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ヴェルサイユ宮殿の鏡の間ヴェルサイユ宮殿の中で、最も有名で最も豪華な場所が、鏡の間、あるいは鏡の回廊と呼ばれるところです。
長さ73メートル、幅10メートル、高さ12.5メートルの回廊は、その名の通り500枚以上の鏡を壁一面にはめ込んだ左右対称の空間。
小さな鏡でさえ高級品だった17世紀に、等身を映し出せるほどの鏡を一面に配した回廊は、宮廷人の度肝を抜いたことでしょう。
この回廊は、普段は王が礼拝堂へ行くため、そして王の広間と王妃の広間を結ぶ通路だったそうです。
その他にも、儀式や外国の賓客の謁見に使われ、「みんないくいくヴェルサイユ」でおなじみ、1919年のヴェルサイユ条約が調印された場所としても有名ですね。

「ベルばら」の数々のエピソードを彩った鏡の間

「ベルばら」の数々のエピソードを彩った鏡の間鏡の回廊を見ると、思い出すのは「ベルばら」の舞踏会のシーン。
例えば、礼装のオスカル様がアントワネットとダンスしたり、アントワネットとデュ・バリー夫人との対決があったり、ロザリーが初めてアントワネットに会ってぽかんとしたり。
実際には、舞踏会やパーティーは鏡の回廊だけではなく他の場所でも行なわれたのですが、やはり鏡の回廊が一番イメージにぴったりです。
結構意外なところでは、王妃からお金を巻き上げるために一芝居うとうとしたジャンヌとニコラスが、オスカルに見つかって逃げていくという間抜けな場面が、鏡の回廊。
ジャンヌがはっきり「もうすぐ王妃様が鏡廊下をお通りになるわ」と言ってます。
きょうはベルサイユはたいへんな人ですこと!そんな数々のエピソードを思い出しながら、華やかな宮廷舞踏会に思いを馳せてみましょう。
...といきたいところなのですが、とにかく人、人、人。
でも、そんな時は、アントワネットのあの名言をつぶやく絶好のチャンスですよ!
「きょうはベルサイユはたいへんな人ですこと!」

太陽王の栄光と歴史

天井一面に描かれた「太陽王の栄光と歴史」鏡の間の見どころの一つは、シャルル・ル・ブラン作の天井画です。
ル・ブランはルイ14世お抱えの画家としてヴェルサイユ宮殿の装飾に携わった人で、宮殿のあちこちにある天井画を描いています。
鏡の回廊の天井画のテーマは、「太陽王の栄光と歴史」。
ルイ14世は、それまで貴族達が行なっていた政治を、王自ら行なうと宣言し、親政を始めた君主です。
鏡の回廊の中央には、親政宣言を賛美した「自ら統治する王」という絵があり、ルイ14世の時代には、絵を鑑賞できるようにシャンデリアが下げられていなかったという話もあるほど。
きらびやかな空間に圧倒されますが、必ず天井もチェックしてみてください。

牛眼の間・王の寝室・閣議の間

牛眼の間でみんな一休み鏡の間の中ほどで、ツアー客が並んでいるなあと思ったら、その奥に牛眼の間、王の寝室、閣議の間という部屋がありました。
なんだ、この隠し部屋は!
危うく見逃すところだったぜ...。
そんなにひっそりとあるわりに、覗いてみるとここもまた豪華絢爛。
牛眼の間は、宮廷人たちが隣にある王の寝室に入る許可を待つ部屋として使われていたところです。
ちなみに、この王の寝室のバルコニーが、アントワネットがお辞儀したバルコニー。
王の寝室を挟んだ反対側には、閣議の間があります。
ルイ14世が閣僚たちを招集したり、夕食後に親しい人と交流する場所として使われていたのだそう。
それにしても、待合室でこのゴージャス、そりゃあフランスお金もなくなるわけだよね、なんて思ったりもします。

神は細部に宿る

大理石の柱とディアナの彫刻鏡の回廊の裏側の部屋を見た後は、再び回廊へ出ます。
とにかく豪華絢爛な鏡の回廊ですが、ディティールもすばらしいのでじっくり見ることをおすすめします。
まずは、シャンデリア。
美しいガラスの煌きは、鏡の間をいっそう華やかに彩っています。
「ベルばら」でシャンデリアと言えば、オスカル様を邪魔に思ったポリニャック伯夫人の陰謀で、オスカル様を狙ってシャンデリアが落ちてくるシーンを思い出しますね。
おおお、オスカル様、ご無事でなによりでございました。
次に注目は、彫刻。
燭台一つとってもすごく細かいさりげなく置かれてありますが、どれも優美で美しい像ばかりです。
彫刻を彩るように配された大理石も、白と赤の石のコントラストが見事です。
金色の燭台も、それ自体がひとつの彫刻作品のように美しい。
壁や天井の装飾彫刻も、見逃さないで鑑賞しましょう。
パリのあちこちで見たブルジョワジー邸宅も、豪華な装飾ばかりでしたが、こちらは本家本元。
人波に流されないよう、ゆっくり鑑賞してください。

鏡の間から大庭園を見渡してみる

窓からは大運河まで一望鏡の回廊でぜひ見てほしいのが、窓からの景色です。
ヴェルサイユの庭園は、ちょうどこの鏡の回廊の外側に開けていて、窓からはまっすぐに延びたグラン・カナル(大運河)を見ることができます。
庭園の様子を離れたところから鑑賞できるのはここだけなので、グラン・カナルの大きさ、庭園の美しさをゆっくり味わってください。
そう言うシュクルは...これからこの広い庭園を歩くのかと思って、ぞおーっとしましたが。笑。

鏡の回廊の後は、王妃の広間、または王妃の居殿と呼ばれるエリアに行きます。
いよいよヴェルサイユ宮殿見学の後半です。
次回をお楽しみに。

図説 ヴェルサイユ宮殿―太陽王ルイ一四世とブルボン王朝の建築遺産
図説 ヴェルサイユ宮殿―太陽王ルイ一四世とブルボン王朝の建築遺産 中島 智章
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太陽王ルイ14世はどのような1日を送っていたのか。
マリー・アントワネットのお気に入りの場所とは?
"鏡の間"の天井画や広大な庭園にひそむ謎...等。
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