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Nov
09
2012

おとぎの国の城・チェスキークルムロフ城

お城が見えるヴルタヴァ川のテラスという絶好のロケーションでランチをした後は、チェスキークルムロフ城の見学です。
チェスキークルムロフ城は、プラハ城に次ぐチェコで二番目に大きなお城。
聖ヴィート大聖堂の黒い尖塔が特徴的なプラハ城の荘厳さとは対照的に、ピンクの砂糖菓子のようなかわいらしい塔が目印のチェスキークルムロフ城は、さながらおとぎの国の城。
世界遺産にも指定されている大人気のチェスキークルムロフ城ガイドツアーを体験してきました。

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チェスキー・クルムロフ城の歴史

チェスキー・クロムロフ城が建てられたのは、13世紀。
ボヘミアの貴族ヴィートコフ家がヴルタヴァ川沿いに建設します。
その後、14世紀にロジェンベルク家、17世紀にエッゲンベルク家、18世紀にシュヴァルツェンベルク家が当主となり、増改築が施されます。

お城からはヴルタヴァ河がよく見えます

その結果、ゴシック、バロック、ルネサンスなどさまざまな建築様式が混在することとなりました。
シュヴァルツェンベルク家と言えば、午前中に見学したフルボカー城の城主で、プラハ城前のフラッチャニ広場にも宮殿がありました。
さっきのランチで飲んだビールはエッゲンベルクビールだし、プラハ城にはロジェンベルク宮殿があったし、このお城の当主は、ボヘミアの歴史に深く関わっている貴族たちなんですね。
【関連記事】 黄金小路とロジュンベルク宮殿

城内ガイドツアーに参加

チェスキー・クルムロフの見学も、フルボカー城と同じく、自由見学はなくガイドツアーのみです。
部屋に出入りするたびに鍵を開け閉めするのはフルボカー城と同じで、写真撮影も禁止。
このあたり、ほとんど野放し状態のパリとは大違いですね。笑。

砂糖菓子のようなお城の塔

チェコ語のガイドツアーでしたが、私たちには日本語ガイドさんが説明してくれるのでノープロブレム。
日本語ガイドさんいわく、「今日のガイドさんはいかにも共産圏の人って感じですね」。
確かに、フルボカー城の寝間着ぽい服装のぽっちゃり優しそうなおじさんと違って、真面目そうなおばさんでした。

レンガに見えるけど、騙し絵中庭は、レンガに見える騙し絵が一面に描かれていて、土産物売りの屋台もちらほら。
ガイドツアーは、聖イジー礼拝堂→ルネッサンスホール→ルネッサンスルーム→アンテカメラ(客の待機室)→エッゲンベルクホール→バロックダイニングルーム→ロココサロン→エレオノラ妃ベッドルーム→ドレッシングルーム→仮面舞踏会の間という順で見学します。
年代物の調度品がいっぱい置いてある薄暗い城内は、きらびやかで絢爛豪華というよりも、由緒ある古い貴族の館らしい重厚感が漂っています。
内部の写真はありませんが、印象に残ったところを紹介します。

熊の毛皮

のんびり熊さんルネッサンスホールに入ると、大きな熊の毛皮が飾ってあります。
この毛皮は、老衰で堀で溺れた熊のものだそうです。
ロジェンベルク家は、イタリアの名門貴族オルシーニ家との親戚関係を示すために熊を飼い始めました。
なぜ熊なのかというと、オルシーニ家の名は「オルソ(熊)」が由来で、紋章にも3頭の熊が描かれているから。
なんと、今でもこの城では熊を飼っていて、ちょうど城の外堀でのんびり遊んでいる姿を見ることができます。
そこだけ見ると動物園みたいで、中世のお城とはなんとなく妙な取り合わせです。

貴婦人の暮らしにびっくり

シュヴァルツェンベルク家の紋章城内は、フルボカー城に勝るとも劣らず、どの部屋にも贅を尽くした調度品がいっぱい。
いろんな部屋を見ながら聞いた貴族の生活は、びっくりする話がいっぱいでした。
例えば、子どものドレスは5Kg、大人は15Kgで、着るのに3時間もかかったとか、女の人は髪型を崩さないために座って寝ていたとか、仰向けに寝ると魂が抜けると思われていたとか、ドレスが重いので椅子にキャスターが付いていて、男性に動かしてもらっていたとか。
優雅に見える貴婦人の生活も、いろいろ大変だったんですね。
お風呂に入る習慣がなかったというのも、乾燥したヨーロッパならではでしょうか。

白い婦人の幽霊

天井にあるロジェンベルク家の紋章この城には、有名な幽霊の絵があります。
白いドレスを着た女性の絵で、「白い婦人」と呼ばれる肖像画です。
この婦人は、ロジェンベルク家のペルフタという名の女性で、リヒテンシュタイン家の男性と結婚後、夫の暴力で別居し、夫が死ぬ時に懺悔したものの彼女が許さなかったので、夫は呪いをかけ、彼女は死後もさまようことになったのだとか。
彼女の幽霊は今でもお城に時々現れ、その時に白い手袋をつけていたら「お祝い」を意味し、黒い手袋なら「死」を意味するそうです。
古いお城にぴったりの伝説ですね。

黄金の馬車

エッゲンベルク家の紋章エッゲンベルクホールに飾ってあるのが、キンキラキンの黄金の馬車。
くるみの木に金箔が施されたもので、金が1Kgも使われています。
この馬車は、ボヘミア王フェルディナント3世が神聖ローマ帝国の新しい皇帝に選出されたことをローマ法王ウルバヌス8世に報告に行くために作られたものです。
その外交使節としての役割を果たしたのがエッゲンベルク家のヤン・アントニーで、ローマにあるエッゲンベルクの宮殿からこの黄金の馬車はバチカンまで向かったのだそうです。

仮面舞踏会の間

お城の壁も騙し絵チェスキー・クルムロフ城の中でも特に有名なのが、仮面舞踏会の間。
明るい壁一面にたくさんの仮装した人物が描かれていて、バルコニーや窓からこちらをみているような構図になっています。
絵とはいえ、なんだかその中に本物の人間がこっそり紛れていてもわからないような、不思議な空間。
この絵には、135人もの人物の絵が描かれていて、画家自身の姿も描き込まれています。
入り口を入って左側の最初の窓に座ってこっちを振り向いているのが、画家本人。
行ったら探してみてください。

どこもかしこも見どころ満載

敷地内にはカフェもあります一時間くらいでガイドツアーは終了。
上で紹介した以外にも、ブリュッセルで作らせた豪華なタペストリー、ファイヤンス焼きの食器、黒檀に金の装飾が施された中国家具、白と金の陶磁器で出来た巨大暖炉、マイセン焼きのシャンデリアなど、次々と繰り出される高級調度は、見どころたっぷり。
写真撮影出来ないのがつくづく残念ですが、かつてこの城の訪問者は、2リットル入る銀製のルネッサンスグラスになみなみと注がれたワインと水を一気に飲み干さないと城主に面会できなかったそうですから、これらの豪華な調度を解説付きで見学できる21世紀の我々は、幸せかもしれませんね。笑。

日帰りツアーでチェコの古城めぐり

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