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Sep
07
2012

国立マリオネット劇場でドン・ジョヴァンニを鑑賞

この日の最後の予定は、人形劇の鑑賞です。
チェコでは人形劇が国の伝統文化として大事にされ、あちこちにマリオネットの劇場がありますが、その中でも格別歴史があるのは国立マリオネット劇場。
お土産のかわいいマリオネットを買った後、本格的な人形劇を見るために、夜とはいえまだ明るいプラハの街を散策がてら、国立マリオネット劇場へ向かいました。

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かわいいカシュパーレクがお出迎え

かわいいカシュパーレクがお出迎え国立マリオネット劇場の入口には、かわいいチェコピエロの人形があります。
このチェコピエロ、名前は「カシュパーレク(Kašpárék)」。
チェコの人形劇に登場する道化で、こんなかわいい顔なのに、もともとはオッサンらしいです。
最初はリアルな初老の男キャラだったのが、だんだんデフォルメされてこうなったようで、デフォルメの方向としては間違ってないんじゃないかな。
今では二股の帽子を被っている道化は、みんな「カシュパーレク」と呼んでいいみたいです。
それにしても、このカシュパーレク、暇人速報の「ひまりん」に似てるね。
ひまそくの中の人は、ぜひプラハへ行ってみてください。

チケットを手に入れるには

eチケットを見せて劇場に入る入口を入ると、劇場は地下にあるので、階段を降りて受付でチケットを購入します。
とはいえ、私たちはプラハに行く前に、ネットでチケットを購入していたので、e-Ticketを見せるだけで済みました。
ちなみに私たちが利用したのは、CLASSICTIC.comというサイト。
希望の国・都市・日時・会場・演目で検索して、オーダーフォームに必要事項を記入すると、eチケット付きの確認メールが送られてくるので、それをプリントアウトして会場に持って行って見せればOKです。
この日は当日購入でも十分余裕がありましたが、行ってみたら満席で当日券がなかったなんてことになったら残念なので、ネット予約は安心です。
ただ、ここでシュクルは重大なミスを犯していたことに、まだ気づいていないのでした...。

星形ライトの劇場ホール

星形ライトの劇場ホールホールに入ると、シンプルな内装で、思っていたより狭くてこぢんまりしています。
席は自由で、時間も早かったので、真ん中あたりの席を確保。
日本人の悪い癖で、つい中段よりやや後ろのあたりに座ってしまいましたが、なるべく前の方が人形もよく見えておもしろいと思われ。
客席を見ると、観光客らしき人が多く、服装もさまざま。
ちょっとおしゃれしてる人もいれば、ジーンズ・ポロシャツ・ナップサックの人も。
ロビーには棒付きアイスとかコカコーラとかポップコーンとか売っていて、国立劇場というより、地方の小さな映画館という感じです。

ドン・ジョヴァンニ/Don Giovanni

これ、モーツァルト?人形劇の幕が上がると、進行役にオーケストラの指揮者のような人形が登場し、最初から暴走気味のアクションで笑いを誘います。
この日の演目は、モーツァルトの最高傑作とも評される歌劇「ドン・ジョヴァンニ」を人形劇用にアレンジしたもの。
この「ドン・ジョバンニ」は、プラハとは深い関係があります。
モーツァルトはプラハ市の依頼でこのオペラを作曲し、1787年にスタヴォフスケー劇場で初演を行って、プラハ市民を熱狂させました。
人形劇「ドン・ジョヴァンニ」の方も、1991年から何千回も上演が続く人気の作品。
ということは、この指揮者の人形はモーツァルトのつもりなんでしょうか?
どっちかというと、ベートーヴェンのような感じだけど。笑。

台詞はイタリア語なので全然わからないのですが、チケットを見せるところで買った日本語パンフレットにあらすじが書いてあるので、それと照らし合わせながら劇の進行を追っていきます。

仮装したドン・ジョヴァンニが、騎士長イル・コメンダトーレの宮殿に、彼の娘ドンナ・アンナを誘惑するために忍び込む。
ドン・ジョヴァンニの従者レポレッロは、「こんな主人に仕えるのは嫌だ」とぼやきながら、宮殿の前で見張りをしている。
ドンナ・アンナは身を守ろうと助けを呼ぶが、急いで駆けつけたイル・コメンダトーレは、ドン・ジョヴァンニによって刺殺されてしまう。

騎士長宅から逃れたジョヴァンニは、美しい女性に言い寄るが、それが昔棄てた女のドンナ・エルヴィーラだと知って驚愕する。
ジョヴァンニはその場をレポレッロに任せて去り、残されたレポレッロは、エルヴィーラにジョヴァンニが傷つけてきた数々の女性のことを話すことで慰めた気になっている。
あきれてエルヴィーラは去る。

場面が変わり、マゼットとツェルリーナの結婚式が行われている。
庭園の祝賀会にドン・ジョヴァンニが現れ、ツェルリーナに目をつけた彼は、さっそく新郎から引き離し、誘い出そうとする。
しかし、ちょうどそこにエルヴィーラが現れ、彼のもくろみをぶち壊す。

「今日はついてない」とぼやくジョヴァンニの前に、ドンナ・アンナと彼女の婚約者オッターヴィオが登場する。
父を殺した男は仮装していたため、真犯人を知らなかったアンナは、ジョヴァンニに父の復讐の手助けを求める。
ジョヴァンニは、適当にごまかして、その場から逃走。
アンナはジョヴァンニの声を聞いて、父を殺したのがジョヴァンニだと気づく。

一方、レポレッロは結婚式の参列者をジョヴァンニの屋敷に連れて行き、そこで舞踏会を催す。
そこに、エルヴィーラとアンナとオッターヴィオの3人が、仮面をつけてやってくる。
みんなでダンスをしていると、ジョヴァンニはツェルリーナを別室に連れ去ろうとしていなくなる。
ツェルリーナは助けを呼び、それをきっかけに3人は仮面を脱ぎ捨て、ドン・ジョヴァンニを告発する。
ジョヴァンニはレポレッロを犯人に仕立ててごまかそうとするが、もはや誰も騙されない。
大混乱の内に隙をみてジョヴァンニとレポレッロは逃げ出し、第1の幕が降りる。
(第2幕につづく)

...なんていうか、ドン・ジョヴァンニ、クズすぎ。笑。
ドン・ジョバンニは、ヨーロッパで女たらしの代名詞的存在となっている「ドン・ファン」をモデルにしています。
女と見れば手を出すジョヴァンニは、友人の婚約者だったり、元恋人だったり、結婚式を挙げたばかりの新婦だったりという節操のなさ。
ドン・ジョヴァンニと愉快な仲間たちおまけに、アンナの父親を殺害したり、村人をだましたり、レポレッロに汚れ役を押しつけたり、やりたい放題。
ただ、まあ、女の方も女の方で、簡単に誘惑されすぎ。
特に、ツェルリーナ、あなたって女は...。
そんなにイケメンなの、ジョヴァンニさん?
それとも、情熱の国スペインが舞台だから?
しかし、そんなドン・ジョヴァンニも、最後には悪行が祟り、石像に地獄に連れ去られてしまいます。
ざまぁ。笑。

言葉がわからなくても楽しめる

ドン・ジョヴァンニがお風呂に入ったりとはいえ、もともとオペラなので、物語の整合性とかは二の次。
オペラというのはストーリー仕立てで歌声や演奏を楽しむものですから、言うなればオペラの主役は物語ではなく音楽ですよね。
これは人形劇でも同じことで、物語そのものよりも、マリオネットを操る巧みな技を楽しむものと考えると、ストーリーやセリフがわからなくても楽しめると思います。
実際、人形はまるで生きているように、ぬるぬると動きます。
さすがに、人形のくせに紅茶を飲んだり、スコーンを食べたり、ハンバーグに涎したりはしませんが。笑。
いきなり人間が登場したり演出もユーモラスなものが多く、ドン・ジョヴァンニが裸になってお風呂に入った時に水がばしゃっと客席に飛んできたり、いきなり人間が舞台で登場したり、「人形を片付けたいから早く終わってよ」なんていうメタ視点があったり。
しかも、写真撮影OK(フラッシュは禁止)なのが、旅行者には嬉しい配慮(あんまり上手に撮れなかったけどね...)。
第1幕と第2幕の間に休憩が入って約2時間の劇でしたが、とても短く感じられました。

親しみやすいチェコの伝統芸能

バイバイ、カシュパーレクチェコで歴史のある人形劇国立劇場ということで、最初はちょっと敷居が高い気がしていました。
でも、そんなことは全然なくて、スタッフの方もノリがよくて、舞台と観客の距離が近く感じます。
いつでも気楽に立ち寄れる雰囲気なので、夜の街歩きの途中でのぞいてみるのも一興。
ぜひ楽しいチェコの伝統芸能を体験してみてください。
きっと、プラハのいい思い出になりますよ。

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