Home / フランス旅行記 / サン・シュルピス教会とローズライン

Oct
11
2010

サン・シュルピス教会サン・シュルピス教会は、パリ6区にある古い教会。
サン・シュルピス広場の奥に堂々とそびえ、ノートルダム大聖堂に次ぐパリで二番目に大きい教会です。
しかし、この教会の名を一躍有名にしたのは、世界中で大ベストセラーになった「ダ・ヴィンチ・コード」。
小説の中で、謎を解く重要な鍵となるキー・ストーンの隠し場所として、サン・シュルピス教会が登場するのです。
そこで、小説で描かれた場面を引用しながら、サン・シュルピス教会を紹介します。

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ヴィスコンティの噴水があるサン・シュルピス広場

この時間、サン・シュルピス教会の前の広場には人通りがなく、反対側の端で十代の娼婦が二、三人、深夜に出歩く観光客を相手に売り物を披露している姿が見えるだけだ。

サン・シュルピス広場小説では何だか怪しげな雰囲気で描かれているサン・シュルピス広場ですが、昼間は人通りも多くて、おしゃれなパリのブティック街といった印象でした。
このサン・シュルピス広場の見どころは、ヴィスコンティ作「4人の枢機卿の噴水」でしょう。
晴れていたら、噴水を眺めながらピエール・エルメのイスパハンを食べようと思っていたんですが、この雨じゃ無理でした。

左右非対称の塔は修復工事中

投光器の明かりに下から照らされて、ふたつの鐘楼が教会堂の細長い建物の上に、屈強な斥候兵よろしくそびえ立っている。どちらの側面にもなめらかな控え壁がいくつか張り出し、陰影を帯びたそのさまは美しい獣の肋骨のように見える。

サン・シュルピスの右塔は工事中左右非対称の塔はサン・シュルピス教会の見どころの一つですが、今回は左側の塔が修復中でシートに覆われていました。
サン・シュルピス教会は、完成までに100年もかかった教会なので、今回の工事もいつになったら完成するのやら。笑。
ただ、巨大な石壁にびっしり刻まれた細かい装飾を見ると、「修復に20年かかります」って言われたら、「そりゃそれくらいかかるよな」と、妙に納得してしまいます。

パリで2番目に大きな教会

サン・シュルピス教会は、パリの建造物のなかでもとりわけ数奇な歴史を持つと言われている。エジプトの女神イシスを祭る古代の寺院の跡に建てられたもので、建物の床面の形はノートル・ダム大聖堂とほぼ一致する。

厳粛な雰囲気の教会内サーチライトが「ダ・ヴィンチ・コード」を読んだのは、第1次パリ遠征の直前でした。
当時はパリの教会のスケールを知る前でしたし、サン・シュルピス教会の名も初耳でしたし、なんとなく「町の小さな教会」という脳内イメージでした。
それが、実際に訪れてみたら立派なこと!
本当にパリは切れば切るほど観光名所が出てくるな。

ドラクロワ作「ヤコブと天使の戦い」は必見

サン・シュルピス教会は厳格で冷たく、荒涼とした雰囲気すら漂っていて、スペインの禁欲的な大聖堂を思い起こさせる。装飾がないせいで堂内はずいぶん広く感じられ、そびえ立つ天井のアーチを見上げると、逆さになった巨大な船体の下にいる錯覚に陥った。

ドラクロワ作「ヤコブと天使の戦い」サン・シュルピス教会は、ゴシックを基調としながらもシンプルな美しさを追求したネオ・クラシックと呼ばれる建築様式。
広い教会内は、白っぽい壁に白っぽい床、ステンドグラスも白が基調になっています。
同じ白っぽい教会でも、サン・ルイ・アン・リル教会は、金や薔薇色の大理石の装飾が可憐な印象を与えたのに対し、サン・シュルピス教会は、まさしく小説の記述通り「厳格」という形容がぴったりです。
入ってすぐ右側にある、ドラクロワの描いた「ヤコブと天使の戦い」が、この教会の厳粛な雰囲気にマッチしています。

祭壇の聖母子像に癒される

大半の教会と同じく、サン・シュルピス教会も巨大なローマ十字の形に建てられていた。縦長の中央部分をなす身廊の先に主祭壇があり、そこから翼廊と呼ばれる短い部分が横へ伸びている。身廊と翼廊の交わる部分は中央の丸屋根の真下にあたり、教会の心臓部―最も神聖な場所と見なされている。

美しい聖母子像の前ではミサの途中サン・シュルピス教会の一番奥にある主祭壇。
J.B.ピガール作の聖母子像が美しいです。
私たちが訪れた時は、ミサの真っ最中でした。
「ダ・ヴィンチ・コード」で脚光を浴びて以来、多くの観光客が教会を訪れるようになった一方、マナーの悪さに教会側は迷惑しているという話も聞きますから、ミサに参加している人の邪魔にならないようように、静かに鑑賞させてもらいます。

グノモンの日時計とローズ・ライン

灰色の花崗岩の床に細長い真鍮片が埋めこまれ、金色の線が教会の床を斜めに横切っている。線に定規を思わせる目盛りが刻まれているのが見える。指時計(グノモン)といい、異教徒が作った日時計のようなものだと、シラスは教えられていた。

教会を横切る金色の線とその先のオベリスク教会の中を見学していると、金色に輝く「ローズ・ライン」を発見。
この金色の線と、その先にあるオベリスクは、1743年に天文学者ピエール・シャルル・ルモニエが設置した日時計です。
彼は、オベリスク反対側にある高窓に設置された照門から射し込む太陽光線で、地球の自転を研究し、グレゴリオ暦(現行の太陽暦)の正しさを立証したとか。
しかし、この線が南北を示す子午線であることは事実ですが、「ローズ・ライン」と呼ばれたことは一度もないそうです。
もちろん、オベリスクの下にキー・ストーンもありませんでした。笑。

サン・シュルピス教会のその他の見どころ

世界最大規模のパイプオルガンここまで「ダ・ヴィンチ・コード」の記述に従ってサン・シュルピス教会を見学してきましたが、その他にも、6,588本ものパイプを持つ世界最大級のパイプオルガンや、ヴェネチア共和国から送られた貝殻の聖水盤など、見どころがいろいろあります。
朝早くから見学可能ですし、見学料もかからず、人もあまりいないので、静かにじっくり鑑賞できます。
「ダ・ヴィンチ・コード」に興味がある人も無い人も、一度見学に行ってみてはどうでしょうか。

ダ・ヴィンチ・コード(上・中・下)
ダ・ヴィンチ・コード(上・中・下) ダン・ブラウン
おすすめ平均
starsとても満足しています
stars映画版も楽しみです!
stars真実かどうかは問題ではない
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