マドレーヌ寺院は、コンコルド広場から延びるロワイヤル通りのつきあたりにある大きな教会です。
高い尖塔を持つゴシック建築の教会が多いパリの街の中で、円柱に囲まれたギリシャの神殿のような堂々とした外観はひときわ特徴的。
もともとは、ルイ15世の病気平癒を神に感謝するために定礎されたのですが、設計者が亡くなったり革命があったりで建設が延び延びになっていたところ、ナポレオンが陸軍の栄光のシンボルとして建立を指示し、1842年に完成しました。
賛美歌コンサート
中に入ってみると、ちょうど賛美歌コンサートをやっていました。
コンサート中では、歩きまわって内部見学はできません。
特に、写真を撮りたいサーチライトにはバッドタイミングです。
しかし、朝から歩き続けて足が痛くなっていたシュクルにとっては、座って休むのにぴったり。
これぞまさに、神のお恵み。
地獄に仏、渡りに舟、千載一遇、一石二鳥...って、なんか違うね。笑。
ともあれ、石造りの広い教会に響く賛美歌の美しいハーモニーは、異教の旅人の心にも染み渡ったのです。
聖マドレーヌの昇天
この教会の中でもっとも見ごたえのあるものは、正面の祭壇にある「聖マドレーヌの昇天」の像でしょう。
翼をもつ天使たちによって天に昇っていく聖女マドレーヌの姿が、円を描くようなフォルムで表現されている、この上なく優美な像です。
こんなに美しい聖人像は他にないのではないでしょうか。
聖マドレーヌとは、「マグダラのマリア」と呼ばれる女性のことで、その名が示すように、この教会の守護聖人です。
福音書によれば、イエスの死と復活を見届ける女性ですが、謎も多く、娼婦であったとか、イエスと結婚していたとか、いろいろな説があるようで、文学作品にもよく登場します。
ちなみに、お菓子のマドレーヌの語源も、この聖女のフランス名「マリー・マドレーヌ」に由来しているそうです。
マドレーヌ広場のブティック
教会周辺のマドレーヌ広場には、ラデュレやエディアール、フォションなど、高級ブティックが並んでいます。
「ブティック」とは、フランス語では「店」の意味なので、特に洋服屋でなくても「ブティック」になります。
ところで、日本で使われているこういうフランス語って、昔はおしゃれな言葉だったものが、今は時代遅れの痛いものになってるという感じが充満してませんか?
日本で「ブティック」って言うと、シャッター街の、「誰が買うんだろう?」っていう「ダンディハウス・ワダ」みたいなイメージですよね。
とんだとばっちりですね。笑。
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