ニシム・ド・カモンド美術館は、閑静なパリ8区モンソー地区にひっそりとたたずむ小さな館です。
...この美術館を「小さな館」と紹介するあたり、すでにパリに麻痺していますが。笑。
大富豪だったカモンド伯爵の元邸宅と、内部の室内装飾コレクションが、まるごと美術館になっています。
『パリノルール』では「オスカルさまのお家」と紹介され、『ベルサイユのばらの街歩き』では「ロココの香りを訪ねて」とあるニシム・ド・カモンド美術館。
まさに、まさに、シュクルのためにあるような美術館です!
玄関ホールと大階段
それではさっそく貴族様のお宅訪問。
ニッシム・ド・カモンド美術館は、パリ・ミュージアム・パスが使えますし、そもそもそんなに行列にもならないようなので、訪れるとすんなり入れました。
入場すると、すぐに目に飛び込んでくる階段からすでにシュクルのハートをわしづかみ。
うおおおお、テンション上がってきたー!!
ロココ全開のグランビュロー
いかにも貴族の館といった華麗な部屋。
ここは公務執務室なのだそうです。
壁を彩る豪華なタペストリー、白い大理石の暖炉、マホガニー製の家具、ベロアの布張りの椅子、金の燭台、ブロンスの置時計...。
しかも、18世紀の有名な家具職人の銘が入った芸術品。
本物のアンティークは、やっぱり成金趣味の派手さとは全然違って、落ち着いた調和があるんですね。
オスカル様も、こんなところに住んでいたのかしら...。
繊細で美しいグランサロン
お隣は、サロンとして使われていた部屋です。
「ボアスリー」と呼ばれる壁の細工は、白に金という女性的で繊細な美しさ。
暖炉も白の大理石に金の装飾で統一されています。
ここの家具・調度類も、名のある職人のものばかり。
細かい細工や装飾、優美なフォルム、見ていてため息がでます。
そうそう、このサロンはルイ16世様式なのだとか。
まさにオスカル様の時代そのものですね。
落ち着いた配色のプティビュロー
この部屋は私的執務室だそうで、灰緑色の地に金という落ち着いた配色のボアスリーになっています。
暖炉は濃青色のトルコ大理石、椅子の布もオリーブグリーンで、ぐっとシックな感じに統一されています。
ローズウッドの寄木張りのガラス戸棚や、マホガニーに金ブロンズの事務机が、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
それにしても、どの部屋もセンスいいですねえ。
食器棚にずらりと並ぶ高級陶磁器
食器が飾ってある部屋がありました。
セーブル、シャンティイ、マイセンなどの食器セットが何十もずらっと並んでいる様は圧巻。
こういうの見ると、「さすが貴族」って感じます。
晩餐会の時に使ったのでしょうか。
それとも、普段からこういう食器で食事してたのかなあ。
まあ、オスカル様の食事は、毎日が晩餐会みたいだったもんね。
青い絨毯が見事な青のサロン
3階にある「青のサロン」と呼ばれる部屋。
名前がもう貴族の館っぽい。
落ち着いた緑色の壁に、絨毯の青が引き立ちます。
部屋の中央には事務机があり、木部は寄木細工で仕上げられ、天板と左右の引き出し板は黒い皮張りになっています。
この屋敷を建てたカモンド伯爵は銀行家だったそうですが、こんな机で書き物をしていたとしたら、お金の計算より優雅な詩でも浮かんできそうです。
書斎好き必見の図書室
3階にある本がたくさん並んだ部屋。
書斎だと思ったら、図書室でした。
自分の家に図書室があるとかどんだけ。
でも、よく考えたらオスカル様の家にも図書室がありましたね。
ジャン・ジャック・ルソーを読んでいたら、「謀反人か平民の読む本だ!」ってジャルジェ将軍に怒られてました。
我が家にもこんな書斎が欲しい...けど、ここじゃ寝転がってマンガが読めないなあ。笑。
ベルばらファンならぜひ訪れたいパリ観光の穴場
もう、どこを見ても「オスカル様はこんなところに住んでいたのね...」という感慨でいっぱい。
そして、どの部屋を見ても、室内装飾、家具、調度品、そのすべてが美しくて洗練されていて、でもけっして装飾過多になっていなくて調和がとれていて。
まさしく、フランスの貴族文化の粋を集めた美術館と言っていいでしょう。
ここは、ルーヴル美術館やヴェルサイユ宮殿ほど有名観光スポットではありませんが、見ごたえ十分です。
最初は「時間が無かったらパスしよう」と思っていたくらいですが、とんでもない!
パリに行ったら絶対行くべき穴場だと思います。
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