Home / 京都旅行記 / しっとりと雨に濡れる祇園界隈を散歩してみる

Dec
25
2011

しっとりと雨に濡れる祇園界隈を散歩してみる京都旅行の最終日は雨。
京都に来てからずっと悩まされた、茹だるような蒸し暑さは和らいだものの、関西を中心に大雨を降らせている台風15号が接近しているので、それはそれで心配だったりします。
ただ、今のところ風はなく、雨がしとしと降ってるだけ。
考えてみれば、初日は汗だくの山登りで伏見稲荷参拝、2日目はこれまた汗だくの京都サイクリングだったサーチライトとシュクル。
雨の祇園をしっとり散策というのも、また京都らしい風情があってよろしおすなあ。
そんな気分で、朝から出かけてみました。

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白川行者橋

白川行者橋小町家のある古川町商店街を祇園方面に抜けると、すぐに白川が見えます。
祇園を流れる白川は、水の流れがきれいで、両側に柳があって、雨に柳がこれまたなんとも言えず風流。
日本人ならここで一句詠みたくなるような風景ですね。
白川にかかる橋でおもしろいのが、行者橋。
比叡山の回峰行を行う行者が八坂神社に向かう時にこの橋を渡るので、そう呼ばれているようです。
欄干も何もない、ただ平均台みたいな細い石が渡してある橋で、サーチライトもシュクルも、サーチライト母も、おそるおそる渡ってみます。
十分渡れる幅なんだけど、何にもないとやっぱりちょっと怖いかな。
「何も考えず...何も感じず...ただ...合わせて...前へ...合わせて...前へ...!」
「焦ることはない...一歩一歩だ...先を見なくていい...目の前の一歩が全て...この小さな一歩を...ただただ...積み重ねていけばいい...!」
「なんだ...この温もりは...胸から湧いてくる...この温かさ...感謝の気持ちは...」
「佐原あああっ!」
サーチライトとシュクルがそんな電流鉄骨渡り気分を楽しんでいると、地元のJKが普通にスタスタと渡っていました。
これから学校なんだね。
こんなとこを日常的に通学してるなんて、どんな感覚なんだろう?
やっぱり、遅刻しそうになったら、走るのかな?

八坂神社

八坂神社の西楼門行者橋を渡って、てくてく歩いていくと、八坂神社があります。
八坂神社は、「祇園さん」の名で親しまれている神社で、7月の祇園祭でも有名ですね。
実はサーチライトもシュクルも八坂神社は初参拝。
2007年に改修工事が終わって、今はひときわ美しくなった朱塗りの西楼門をくぐって境内に入ります。
西楼門から本殿に通じる参道は、木が生い茂って緑に囲まれ、赤い柵に囲まれた摂社・末社がたくさん並んでいて、いかにも京都の神社らしい光景。
本殿の前にある舞殿は花街の置屋や料亭から奉納された提灯がたくさんぶら下がって、これまた祇園の風情たっぷり。
八坂神社の舞殿と拝殿手水舎にも、舞妓さんや芸妓さんの千社札が貼ってあり、こういうなにげないところも祇園らしさが感じられます。
ところで、八坂神社と言えば祇園祭が有名ですが、もうひとつ忘れてはいけないのが「をけら詣り」。
をけら詣りとは、大晦日と元日、境内の「をけら灯篭」に焚かれた火を、竹で出来た火縄に移し、火を消さないように火縄をくるくる回しながら持ち帰り、神前の灯明につけたり、お正月のお雑煮を炊く時の火種にしたりし、1年間の無病息災を願う伝統行事です。
本殿でお参りを済ませ、社務所で「をけら詣り」の絵馬を買い、ようやく京都の仲間入りをした気分になりました。

円山公園

山が煙る円山公園八坂神社の参拝を済ませたら、しだれ桜で有名な円山公園に足を運んでいきます。
円山公園は、約86,600平方メートルと広大な公園で、国の名勝にも指定されています。
回遊式日本庭園、坂本龍馬と中岡慎太郎の銅像、野外音楽堂などがあり、料亭や茶店もあって、時間があればのんびり京都の風情を味わえる場所です。
雨に煙る東山が借景のように広がる公園内は、まだ朝早いせいか人影もまばらで、アヒルが2羽、のどかに散歩していました。
円山公園の枝垂れ桜さて、円山公園と言えば、桜の名所として知られ、枝垂桜が特に有名です。
シュクルは、夜桜を見ると、東山魁夷の「花明かり」という絵と、与謝野晶子が詠んだ「清水へ祇園をよぎる桜月夜こよひ逢ふ人みなうつくしき」という歌がいつもオーバーラップするんですが、東山画伯の「花明かり」はこの円山公園のしだれ桜を描いたもの。
この時はもちろん桜は咲いてませんが、堂々とした姿はさすがの貫禄ですね。
ちなみに、新潟の隠れた桜の名所、じゅんさい池公園の枝垂桜は、この円山公園の桜の種を分けてもらったものなんですよ。

知恩院

知恩院の三門円山公園からぶらぶらと歩を進めていると、知恩院の立派な三門が見えてきました。
今回の京都旅行では、知恩院に寄る予定はなかったものの、あまりにも立派な三門だったので、ちょっとだけ寄ってみます。
参道は、階段の傾斜が急な「男坂」と、緩やかな「女坂」に分かれていて、シュクルはもちろん女坂を選択。
てくてく登って行くと、知恩院の中心である御影堂がでーんとそびえています。
三門も立派なら、御堂も立派。
とにかく巨大で、スケールが違います。
知恩院の御堂知恩院は、法然上人が開山した浄土宗の総本山で、浄土宗徒だった徳川家が京都の拠点として厚く庇護したため、徳川将軍の命によりこのような立派な建物となったのだとか。
圧倒されるような壮大な御影堂ですが、私たちのような旅行者もそのまま中に入れます。
訪れる人を誰でも迎え入れ、念仏の教えを説いた法然上人の教えが実践されているのですね。
中では、見るからに若い僧侶の方がたくさん御堂のあちこちを掃除していました。
浄土宗総本山ですから、みなさん、修行に来ているのかもしれませんね。

白川南通

巽橋知恩院から再び白川行者橋付近に出て、そこから白川に沿って祇園方面にてくてく歩いていくと、白川南通にやってきます。
ここは祇園の中でも最も祇園らしい場所。
白川にかかる巽橋は、川岸に建ち並ぶ町家のたたずまいが情緒に溢れ、京都に訪れたカメラ好きの人気スポットです。
確かに、春の桜の時期、町家に明かりの灯った夕暮れの巽橋は、京都を代表する情景でしょうね。
しっとりと夏の雨に濡れる巽橋も、なかなか良かったですよ。
辰巳大明神と新橋茶屋街白川南通と新橋通の分岐点にある辰巳大明神は、芸事の上達を祈る神社として、舞妓さんたちの信仰を集めています。
この辰巳大明神、今では「祇園のお稲荷さん」なんて呼ばれたりもするそうですが、実は狸が祭神だそうです。
その昔、一匹の狸が巽橋に住んでいて、橋を渡ろうとする人を化かして白川に落としたり、いたずらを繰り返していたので、困った祇園の人々は、この狸を祀る神社を建てたところ、いたずらがぴたりと収まったそうです。
狸を祀った神社が「祇園のお稲荷さん」と呼ばれるなんて、ちょっと面白いですね。

大人の京都を実感

こうして、1時間ほど雨の祇園を散歩して、しっとり大人の京都の雰囲気を満喫。
「かにかくに祇園は恋し寝るときも枕の下を水の流るる」という吉井勇の歌を初めて読んだのは、シュクルが中学生の時。
その時は、ちっとも良さがわからなかったのに、祇園を流れる白川を見て、ようやくこの歌がストンと腑に落ちた感じです。
これぞ大人の京都の歌なんですね。
そんな内なる発見もあった祇園散策でした。
さて、これで心置きなく新潟へ帰れ......いやいや、もう一つ重要な任務がありました。
ゆめのりょけんお約束、サーチライトの出番ですよ。

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