展示室77でアングル「シャルル7世戴冠式のジャンヌ・ダルク」を見たら、その隣にあるモリアンの階段からドゥノン翼1階へ。
壮麗な天井装飾の施されたモリアンの階段には、チェッリーニ「フォンテーヌブローのニンフ」が展示され、階段周囲の窓辺はカフェになっています。
広い広いルーヴルを歩き回ってそろそろ疲れる頃でしょうから、このカフェ・モリアンで一度休憩しておくのもいいでしょう。
モリアンの階段を降りた先にあるのは、イタリア彫刻の展示室。
ここまで来れば、ドゥノン翼の攻略も大詰めです。
カノーヴァ「エロスの接吻で目覚めるプシュケ」
このイタリア彫刻の展示室にはミケランジェロの名作「瀕死の奴隷」も展示されているのですが、うっかり写真を撮り忘れたので、カノーヴァ「エロスの接吻で目覚めるプシュケ」だけ。
エロスとはキューピッドのことで、アモルと呼ばれたりもします。
人間の美女プシュケに恋をしたエロスは、本当の姿を隠して夫婦になります。
二人はいつも暗闇で遭っていたのですが、ある時プシュケは眠るエロスの姿を見てしまい、怒ったエロスに追い出され世界をさまよいます。
エロスの母アフロディテの神殿に行ったプシュケは、冥界の女王ペルセポネから「美」を分けてもらうように言われ、「決して開けてはいけない」と忠告を受けて「美」を入れる黄金の箱を渡されます。
苦労の末ペルセポネから「美」を分けてもらったプシュケは、その箱を開けてしまいますが、中に入っていたのは「冥界の眠り」つまり「死」でした。
この彫刻は、エロスの愛が彼女の死の眠りを解いて結ばれるシーンを題材にした作品です。
プシュケの差し出した二つの腕が円弧を描き、そのプシュケを抱きかかえるエロスの柔和な表情。
すべすべした大理石の質感もあいまって、非常に美しい作品でした。
調馬の間(Salle du Manege)
イタリア彫刻の展示室を出ると、右手に見えるのが「調馬の間」と呼ばれる展示室。
フランス王家やリシュリュー家などがコレクションしたギリシャ・ローマの古典彫刻が展示されています。
ここにはこれといった有名作品はありませんが、アーチ状の天井に太い円柱、そこに彫刻がずらりと並んでいる様子は、さながらギリシャの神殿に迷い込んだようです。
この部屋にある階段から地下に降りるとエジプト美術の展示室ですが、今回は閉鎖中でした。
ドゥノン翼掃討作戦完了
そんなわけで、ドゥノン翼の掃討作戦もこれにて終了。
2006年訪問時には、ドゥノン翼のほとんどが写真撮影禁止エリアだったので、今回はまさしく補完計画だったのですが、大量の写真が撮れて充実の鑑賞記事になりました。
そのわりに、調馬の間の写真を撮った時刻が10時27分なので、時間的にもかなり快調なペース。
もう少しゆっくりしていってもよかったような気はしますが、スマートな動線を考えておけば、それほど時間がかからないとわかったのは収穫でした。
次回はシュリー翼の掃討作戦です。
| ローマ人の物語〈15〉ローマ世界の終焉 | |
![]() | 塩野 七生 おすすめ平均 ![]() 感動に感謝! イデオロギーや宗教史観を排した偉業 日本人にとっての貴重な財産 ローマ帝国の終焉ではない こうして世界が終わるのだAmazonで詳しく見る |










