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May
20
2012

聖ヴィート大聖堂のステンドグラス

プラハ城最大の観光スポット、プラハの心臓とも言える聖ヴィート大聖堂。
遠くからでも見えるその姿は、プラハを象徴する美しい光景です。
聖ヴィート大聖堂は、いつも大勢の観光客でごったがえす場所で、この日も予想通りの大行列。
人気の一番の理由は、その壮大さと、内部を彩るアルフォンス・ミュシャ(ムハ)のステンドグラス。
ミュシャによる華麗なステンドグラスとその他の見どころを紹介します。

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完成まで600年の大工事

下にいる人がゴミのようすぎて肉眼で見えない(笑)聖ヴィート大聖堂は、奥行き124m、幅60m、塔の高さ99mという巨大な教会で、通常は街中に造られる大聖堂にはめずらしく、城の中にあります。
最初に造られたのは930年で、その時はロトンダと呼ばれる円筒型のシンプルな教会でした。
14世紀にカレル4世が現在のような大聖堂に改築を始め、その後さまざまな建築家の手を経て、最終的に完成したのは1929年。
その間、なんと600年!
気の遠くなるような年月ですが、もはやおなじみの田中充子さんの「プラハを歩く」によれば、大聖堂の建築は順調にいっても200年はかかる大事業なのだそうです。
設計者は、生きているうちに大聖堂の完成の姿を見ることはないのですね。
スペインのサグラダファミリアは今も建設が続いていることで有名ですが、別にシエスタで昼寝ばっかりしてるから、なかなか完成しないわけではないようですね。笑。

ゴシック様式の教会

尖塔は高すぎて近くからよく見えない(笑)聖ヴィート大聖堂は、ゴシック様式の教会。
同じプラハ城内の聖イジー教会が、ロマネスク様式の代表建築なので、比較すると違いがはっきりわかります。
交差リブヴォールトによって天井を高くして空間が広くなったこと、リブを支えるたくさんの柱を造ることで壁が薄くなり、大きな窓を開けステンドグラスをはめることが出来るようになったのが、ゴシックの特徴。
特にこの聖ヴィート大聖堂の天井は、建築家ペトル・パレルーシュの考案した「網目状ヴォールト」というもので、イギリス以外ではヨーロッパで初めての手法だったとか。
確かに、天井の模様が複雑です。

「柱」「高い天井」「ステンドグラス」がゴシックの合言葉ゴシックのもうひとつの特徴は、空にそびえる高い塔。
聖ヴィート大聖堂にも、たくさんの尖塔があります。
これが、遠くからは、お城の塔のように見えるんですね。
聖ヴィート大聖堂は、全体に黒ずんでいるのですが、塔は細かい彫刻がいっぱいあるので、さらに黒くなっています。
それが一段と古さと重厚さを醸し出して、白いパリのノートルダムよりもずっとミステリアスな雰囲気。
黒い塔がずらっと空に並んでいる様子は、なにやら妖怪や霊が出そうな感じで、ほんとに竜が飛んできても似合いそうです。

ミュシャのステンドグラス

ごらん、あれがミュシャの絵だよ...聖ヴィート大聖堂の一番の見どころは、ミュシャが手がけたステンドグラスです。
中央で跪いて祈る赤い服の少年が、10世紀ボヘミアの王で、チェコの守護聖人である聖ヴァーツラフで、隣で椅子に座っているのがその祖母である聖リュドミラ。
2人の周りにはスラヴ語でキリスト教を布教した聖ツィリル・聖メトディウス兄弟の生涯が描かれています。
よく見ると、ちゃんとストーリーになっていて、たくさんの人間が描かれているのですが、全然ごちゃごちゃした感じがしなくて調和がとれているのは、外側は深い青で、中心に向かってだんだん暖色のグラデーションになっている配色のためでしょうか。
ちなみに、一番上にかっこいいキリストがいるのですが、その下の美しい女性に目がいってしまい、全然目立ちません。
一番下のチェコの民族衣装を着た女性ともども、やはりミュシャの描く女性は美しくて困ります。笑。
【関連記事】 ムハ美術館で日本の漫画アートを考えてみる - ゆめのりょけん

ヤン・ネポムツキーの銀の墓碑

まるで御神輿のような墓碑この教会のもうひとつの人気は、ヤン・ネポムツキーの銀の墓碑。
ヤン・ネポムツキーといえば、頭上に5つの星を持つボヘミアの守護聖人、カレル橋一番人気の人ですね。
この墓碑は、18世紀に造られたもので、使われている銀は2トン!
全身ピカピカの銀色の中、ここでもやはり頭の上には金色に輝く星が5つ。
そのさらに上には、深紅のびろうどの天蓋が付き、周りにはこれまた銀色の天使が飛んでいて、ゴージャスな一角になっています。
ヤン・ネポムツキーは、拷問の末、殺されて川に投げ込まれたわけですが、まさかご本人も、死後に自分の墓碑がこんなことになるとは思っていなかったでしょう。

できれば朝イチで訪れたい教会

聖堂内の見学を終えたらファサードもじっくりと鑑賞こうして聖ヴィート大聖堂の見学も終了。
ここで紹介した以外にも、ステンドグラスや彫刻、パイプオルガン、祭壇など、どこを見ても美しいので、じっくり見るとけっこう時間がかかります。
いろいろな旅行記を読むと、聖ヴィート大聖堂はいつも大混雑、ミュシャのステンドグラスも人が多すぎてよく見えなかったりすることもあるようです。
最悪、ディープインパクトが出走する東京競馬場状態も覚悟していたのですが、この日はわりと空いていました。
というのも、この日は日曜日の宗教行事があったため、午前中は聖堂内に入ることができず、一般見学ができるようになったのは12時から。
そのためか、団体ツアー客の姿が明らかに少なくて、写真もばっちり撮ることができました。
あいにく天気はよくなかったものの、こういう黒っぽいゴシックの教会は暗雲の方が似合うようです。

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