2009年7月12日16:50
メインの七夕賞も終わり、いつもなら「今日もいちにち楽しかったね!」と帰るところですが、この日はちょっと違います。
夏の福島開催もこの日で閉幕ということで、最終レース終了後に芝コースを一般開放し、福島県相馬市の伝統行事である相馬野馬追の甲冑競馬・エキシビションが催されるのです。
どちらもめったに経験できない貴重なチャンス。
佐藤錦の野望も潰えたことですし、もちろん観戦して帰ります。
ちなみに今回は最終レースもきっちり買って、前回のようには行きませんでしたが、ちょっぴりプラスも出ました。笑。
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芝コース一般開放
近年は内外のトラックバイアスも完全に浸透し、「内伸びだから外はノーチャンス」とか「内が荒れてるから外重視」とか普通に聞くようになりましたが、「じゃあ、どの程度荒れてるのか」となると、実際はよくわかってなかったりします。
そもそも、「日本の馬場とヨーロッパの馬場は別物」とか私自身もよく言うわけですが、「じゃあ、日本の芝コースってどんななってるの?」と聞かれたら、「知らん」ということになるわけです。笑。
で、実際に歩いてみた感想ですが、予想以上に穴だらけでボコボコしています。
穴には事故防止に緑色に着色した砂が入っていますが、これはほんの気休め。
あの細い脚でこんなボコボコの馬場を全力疾走するわけですから、荒れているところを通りたくない気分もわかります。たぶん、うちの妻が走ったら、穴に躓いて転ぶんじゃないかな。笑。
ちなみに、路盤はものすごく固いです。
ヨーロッパの競馬場は整地しないで馬場にするから柔らかく、日本の競馬場は整地で地盤を作ってから馬場を作るので総じて固いと亀谷が言っていましたが、日本に関して言えばきっとその通りでしょう。
まあ、ヨーロッパの馬場の上は歩いたことがないので、あっちはわかりませんが。笑。
あとは、ハロン棒の前で記念撮影したり、発馬ゲートの中に入ってみたり、普段はできないことを思いっきりやってみました。
相馬野馬追「甲冑競馬」
そうこうしているうちに、相馬野馬追・甲冑競馬の出走馬たちが入場してきます。
飾り付きの頭絡や手綱をつけた馬たちに、甲冑姿の武者が乗っている様子は、さながら戦国絵巻。
さすがに、愛の兜をかぶってはいませんでしたが(笑)、はちまき姿もりりしく、これを見ているだけでも、かっこいいです。
JRAからもらったパンフレットによると、出走馬は、重賞2勝のマーベラスタイマーをはじめとして、マンハッタンカフェの全弟ニューヨークカフェなど、思った以上の豪華メンバーです。ところが、レース直前、良血ニューヨークカフェが、まさかの放馬。
ぐるぐるとコースを3周以上しましたが、まったく脚色は衰えません。
さすが、菊花賞・天皇賞(春)を制したマンハッタンカフェの全弟、スタミナは充分です。笑。
そんなわけで、発走時刻が大幅に遅れ、シャトルバスに乗り遅れるんじゃないかとはらはらしました。
さて、思わぬハプニングで始まったレースですが、このレースが非常に見ごたえがありました。騎手は、甲冑を身につけているだけではなく、背中に大きな旗をつけています。
この旗が、走ると風になびいて、めちゃくちゃ絵になるのです。
ダート800メートルなので、あっという間でしたが、中団から抜け出して最後は突き放したキーファクターが優勝。
よく見れば、この馬も父サンデーサイレンス。
こうしてサンデーサイレンスは、中央や地方に飽き足らず、甲冑競馬までも荒らし回っているのでした。笑。それにしても、すばらしい迫力、美しいビジュアル、溢れる日本情緒。
妻とも話したのですが、これこそジャパンカップの日に、東京競馬場でやるべきエキシビションでしょう。
変な芸人や中途半端な芸能人なんかを呼ぶよりも、ずっと面白いし、外国人も喜ぶのではないでしょうか。
JRAさん、ぜひ御一考をお願いしますね。
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Comments:2
- 放蕩息子 2009年10月 1日 09:35
甲冑競馬、大井では毎年8月くらいにやるんだよね。
確かに中央でやるのもありだと思いますよ。
- シュクル 2009年10月 2日 22:21
放蕩息子さん、こんばんは。
放蕩息子さんは、大井にも出没してますもんね。
こういう催しは、素人目にも馬好きにも楽しいし、
日本の馬事文化紹介の上でも絶対いいと思いますね。
やっぱり、ジャパンカップの時、メインレース前にエキシビションでやってもらいたいな。