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May
24
2012

フラッチャニ広場の宮殿めぐり

プラハ城の見学を終えて、午後はフラッチャニ一帯をぶらぶら散策です。
2009年にオバマ大統領が核なき世界を目指すことを唱えた「プラハ演説」。
その演説を行った場所が、このプラハ城前のフラッチャニ広場です。
そのフラッチャニ広場を取り囲むように、様々な意匠を凝らした貴族の館が軒を連ねています。
今回の主役は、このフラッチャニの宮殿たちです。

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フラッチャニの丘

フラッチャニの丘からプラハを一望フラッチャニの丘は、その形から「イルカの丘」とも呼ばれ、プラハの伝説の地となっています。
予言者でもあったチェコの伝説の女王リブシェは、夫のプシェミスルに、「森の奥で1人の男が家のプラーフ(敷居・土台)を作っているので、その男とともに大きな城を作りなさい」と予言します。
それが現在のプラハ城の基であり、この伝説が「プラハ」の語源になっています。
そう考えると、このフラッチャニの丘は、単に城があるだけでなく、プラハの街そのものの始まりでもあるわけですね。
丘の上のフラッチャニ広場は展望台のようになっていて、赤い屋根のプラハの街が一望できます。
今ひとつ天気が良くなかったのは残念でしたけどね。

大司教館・シュテルンベルク宮殿

白くて女性的な大司教館プラハ城を背にしてフラッチャニ広場の右側に建つ白い館が、大司教館(大司教宮殿)です。
ロココ様式の気品あるファサードで、いかにもシュクル好み。
大司教館ということは、司教が住んでいるんでしょうか?
大司教館の左側には、プラハ国立美術館(ナショナル・ギャラリー)の絵画館になっているシュテルンベルク宮殿への入口があります。
右上の写真だとちょっとわかりにくいかもしれませんが、大司教館の左下に、赤い幕が下がっている入口が見えると思います。
シュテルンベルク宮殿には、デューラーの「バラ冠の祝祭」をはじめ、クラナッハ、ルーベンス、ブリューゲルなどが収蔵されていて、なかなか充実のラインナップ。
プラハ城のロングツアーチケットならセットで入場できますが、あいにく私たちはショートツアーチケット。
今回は街歩きを中心に計画を立てたので、美術館なんてノーマークだったよ。

シュヴァルツェンベルク宮殿

「だまし絵」で有名なシュヴァルツェンベルク宮殿大司教館とは広場を挟んで反対側に建つのが、シュヴァルツェンベルク宮殿。
遠くから見ればレンガ造りの建物に見えますが、これはスグラフィット技法と呼ばれる装飾で、凹凸があるように見える壁は、実は平面的な「だまし絵」です。
16世紀の中頃、スグラフィット技法はボヘミア全土に流行し、宮殿や住宅の壁を飾りました。
近くに寄ってみると、確かに真っ平ら。
プラハを歩いていると、こうした疑似立体的な壁面をあちこちに見かけます。
入れそうな雰囲気は醸し出していたものの、誰も入る人がいなかったため、ヘタレな私たちはなんとなくスルーしてしまいましたが(笑)、シュヴァルツェンベルク宮殿は、現在は国立美術館の一部だそうです。

マルチニッツ宮殿

マルチニッツ宮殿の壁画フラッチャニ広場からノヴィー・スヴィエト通りに向かう途中、またスグラフィットのある家を発見。
先のシュヴァルツェンベルク宮殿は幾何学的な模様でしたが、こちらはちゃんと絵が描いてあります。
これはマルチニッツ宮殿で、描いてある絵は聖書の一節。
ヨセフが奴隷として働いていたポティファル家の妻が、夫の留守に「私の床に入りなさい」とヨセフを誘惑し、着物をつかんで引き寄せようとしたところ、ヨセフは彼女を拒んで逃走しようとしているシーンだそうです。
へー...。
どうしてそんな絵にしたし。

ノヴィー・スヴィエト通り

静かで穏やかなノヴィー・スヴィエトノヴィー・スヴィエト通りはパステルカラーのかわいらしい家々が並んでいる一角。
沖島博美さんの「プラハ迷宮の散歩道」によれば、「かつて貧しい人々が住んでいた」とあるけど、こんな山の手の一等地に貧しい人たちが住んでいたというのも不思議な気がします。
「ベルばら」のロザリーのように、野菜のきれはしのスープとか食べてたんでしょうか?
貧しかったために家を改築できず、中世のままの住まいが残ったおかげで、今ではプラハの人気観光スポット。
ノヴィー・スヴィエトの散策については、次の記事で詳しくレポートします。

ロレッタ教会

とんがり時計塔が象徴的なロレッタ教会ノヴィー・スヴィエト通りからチェルニーンスカーの坂道を上がっていくと、尖った時計塔が特徴的なロレッタ教会が見えてきます。
聖母マリアの家を模したというロレッタ教会は、世界のあちこちに建てられましたが、プラハのロレッタ教会はその中でもひときわ美しいとか。
なにぶん聖ヴィート大聖堂を見た後なので、外観を見て「なんか函館の教会みたいだね」とか言っていたら、中はけっこうひどい教会でした。笑。
詳しい内部見学のレポートは後ほど。

チェルニーン宮殿

とにかく巨大なチェルニーン宮殿ロレッタ教会の向かいには、たくさんの円柱が並んだ立派な宮殿があります。
ファサードの幅が150メートルにもなる巨大な建物は、チェルニーン伯爵の宮殿で、現在はチェコの外務省。
宮殿の前には、きれいに手入れされた庭があって、ベンチもしつらえてあったので、ここでしばし一休み。
観光客らしき人影は全く見あたらず、家族連れが一組いるだけです。
ここに限らず、ヨーロッパのこういう古くて立派な建物は、観光施設なのかどうなのかよくわからなかったりします。
役所とか警察署とか、だれかお金持ちの個人宅とか、そういうものかもしれないし。
この時も、外務省だなんて知らずになんとなく庭に入ってぶらぶらしたけど、本当に良かったのかな?

フラッチャニの散策をさらに楽しむために

セグウェイ・ツアーの人たちもいましたよチェルニーン伯爵が自らの宮殿で皇帝レオポルト2世の戴冠を祝う大晩餐会を開いた時、その日のためにモーツァルトは「皇帝ティトゥスの慈悲」を作曲したという逸話があります。
モーツァルトと言えば、映画「アマデウス」にはフラッチャニ広場の周辺がよく登場します。
たとえば、「アマデウス」の宮殿シーンは大司教館が舞台となっていますし、マルチニッツ宮殿の隣の家は、モーツァルトの家として使われました。
これからプラハに行く人は、「アマデウス」を観てから行くと、「旅の目」が養われていいかもしれませんね。

アマデウス
アマデウス ミロス・フォアマン(監督)
おすすめ平均
stars僕が最も好きな映画
stars凡人万歳
starsモーツアルトの音楽とストーリーの融合が見事!
stars本当に頑張っているあなたに刺さる物語
starsエイブラハムの演技力に支えられた映画
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Comments:2

まっちゃん 2012年5月25日 11:36

丘からの眺め、本当に美しいですね。うっとり。
ヨーロッパの古都は、曇ってなお、美しいですよね。
曇っているからこその美しさ、なんていうのも感じる時があって・・・。
とか言ってても、
めっちゃ晴れると「やっぱこれだねー」って、気持ちがアガったりするんですけどね。勝手なもんです。

あと、ギラットやる気満々な建物が多くて、
駅、お役所、邸宅、美術館、史跡・・・ここは・・・えーと?感も同感です。

日本も江戸時代で時間が止まっていれば
世界に名だたる美しい観光地になったかもと、
個人的にはとても残念です。

サーチライト 2012年5月26日 15:16

まっちゃんさん、お久しぶりです!

先日、倉敷に行ってきたんですが、ああいう美観地区のような場所が日本のあちこちにあったんでしょうから、観光資源という意味では、日本は本当にもったいなかったと思いますね。
そのあたり、堅牢な永続性を求めたヨーロッパと、万物流転の日本では、やっぱり文化も違うのでしょう。
日本の気候風土の下では石造より木造の方が合っていたというのもありますし、そうなると家を建て替えるという文化も自然に根付くでしょうし…。
これ、考え出すときりがないですね。笑。

それはさておき、プラハには「ギラットやる気満々な建物」がたくさんありましたよ。笑。
この日の天気はよくなかったのですが、翌日から晴天の下での観光になったので、プラハの写真の本命たちは、これから登場です。
重厚な石造りの建物は暗雲ともなかなか似合いますが、やっぱり晴れた方が嬉しいのはおっしゃる通り。
プラハ旅行記もようやく旅行記らしい展開になってきましたので、これからもよろしくおつきあいください。

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