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Oct
26
2012

面白い文章を書く秘訣は「相棒」にあり?

文才がないから面白い文章が書けない...。
おそらくブログを書いている人なら、誰もが一度は抱く悩みだと思います。
しかし、そうした悩みを抱えている人は、斎藤孝さんの「誰も教えてくれない人を動かす文章術」を読んでみるといいかもしれません。
「文章を書くために必要なのは、文章力や国語力でも、日本語のセンスでもない」と明言されているように、面白い文章を書くために必要なことは、実は文才とは別のところにあると気づくはずです。
今回は、この「人を動かす文章術」を手に、面白いブログ記事を書くヒントを探っていこうと思います。

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個性とはある種の「無理」や「歪み」

エッセイを書く段取り「誰も教えてくれない人を動かす文章術」は、人を動かす力を持つ文章を書くコツを述べた新書です。
本書における「人を動かす文章」とは、発見や独自の視点が盛り込まれた文章、読むことでものの見方が変わる文章です。
そして、そうした文章を書くための心構えや訓練法、さらには具体的な文章の書き方が紹介されています。

中でも最も強烈な印象として焼き付いたのは、「文章においては、凡庸さは恥である」という文言です。
通り一遍の事柄を書いただけの文章は、読んでいても面白くない。
そんな文章は他の多くの文章の中に埋没するとさえ著者は言います。
そして、そうした凡庸さを打ち破るコツは、「離れたもの同士を結びつける」ことだそうです。

つながらないはずの二つに共通項を見つけ出し、何とか文章にまとめようとする。
本来、はまらないものを無理やりはめ込もうとするわけですから、そこには摩擦が生じます。音で表現するなら、ギギギギギーッという感じです。実は、その摩擦熱、無理やり感が読み手にとっては意外に爽快なのです。
(中略)
個性というのは、ある種の「無理」や「歪み」であると私は思います。無理や歪みが一切ない整然たるものというのは、面白くもなんともありません。逆に「なんで、ここでこれ!?」と驚かれるようなものを文章に放り込んでガリガリつなげていく強引さがあると、その人の個性、歪み、というものがにじみ出てきて、「なんか焦げくさいよね」「ここ、摩擦熱が起こっちゃってるんですけど」という感じで、ウケる人たちにはものすごくウケるのです。

このように、離れたものを結びつけると、その結びつき方に新しい意味や書き手の個性が生まれ、読んで面白い文章になるというのが本書の見解です。

面白い文章を書く秘訣

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら本書では、異質なものを組み合わせて成功した例として、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」が取り上げられていましたが、ネットで人気になった多くの文章にも、意識して読んでみると、こうしたイメージが離れたもの同士の結びつきが見つかります。

例えば、ミニ四駆全国大会にカニで出るという記事は、「ミニ四駆」と「カニ」という異質なものを無理やり組み合わせたことによって、意味不明な光景が創出され、ミニ四駆にまったく興味がない人でも読んで笑える記事になっています。

あるいは、アニメ「魔法少女まどかマギカ」と祖父の死という記事も、「どうして人間は、そんなに魂の在り処にこだわるんだい?」という台詞を仏教の視点と結びつけたことによって、意外で興味深い考察が生まれ、はてなブックマークで大絶賛された記事です。
そもそも「魔法少女まどかマギカ」自体、イメージの離れたもの同士の組み合わせによって生み出された世界観と言えるでしょう。

こうした文章が人を惹きつけ、読んで面白いのは、文章力というよりむしろ、誰にも気づかなかった新しい組み合わせを生み出したから、すなわち認識力・発見力のなせるわざです。
つまり、面白い文章が書けないからといって文才の欠如を嘆く前に、物事を人とは違った角度から考えてみたり、イメージに距離がある別のものを掛け合わせてみたり、そうした柔軟な思考でブログに取りかかるべきということです。

面白い旅行記を書く秘訣

さて、ゆめのりょけんは旅行記ブログなので、これまで考えてきたことをもとに、面白い旅行記を書く方法について考えてみたいと思います。

圧倒的に凡庸な体験をどう料理するかもともと旅行記は、個人的な体験をベースにしているので、魅力的な個人体験をそのまま文章にすれば、個性的で面白い記事が書きやすいジャンルだとは言えます。
しかし、旅先で常に魅力的で面白い体験ばかりをしているかといえば、もちろんそんなことはなく、むしろ誰でも体験できるような凡庸な観光の方が圧倒的に多いわけです。
しかし、そうした凡庸な体験でも、そこに別のものを結びつけてみると、その瞬間に自分にしか書けないオリジナルの旅行記に変えることができます。

中央郵便局でエアメールを出してみる例えば、プラハ旅行記で書いた中央郵便局でエアメールを出してみるという記事は、体験だけ見れば、プラハの郵便局でエアメールを出したという、どうってことのない内容です。
似たような記事は、検索すればあちこちにあるでしょう。
しかし、海外からエアメールを出すことから想起して、沢木耕太郎「深夜特急」と結びつけたことで、凡庸な体験は自分だけの体験に変わってきます。
検索しても、「海外からエアメールを出すこと」と「深夜特急」を結びつけ、そこから「旅の記録の仕方」に言及した旅行記は、そう多くないでしょう。
つまり、ここにオリジナルな旅行記が生まれたということになります。

ガイドブックと読み物の中間とは?かつて旅行記ブログの書き方という記事で、旅行記ブログの落としどころは、ガイドブックと読み物の中間だと書きました。
「人を動かす文章術」を読んだ今は、これがより具体的なイメージを持って見えてきます。
つまり、観光地の情報と体験談だけならガイドブックと似たようなもので、それはそれで大事な情報なのですが、そこにちょっとした気づきを加えて話を膨らませることで、オリジナリティのある読み物としての旅行記になるというわけです。
体験そのものは他の旅行者と同じでも、そこから考えることは人それぞれ。
そこに面白い旅行記を書くヒントがあるのではないでしょうか。

最後にもうひとつだけよろしいでしょうか?

そんなわけで、それなりにきれいにまとまりましたが、せっかくなので「人を動かす文章術」にならって結論を書いてみることにします。

大人気のTVドラマ「相棒」は、皆さんご存じだと思います。
ちょうど10月10日からSeason11が放映されていますね。
この「相棒」シリーズの最大の魅力は、杉下右京警部と亀山薫・神戸尊・甲斐亨というタイプの異なる刑事の掛け合いが、お互いの魅力を引き出しているところでしょう。
これはまさしく、イメージの離れたもの同士を結びつけると面白さが生じる好例と言えるのではないでしょうか。
また、このドラマのもう一つの魅力である杉下警部の鋭い推理は、「細かい所まで気になるのが僕の悪い癖」という杉下警部の発見力から始まり、他の捜査員とは別の事件像が見えている認識力に支えられ、そして無関係と思われたもの同士が結びついて解決に至るところにあります。
これもまた、「人を動かす文章術」に通ずるものがありますね。
そういうわけで、面白い文章を書く秘訣は「相棒」にあり!
面白ければ多少のこじつけは許されるというのも、共通点かもしれません。笑。

誰も教えてくれない人を動かす文章術
誰も教えてくれない人を動かす文章術齋藤 孝
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stars凡庸さは恥
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