Home / 関東旅行記 / 日光・眠り猫ふしぎ発見

Jul
30
2011

眠り猫ミステリー日光東照宮で、三猿と並んで有名な彫刻が、国宝・眠り猫です。
奥社への参道入り口の長押に施された、小さな猫の彫刻。
伝説の名工・左甚五郎の作と伝えられるこの猫は、白黒模様で、目をつむって眠っているような、瞑想しているような姿をしています。
日光東照宮には、5000を超える彫刻があるそうですが、猫の彫刻はこれだけ。
しかも、眠っている猫は全国でも珍しいそうです。
では、この猫はなぜ眠っているのか?
その謎を、ミステリーハンター・シュクルが追いかけます。

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眠り猫は日光の象徴?

ふむふむまずは、一番ダイレクトな手がかりとして、東照宮内に立ててある建築物の説明の立て看板を見てみましょう。
それには、「牡丹の花咲く下に日の光を浴びて子猫が転た寝しているところで日光を現わす絶妙の奥義を秘めている」と書かれています。
これによると、牡丹の花と、その下に眠る猫で「日の光=日光」を表しているということになります。
「日光」を表わすのに、「日光」という文字や太陽を使わずに、他のもので表現したというわけ。
なるほど、この眠り猫の姿は「日光」のメタファーということですね。

眠り猫は本当に眠っているのか?

この角度だと眠っているようには見えませんねまた、牡丹の花と眠る猫という組み合わせから、禅問答の「牡丹花下眠猫児(ぼたんかかすいびょうじ)」を表しているという説があります。
「牡丹花下眠猫児」とは、「牡丹の花の下に眠っていた子猫が、人の気配を感じてすぐに起きて逃げてしまったが、この猫は眠っていたのか、寝ているふりをしていたのか?」という禅問答のこと。
これを表わしたのが眠り猫の彫刻だというわけです。
確かに、「牡丹の下に眠る猫」という構図は、この禅問答にぴったりですね。
さて、ここでクエスチョン。
家康を祀る東照宮に、この禅問答の意味は?
...まあ、私のような煩悩深い凡人にはわからないんですが。
ヒントください、草野さん。笑。

眠り猫の裏にある雀の意味は?

眠り猫の裏で遊ぶ雀東照宮内にはたくさんのおみくじやら御守りやらがありますが、もちろん東照宮きっての有名キャラである眠り猫も、そういうグッズは抜かりなくスタンバイ。
その眠り猫みくじの売り場にも、眠り猫の説明書きがありました。
いわく、「眠り猫は平和のシンボル」。
数多い猫の彫刻の中で、眠っているのは東照宮の眠り猫だけで、裏には竹藪で遊ぶ雀の彫刻があり、戦乱が治まり平和な時代が訪れたことを表わしているという説明書きがついています。
猫と雀という、本来なら捕食する者とされる者がどちらも平和な姿で表と裏に彫刻してあることから考えると、この説はスーパーひとし君かな?

眠り猫は奥宮の番人?

奥社参道にある眠り猫おみくじこの猫の彫刻があるのは、奥宮への入り口のど真ん中で、明らかにこの猫だけ特別な彫刻だと思われる場所にあります。
その先の奥宮は、家康の墓所があるところ。
つまり、この東照宮でもっとも大事な場所ということです。
そこから考えられたのが、この眠り猫が奥宮の見張り番であるという説で、家康の墓がある奥社にはねずみ一匹通さないように見張っているというわけです。
しかし、見張り番って普通、狛犬とか獅子とかシーサーとか竜とか、いかつい生き物が多いんじゃないかと思うのですが、眠ってる猫って、どうなんでしょう?
これってやっぱり、裏の雀とセットで、もう太平の世になって平和だよっていう印なのかもしれませんね。

作者・左甚五郎のミステリー

おみくじは末吉でした眠り猫の作者は、左甚五郎(ひだりじんごろう)と伝えられています。
この左甚五郎とは何者なのか?
これが、また謎の人物なのです。
「左甚五郎」という名前も、日光東照宮の工事をめぐるいさかいで右腕を切り落とされ、左手一本で細工をするから「左」という名であるとか、左利きだったからだとか、飛騨で修行したので「飛騨の甚五郎」が訛ったものだとか、そもそも特定の人物ではなく、飛騨出身の大工の総称で「飛騨の甚五郎」だという説もあります。
実際、左甚五郎作と伝えられる作品は、東照宮や関東地域だけでなく、滋賀や京都、島根など、かなり広範囲に現存しています。
それぞれに伝承もあり、時代も長期に渡ることから、それらがすべて一人の人物によって作られたとは言えないようです。
そうなると、飛騨の匠たちの総称なのか、「左甚五郎」という名工は確かにいて、その名を他の人も使っていたのか。
どちらにしろ、「左甚五郎」は、落語や講談に多くのエピソードがあり、庶民に愛されたヒーローだったようです。

眠り猫の謎の微笑み

トップ賞は眠り猫キティと三猿キティです建立を命じた人物も、建立の意図も明確なはずの東照宮の真ん中にある小さな謎。
なんだか、竜や麒麟や、たくさんの霊獣たちがいる広大な東照宮のすべてを、この小さな猫が知っているような気がします。
そう思って眠り猫を見ると、微笑んでいるようにも見えます。
東照宮という小宇宙の中心で、ひっそり微笑む猫。
モナリザの微笑みが人々を魅了してやまないのは、そこに謎があるから。
眠り猫がこんなに人気なのも、もしかしてこの猫の謎の微笑みのせいじゃないかな。
だから、きっとこの猫は女の子にちがいないと思うシュクルでした。

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