外観で既に心はベルばらモードになったところで、いよいよ宮殿内部の見学です。
ガイドつきの見学コースもありますが、フリー見学でもルートは決まっていて、中で迷うようなことはありません。
主に2階を中心に見学することになりますが、有名なスポットはほぼおさえたルートになっています。
豪華絢爛な装飾や調度品はもちろんですが、「ベルばら」ファンにとっては見どころ満載エリアと言えるでしょう。
では、「ベルばら」聖地巡礼としての鑑賞ポイントを中心に紹介します。
ヴェルサイユ宮殿のオーディオガイドとパンフレット
その前に、効率よく宮殿内を歩き回るための準備です。
宮殿に入ったら、まずはインフォメーションに行って、ヴェルサイユ宮殿の日本語パンフレットを入手しましょう。
また、インフォメーションの隣では、日本語オーディオガイドを貸し出しています。
正規の1日パスポートを購入した場合は音声ガイドが無料でレンタルできますが、パリ・ミュージアム・パスで入場した場合は別料金なので注意が必要です。
ただし、現在はパスポートのデポジットは必要ないので、その点は安心です。
また、ヴェルサイユ宮殿全体のパンフレットとは別に、御殿の見取図が宮殿2階の「ヘラクレスの間」でゲットできます。
これが非常にわかりにくいところに置いてあるので、ヘラクレスの間の豪華な内装に見とれて取り忘れないようにしましょう。
アントワネットの婚礼が行なわれた礼拝堂
宮殿内に入って最初の見学は、礼拝堂です。
ルイ16世とマリー・アントワネットの婚礼が行なわれた場所。
「ベルばら」では、アントワネットが結婚証明書にサインをした時にインクがはねてシミがつくシーンが、ここです。
不吉な運命を予感させる場面ですが、白と金で統一された美しさは必見。
6,000人もの貴族・僧侶が列席して行なわれたそうですが、見た感じそんなに広いわけではないので、ぎゅうぎゅうだっただろうな、と思いました。
神々の間は天井画に注目
礼拝堂の見学に続いては、正殿、または王の大広間と呼ばれるエリアの見学です。
ギリシャ神話の神々の名前がついた部屋が一列に並んでおり、ヘラクレスの間、豊穣の女神の間、ヴィーナスの間、ダイアナの間、マルスの間、マーキュリーの間、アポロンの間と続きます。
謁見と宮廷娯楽用の部屋として使用されたようで、豪華絢爛な装飾を見ていると、アントワネットがアリアを歌ったりしている華やかな宮廷生活の様子をイメージできるでしょう。
天井には部屋の名前の神の絵が描かれているので、天井チェックも忘れずに。
ルイ15世の肖像は超美形
正殿の部屋には、ルイ15世の肖像画があります。
ルイ15世は、「ベルばら」では60歳過ぎのエロじじいとして登場しますが、この肖像画はもっと若くて美男。
イメージが全然違ってびっくりします。
もっともルイ15世は、政治はそっちのけ、生涯に子どもを60人以上作ったと言われるほどの女好きなので、どんなに美男でもエロじじいなのは間違いないんですけどね。笑。
同じ部屋にはあるのは王妃のマリー・レグザンスカの肖像。
あの憎らしいデュ・バリー夫人の肖像ではありません、念のため。
ルイ16世の肖像は漫画にそっくり
同じく正殿の部屋には、ルイ16世の肖像画があります。
こちらは、「ベルばら」ファンなら一目見てルイ16世だとわかります。
漫画でみる顔にそっくり。
「ベルばら」では、優しくて真面目で気弱で頼りない王様として登場します。
しかし、安達正勝さんの『物語フランス革命』によれば、ルイ16世は非常に進歩的な考えを持った聡明な君主で、哲学、地理、歴史などの教養は深く、外国語も数ヶ国語話せたといいます。
内政・外交・軍隊改革など多分野で功績をあげてもいます。
「ベルばら」にも出てくる錠前作りという趣味も、精密科学についての造詣の深さを表すものだとか。
そんな事実を知ると、ちょっとルイ16世のイメージも違ってきますね。
マリー・アントワネットと子どもたちの肖像
肖像画でぜひ見ておきたいのが、ヴィジェ=ルブラン夫人作の「マリー・アントワネットと子供たち」。
「ベルばら」では、まだアントワネットに子どもが生まれる前、アントワネットの肖像画を描いているルブラン夫人が絵の具を落としてしまった時、妊娠中の夫人を気遣った王妃が自ら絵の具を拾うというエピソードが描かれていますね。
この絵は、「ベルばら」に登場するマリー・テレーズ、ルイ・ジョゼフ、ルイ・シャルルの3人の子どもたちと、漫画には登場しないマリー・ソフィーがベッドの中にいます。
可愛らしい子どもたちと幸せそうなアントワネット、「ベルばら」でのその後を知っているだけに、心が痛みます。
戦争の間でオスカル様の姿を拝む
正殿の角部屋は、戦争の間と呼ばれる部屋です。
ここはもともとルイ14世の執務室だったところですが、ここの注目は壁にある化粧漆喰のレリーフです。
実際はルイ14世を古代の英雄になぞらえて描いたものですが、その姿は「ベルばら」に登場するオスカル様の肖像画にそっくり!
死を感じたかのように自分から肖像画を描かせたオスカル様。
出来上がったのは、王太子妃アントワネットが初めてパリを訪れた時に警護に付いていた若き日のオスカル様の姿を描いたものでした。
このレリーフを見て、白馬に跨り、マントをなびかせながら誇らしげに剣を掲げるオスカル様の気高い姿を思い起こしましょう。
この戦争の間までを見学すると、次はいよいよベルサイユ宮殿で最もゴージャスな場所、鏡の回廊へ進みます。
ベルばら巡礼前半のヤマ場ですよ。
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