調馬の間の鑑賞を終えたら、再びダリュのギャラリーを通って、サモトラケのニケへ。
サモトラケのニケの周りには子どもたちがたくさん座っていて、ニケのスケッチをしていました。
どうやら、学校の課外授業みたいですが、それにしてもなんという贅沢な美術見学!
さて、ここから再びミロのヴィーナスを目指す要領で、シュリー翼に向かいます。
シュリー翼は、ミロのヴィーナスこそ人でいっぱいですが、それ以外はツアー団体客の姿も少なく、落ち着いて鑑賞のできるエリアです。
マルスのロトンド(Rotonde de Mars)
ミロのヴィーナスを目指す途中にあるドゥノン翼1階展示室5、通称「マルスのロトンド」。
このロトンドは、かつてルーヴル美術館の入口として用いられ、ドゥノン翼とシュリー翼のちょうど境目になります。
天井には、煌びやかな浮彫や彫刻で彩られたジャン=サイモン・ベルテルミによる天井画があります。
題材は「ミネルヴァの前で人間を創造するプロメテウス」。
ギリシャ神話では、プロメテウスが人間に火を与えたとされていますが、右手に松明を持っていますから、その時の様子を描いたものでしょうか。
アーチ左右に施されている金色の衣をまとった女性の彫刻も美しいですね。
古代エルトリア・ローマ美術
マルスのロトンドから、天井画に誘われるように進んで行くと、ドゥノン翼1階展示室27、古代ローマ彫刻の間に出ました。
赤い大理石の壁に、細かい装飾の施された金色の天井、そして「神々の集会」を題材とした天井画。
この展示室一帯は、かつてのルーヴル王宮時代に、ルイ14世の母后であるアンヌ・ドートリッシュが夏の住居として使っていたそうです。
どうりでゴージャスな一角だと思いました。
ここはミロのヴィーナスを往復する途中にも立ち寄れるので、時間があれば覗いてみるといいでしょう。
カリアティードの広間
再びマルスのロトンドに戻って、シュリー翼に入ります。
まっすぐ行けばミロのヴィーナスですが、シュリー翼1階展示室8で左に曲がると、ルーヴルで最も美しいとも言われるシュリー翼1階展示室17、通称「カリアティードの広間」。
「カリアティード」というのは「女像柱」のことで、その名の通り展示室の奥には女性を模った柱があります。
ここはローマ時代に復刻されたギリシャ彫刻の展示室ですが、正直もうギリシャ・ローマの彫刻はお腹一杯になりました。
女像柱をくぐって、シュリー翼の大階段へ向かいます。
17~19世紀のフランス絵画
シュリー翼の大階段は地下から3階まで通じているので、動線はすっきりです。
絵画好きなら、3階の17~19世紀フランス絵画がおすすめ。
ブーシェ、ラ・トゥール、フラゴナールなど、フランスを代表する画家たちの作品を、ほとんど人のいない展示室で独り占めすることができます。
このエリアは前回のルーヴルで満喫したので今回は割愛しましたが、考えてみたら作品を見るのに夢中であまり写真を撮っていなかったので、それを補完してくればよかったかもしれません。
ルーヴル美術館展~17世紀ヨーロッパ絵画
ところで、2009年に国立西洋美術館と京都市美術館でルーヴル美術館展を開催していましたが、このようにルーヴルの美術品は他の展覧会にもよく貸し出されます。
今回のルーヴル美術館展では、フェルメール「レースを編む女」やラ・トゥール「大工ヨセフ」などのビッグネームも来日していたそうですから、逆にルーヴルでこれらを探して館内を右往左往した人も多いのではないでしょうか。
当然ですが、他の美術館に貸し出されている作品をいくら探しても、それが報われることはありません。
特にシュリー翼やリシュリュー翼の作品は展覧会に貸し出されることが多いので、あまり一つの作品にこだわりすぎず、あるべき場所になかったら、すっぱり諦めることもルーヴル鑑賞のコツと言えます。
シュリー翼はあっさり終了
そんなわけで、シュリー翼の鑑賞はあっさり15分で終了。
シュリー翼の大階段で地下に降り、トイレ休憩を入れて、早々にリシュリュー翼に向かいました。
これじゃあ、まったく掃討作戦になっていませんね。笑。
とはいえ、前回見たくても見れなかったエリアには足を踏み入れることができたので、それなりに満足はしています。
ルーヴル4時間攻略計画なら、シュリー翼は1時間くらい鑑賞できるはずですから、ぜひ3階に上がってフランス絵画を鑑賞してみてください。
次回はリシュリュー翼の攻略です。
| 西洋絵画の主題物話〈2〉神話編 | |
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