します。
丼にこんもりと盛られたご飯の上には、特製タレに浸されたカツが3枚。
まずはカツをサクリと一口。
そして、タレの染み込んだご飯を三口ほど頬張ります。

まずはカツをサクリと一口

かねこのカツの美味さは言うまでもないのですが、むしろかねこの真骨頂は、このご飯の美味さ。
つやつやふっくらとした米と、サクサクの衣と、ジューシーな肉汁と、それらを調停する甘いタレ。
そして、タレの甘さがしつこく感じてきたところで飲むワカメと豆腐の味噌汁の塩気のありがたさ。
こうして、カツ・ご飯・ご飯・ご飯・味噌汁のリズムで食べて行くと、ご飯の中から発掘されるニ段目のカツ。
つまり、ご飯とカツの二段重ね。
ここで一枚目のたくあんを食べて箸を休めたら、沈殿したタレで濃い目の味付けになった二段目のカツ丼を一気にかきこみましょう。
そして、最後に二枚目のたくあんを食べ、味噌汁を飲み干してフィニッシュです。
もはや計算されているとしか思えない完成された箸のリズム。
この長い経験に培われたカツ丼こそが、「名物かつ丼」の名物たる所以であり、かねこの王道なのです。

今も学生たちの胃袋を支える優しい味

この名物かつ丼の値段は600円。
このクオリティなら、あっという間に店内改装も出来るくらいは稼げるはずですが、そこは学生の財布にも優しいようにというマスターの良心なのでしょう。
かねこのマスターはこれまで何枚のカツを揚げ、学生たちはどれだけの米をここで消費してきたのだろう?
15年前から綺麗にもなっていなければ、決して汚くもなっていない店内で、学生たちの喧騒に包まれながら、同じようにカツを揚げるマスターの姿を見て、そんなことを思ったりしました。

とんかつかねこ
〒950-2111 新潟県新潟市西区大学南1丁目7800-4
電話番号 025-262-3550
アクセス JR越後線新潟大学前駅より徒歩20分
営業時間 11:00-14:00/17:00-22:00
定休日 無休

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Comments:2

もや美 2008年12月18日 21:15

ごきげんよう。
高校まで住んでた山梨でも同じような料理があったわよ。
地元ではこれの料理は「煮カツ」と呼んでたわ♪
ちなみにカツ丼になるとどんぶりのご飯の上にキャベツとトンカツが
普通にのっかってますの。
最後までなじめなかったわ。。。

サーチライト 2008年12月20日 12:03

もや美さん、ごきげんよう。笑。
私も高崎でキャベツとトンカツがのった「ソースカツ丼」食べたことがありますよ。
群馬出身の友人のおすすめで。
あれはあれでけっこう美味しかったけどなあ…。
新潟では、「煮カツ」と言うと、カツの卵とじのことを指しますね。
カツ丼も、けっこうあちこちでバリエーションが豊富で面白いですけど、とりあえず一つ言えるのは、「カツ丼考えた人、天才!」ということですね。笑。

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