Home / 関東旅行記 / 見所満載「日光東照宮」をまるっと参拝する

Jul
24
2011

見所満載の日光東照宮をまるっと参拝する日光旅行2日目は、いよいよ日光二社一寺の観光です。
「日光二社一寺」とは、日光東照宮、日光二荒山神社、日光山輪王寺の総称ですが、その中心はやっぱり日光東照宮。
この日は普通の水曜日で、しかも限りなく朝イチに近いという理想的なスケジュールなので、混雑に巻き込まれることなく、ゆっくりと見て回ることができるでしょう。
天気もすっきりと晴れ上がり、写真を撮るにも絶好のコンディション。
これはきっと結構な日光が見れるに違いないと期待して、東照宮へ向かいます。

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日光東照宮とは

さすが葵の御紋だらけです日光東照宮は、江戸幕府を開いた徳川家康を「東照大権現」として祀る神社です。
家康を祀る神社が、なぜ江戸ではなく日光なのかというと、家康の遺言だったから。
日光というのは、江戸の真北にあり、江戸城の鬼門にあたります。
家康は、不動の北極星の位置から江戸の鬼門を守り、日本全土の平和の守り神となるため、日光に祀られることを望んだのです。
2代将軍・秀忠は、「小さな堂を建ててまつること」という家康の遺言にならい、質素に家康を祀ったようです。
しかし、家康を深く敬愛していた3代将軍・家光は、幕府の威光と当時の建築技術すべてを注いだ「寛永の大造営」を行ない、現在のような絢爛豪華な神社になりました。

紅葉の美しい表参道

風情たっぷりの参道さて、表参道前の東照宮参拝案内所で拝観チケットを買って石の大鳥居へ向かいます。
ちなみに拝観チケットには、二社一寺共通拝観券(1,000円)というのもありますけど、これだと眠り猫のある東回廊や家康の墓所・奥社までは入れないので注意しましょう。
今回は、日光二荒山神社の神苑や日光山輪王寺には行く予定がなかったので、通常の東照宮券(1,300円)を購入しました。
前日のいろは坂や中禅寺湖は、すっかり紅葉の季節も終わり、冬枯れの風景が広がっていましたが、東照宮の周辺はまだまだ紅葉の色も鮮やかで、歴史ある建物や苔むした石垣と紅葉の取り合わせが風情たっぷりでした。

石鳥居の前で記念撮影

記念写真にぴったりの場所広い表参道を進むと、石鳥居が見えてきます。
鳥居に掲げられている、後水尾天皇の書いた「東照大権現」の額だけで畳一枚分もあるという巨大さ。
鳥居の前には、「東照宮」の文字と、金色の葵の御紋の入った石柱があり、記念写真にぴったりの場所です。
もちろん、私たちも、父母も、その前で記念撮影。
しかし、弟は写真が嫌いで、弟カップルは交際10年以上にして、なんと2ショット写真が無いという驚愕の事実が発覚。
それでは彼女がかわいそうなので、しぶる弟をたきつけて、彼女とパチリ。
しかし、初めての2ショット写真の背景が「東照宮」の文字と葵の御紋というのも、どうなんでしょう...。笑。

朱色の五重塔

朱色の五重塔石鳥居をくぐると、すぐ左手には朱色の五重塔があります。
この五重塔は、若狭国小浜藩主だった酒井忠勝が寄進したもので、内部は吹き抜けになっていて、鎖で心柱を吊り下げてあります。
これは地震や強風でも重心を常に中心に固定して倒壊を防いだり、経年による歪みを調整したりする工夫だとか。
なるほど、昔から日本建築は耐震構造に余念がなかったんですね。
五重塔の一層目には、子・丑・寅...と十二支の動物彫刻が施され、それぞれが方位を示しています。
ちなみに、家康が寅年生まれだったことから、東照宮には虎の彫刻が随所に見られますが、ここの虎も心なしか気合が入っています。
同じく朱色の表門で拝観チケットを見せたら、いよいよ境内に入りましょう。

神厩舎の「三猿」

神厩舎の三猿東照宮の境内に入ると、いきなり見所の神厩舎があります。
猿は馬を守るとされることから、神厩舎には「見ざる・言わざる・聞かざる」で有名な三猿をはじめ、猿たちの彫刻が施されています。
この猿たちは人の一生のあり方をたとえたもので、三猿はもちろんですけど、その他の猿もユーモラスな表情や動きで微笑ましい。
近くのガイドさんの説明を、ききみみずきんでこっそり聞いていると、ガイドさんによってちょっとずつ説明が違っているのも面白かったり。
このあたり、ガイドさんの人生観や教育観も微妙に反映しているんでしょうか?
神厩舎の中には白い神馬がいて、葵の御紋の桶でもさもさ飼葉を食べていました。

三神庫の「想像の象」

三神庫の「想像の象」神厩舎の前にあるのは三神庫。
上神庫、中神庫、下神庫の三つからなる宝物庫で、外側は正倉院に代表される校倉造りを模したものです。
この三神庫の見所は、上神庫の切妻に施された「想像の象」。
狩野探幽の下絵を彫刻にしたものですが、実物を見たことがなく、想像で描いたために、耳や尻尾が奇妙な形になっています。
全体も、象っていうか、唐獅子みたいな躍動感があるし。
どうして、見たこともない象をわざわざ描いたし...。

日光東照宮といえば陽明門

彫刻いっぱいの陽明門三神庫を右手に見ながら、二の鳥居をくぐって正面の陽明門へ。
日光東照宮と言えば、この陽明門の写真を思い浮かべる人も多いでしょう。
陽明門は、その名の通り「門」ですが、あまりの豪華さに、門と言うよりはどこかの仏壇といった趣です。
この装飾過多は、魔界に通じるものがありますね。
ただ、写真で見るとキンキラですが、実際に見てみると意外と落ち着いてる感じでもあり、この辺が陽明門の不思議なところです。
同じ装飾過多でも、ヴェルサイユ宮殿やオペラ・ガルニエとは別物というか。

神の一手は見つかりましたか?陽明門には500以上の彫刻が施され、一日中見ていても飽きないことから、「日暮らし門」とも呼ばれています。
そのうち194体は想像上の霊獣で、一見するとみんな竜や麒麟に見えますが、実はそれぞれ「息」とか「竜馬」とか「飛竜」とか、角の数や蹄の形などによって、事細かな定義があるようです。
想像上のクリーチャーの定義って、変な感じがしますけどね。笑。
極彩色のファンタジーワールドの中には、ちゃっかり人間もいます。
中でもサーチライトのお気に入りは、囲碁を打っている二人の仙人。
神の一手は見つかりましたか?

坂下門の「眠り猫」

眠り猫陽明門の右手、神楽殿と祈祷殿の間を通っていくと、東照宮で最も有名な彫刻といわれる眠り猫があります。
眠り猫の彫刻は、奥社への参道入り口の長押に施されていて、体長21cmの小さい猫です。
小さいので、うっかりすると見落としてしまいそうですが、さすがに有名ネコ、人が集まっているのですぐにわかります。
猫の裏側にある雀の彫刻を見るのも忘れずに。
ちなみに、二社一寺共通拝観券(1,000円)の場合は、ここを通れないので、別途料金がかかります。
【詳細記事】 日光・眠り猫ふしぎ発見

奥宮参道の石段

奥社参道眠り猫の坂下門をくぐった先は、奥宮へ通じる長い長い石段です。
一段一段すべてが一枚岩、両脇の石柵も一枚岩をくりぬいて作ったという石段を、最初は「ほう」とか「ふーむ」とか言いながら歩いていたものの、石段が何より嫌いなシュクルは、途中の青銅鳥居までたどり着いた頃には、ぜーはーぜーはー虫の息。
この石段、微妙に傾斜もあって、特に下りがちょっと怖いです。
そうでなくとも、日光東照宮は石畳や石ころなど足元があまりよくないので、歩きやすい靴を履いていった方がいいですよ。

家康が眠る奥宮

奥社の鋳抜門と宝塔石段をやっとの思いで登りきると、かっこいい狛犬が守る青銅の鋳抜門と、家康の神柩をおさめた宝塔があります。
俗説では、今でも家康は宝塔の中で正座して、江戸に睨みをきかせているのだとか。
まあ、十重二十重に江戸幕府の地盤を固めた家康のことですから、死んでなお江戸に睨みをきかせるというのは、家康らしいといえば家康らしいかも。
その傍らには諸々の願いが叶うという叶杉がありますが、老木というか、もうほとんど枯れている状態。
それを見ながら、父は「こんなんじゃ叶わねーろー」とばっさり。
さすがの毒舌。笑。

拝殿は工事中

拝殿は修復工事中家康が眠る奥社から戻ってきた後は、拝殿に上がって参拝です。
私たちが訪れたときは、拝殿の外側を修復工事中で、白いシートに覆われていました。
うーん、残念...というべきところなんでしょうが、正直、陽明門その他の装飾過多にお腹いっぱいになりつつあったので、あんまり残念感はなかったなあ。笑。
拝殿に上がると、グループにまとめられて、巫女さんが拝殿の内部をいろいろ説明してくれます。
説明の最後に、売店に置いてある白檀の御守りについてもさりげなくPR。
それにつられてか、売店の前は行列ができるほどでした。
まあ、私たちも買ったけどね。笑。

本地堂の「鳴き竜」

鳴き竜みくじ日光東照宮の見学の最後は、薬師如来をおさめた本地堂。
ここも中に入ると、グループにまとめられて、ガイドさんが内部の説明をしてくれます。
この本地堂の見所は、天井一面に描かれた「鳴き竜」です。
この竜の頭の下で拍子木を打つと、音が残響して竜の鳴き声のように聞こえることから、「鳴き竜」と呼ばれています。
実際、ガイドさんが実演をすると、他ではどうということもないのに、竜の頭の下では鈴のような残響音が聞こえます。
でも、竜ってこんな鳴き声なんでしょうか。笑。
ここでも、説明の最後に「この竜の鳴き声を封じた御守りの鈴を売っています、一番人気はピンクです」など、ガイドさんは商売上手でした。笑。

キッチュはキッチュでいいんじゃない?

まあ、キッチュと言われればキッチュだよねこれにて日光東照宮の見学も終了です。
東照宮の感想を一言で言うと、「巨大で豪華な仏壇」。
桂離宮を「涙が出るほど美しい」と評したブルーノ・タウトは、日光東照宮を「キッチュ(俗悪)」と酷評しましたが、確かにこれでもかと詰め込まれた装飾過多な豪華さは、簡素な桂離宮とは対照的です。
しかし、皇族の別荘だった桂離宮に対して、東照宮の目的は、家康の神格化と幕府の威光を天下に示すため。
いつの世も、庶民は、高尚な芸術や哲学よりも、派手で豪華なものに驚嘆するもので、東照宮の造り手はそれをよくわかっていたんじゃないでしょうか。
そう考えると、タウトの言葉は、東照宮の本質をつかんだものとも言えるのかもしれません。

徳川家康(1)
徳川家康(1) 山岡 荘八
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