2009年6月、新潟に新しい野球場が誕生しました。
その名は「ハードオフ・エコスタジアム新潟」。
そして、2009年7月7日には、そのこけら落としとして、プロ野球公式戦「広島×阪神」が開催されました。
新潟では13年ぶりとなるプロ野球公式戦、しかも我が県では初めてのナイター開催です。
もちろん、ゆめのりょけんとしては、こんな恰好のネタを見逃すはずもなく、さっそくハードオフ・エコスタジアム新潟に駆けつけて、記念すべきオープニングゲームを観戦してきましたので、今回はその模様についてレポートしていこうと思います。
球場へのアクセス
ハードオフ・エコスタジアムまでの移動は、新潟駅南口から出ているシャトルバスを利用しました。
私たちが新潟駅に到着した午後4時には、シャトルバス乗り場は長蛇の列になっていましたが、係員の指示もサクサクと手際よく、それほど待たずにバスに乗ることができました。
この辺りの手際の良さは、もちろんビッグスワンのノウハウが生きているんでしょう。
そういう意味では、建設が一時凍結されたことで、ビッグスワンと隣り合うように新スタジアムが建設されたのは、先々まで考えると、むしろ望ましい形のように思います。
シャトルバスの料金は片道260円ですが、バス乗り場で係員が売っている往復チケットなら500円と、ちょっとだけ割安になります。
新潟駅から球場まではおよそ20分。
行列に並び始めてから40分ほどでエコスタジアムに到着です。
ハードオフ・エコスタジアム新潟
ハードオフ・エコスタジアムは、新潟悲願の県立野球場です。
新潟は県営野球場がない唯一の県。
プロ野球を呼びたくても、球場設備や老朽化の問題で、まともに使える球場がない。
こんな野球僻地とも言える恥ずかしい状況を打開すべく、新たな野球場を建設する構想が固まったのは1990年の話です。
ところが、2002年ワールドカップの試合会場として新潟が選出されると、ビッグスワンの建設が最優先となり、新野球場の建設構想は一時凍結。
ようやく2007年に新スタジアムの建設が着工され、そして2009年、総事業費89億円をかけた県立野球場が完成する運びになったのでした。
ところで、この球場の関係者は、新潟出身の漫画家・水島新司先生の名作「ドカベン」の名を冠し、「新潟ドカベン球場」という名称にしたかったようです(水島先生も無償で作品名を使用することを快諾)。
しかし、新潟県側はネーミングライツで新球場の命名権を売却し、その結果、「ハードオフ・エコスタジアム新潟」という名称で、新球場はスタートすることになりました。
新潟県の厳しい台所事情を考えれば、ネーミングライツにこだわって球場維持費を捻出したいのも理解できます。
しかし、個人的には、「ドカベン球場」で「ドカベン弁当」を発売したり、水島新司先生と「あぶさん」つながりでホークスの試合をやったりした方が、ネーミングライツより経済効果が高いと思うんですけどね。
これも個人的な感想ですが、よりにもよって「ハードオフ」というのも、いきなり中古感が漂って、ちょっとした笑えない笑い話ですね。
球場設備は申し分なし
球場名の件はさておき、スタジアムそのものは非常に素晴らしいものでした。
全面人工芝のグラウンドは、ホーム~センター間122メートル、両翼100メートル。
フルカラーの電光掲示板や、両軍ベンチ脇にはブルペンも設置され、もちろんナイター照明も完備。
4階建ての内野席スタンドには2万人、3階建ての外野席スタンドには1万人を収容することができます。
今回、私たちは外野席ライト側中段からの観戦だったのですが、前方の開放感もあってグラウンドが非常に見やすく、肉眼でもばっちりプレイを楽しむことができました。
双眼鏡や望遠カメラでもあれば完璧でしょう。
トイレもあちこちにたくさんあるので、ビールを飲みすぎても安心です。笑。
観戦中の飲食は期待しない方が無難
ただ、外野席に設置された売店は、完全に経験不足で散々でした。
例えば、人手不足で長蛇の列ができているわ、値段は高いわ、食べ物はプレイボール前に売り切れているわ、ビールはぬるいわ、売り子は来ないわ、来たとしても手際が悪いわ。
飲食物の値段が高いのは、こういう場所のデフォですから覚悟の上としても、球場内への持ち込みが禁止されているわけですから、最低でも売り切れだけはやっちゃダメだろうと。
この辺りは場数を重ねることで改善されてくると思うのですが、こういう場所に来る度に、JRAは神だなと思う私でした。
そんなわけで食べる物はあきらめて、応援グッズの売店を覗いてみると、カープ小僧のミニメガホン(500円)がかわいかったので、これを購入。
私は基本的にスワローズファンなので、広島×阪神ならどっちが勝っても良かったのですが、私たちがいるライトスタンドはカープサイドの観客席なので、今日はカープを応援することにします。
まあ、こういう状況で私が応援した方が負けた記憶はあまりないので、今日はきっと広島が勝つでしょう。笑。
新潟・野球新時代の幕開け
国歌斉唱、花束贈呈、始球式と、試合開始のセレモニーがいろいろあって、いよいよ午後6時プレイボール。
カープ先発の斉藤悠葵が投げた初球は139キロのストレート。
電光掲示板にはちゃんと球速も表示されます。
さすがに球種までは分かりませんが、球筋は外野席からでもけっこう見えるものです。
やっぱり一眼レフを持ってくるべきだった...。
そんなことを考えていると、初回のタイガースの攻撃はあっさり三者凡退。
攻守交替して、タイガースの先発は福原。
カープの攻撃になると、周囲のカープファンは大声援、背後からはトランペットが鳴り響き、とても落ち着いて観戦できる状態ではありませんが、プロ野球ならではの臨場感はたっぷりです。
カープの攻撃はエラー2つとフォアボールで、2アウト満塁まで行きましたが、6番の嶋が三振して得点ならず。
その後はタイガースがちょくちょくランナーを出して、試合のペースを握りながらも、なんとか斉藤が凌いで無得点という感じで序盤は進みます。
そして、試合は動き出す
4回を過ぎると、周囲もすっかり暗くなり、いよいよナイターらしくなってきました。
スタンド席はやや蒸し暑いものの、シャトルバス乗り場でもらったうちわで扇ぐと、なかなか心地よい夜の空気です。
さて、初回こそチャンスになったものの、2回以降は福原に完全に抑えられ、いまだノーヒットのカープ。
しかし5回、先頭打者の梵がライト前ヒットでノーアウト1塁。
ところで、「梵」の読み方は、これまでずっと「ぼん」だと思っていましたが、「そよぎ」らしいです。笑。
...とか言ってると、梵が盗塁成功でノーアウト2塁。
しかし、ここでバッターは打率1割台の石原で、次はピッチャーの斉藤。
うーん、打順が悪いなあ...と思っていたら、なんと石原が打ってくれました、ライトへのスリーベースヒット!
これでカープが1点先制し、しかもノーアウト3塁。
続く斉藤はピッチャーゴロに凡退しましたが、続く赤松がレフト前にタイムリーヒットで2点目。
さらに続く東出は右中間への大きな当たりで、エンタイトルツーベース。
この回の攻撃は残念ながらここまででしたが、ゲームの主導権は完全にカープが握った感がありました。
野球観戦の必需品
5回の攻撃が終わり、外野席後方の芝生にある喫煙所でちょっと一服していると、ビッグスワンの方向で突然の稲光。
実のところ、新潟の七夕は長らく晴れた記憶がないので、この日も天気は心配だったのですが、日中は天気も良くて奇跡だと思っていたら、やっぱり不安は的中するものです。
ぽつぽつと大粒の雨が降り始め、あれよあれよという間に雨脚が強くなってきました。
降り方が降り方なので、しばらく経てば止むのでしょうが、外野席スタンドには屋根もなく、野球観戦の経験に乏しい我々が傘や雨具など準備しているはずありません。
というわけで、我々の野球観戦はここまで。笑。
「だからドームにすればよかったのに」とか悪態をつきながら、シャトルバスで帰路に着きました。
その後、試合はカープが6回裏に大量得点し、8-1で勝ったようですが、その6回には24分間の雨天中断もあったようですから、どちらにせよ、その中断の間に帰っていたと思います。笑。
まあ、新スタジアムでのナイター観戦は堪能できましたし、一応決勝点も観れたので、当初の目的は達したと言ってもいいでしょう。
とりあえず、ハードオフ・エコスタジアム新潟には、うちわと望遠レンズと雨具を持っていくと、快適に過ごせると思いますよ。








