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Feb
16
2013

周防国一之宮・玉祖神社で勾玉を手に入れた

周防国一の宮は、山口県防府市にある玉祖神社(たまのおやじんじゃ)です。
玉祖神社は、人里の中に溶け込んでたたずむ閑静な神社で、多くの一ノ宮のように、たくさんの参拝客が訪れ、門前町にお土産屋が立ち並んでいたりするわけではありません。
しかし、さすがは一之宮。
玉祖神社は、平安時代の「今昔物語集」で、全国で初めて「一ノ宮」と記され、当時から格の高い神社であったことがわかります。
それもそのはず、玉祖神社は日本神話の有名なエピソードに縁のある神社なのです。

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「玉作り」の神様

玉祖神社の神紋玉祖神社の御祭神は、玉祖命(タマノオヤノミコト)。
その名が表す通り、玉作りの神様です。
眼鏡・カメラのレンズや宝石を「玉」と呼ぶことから、これらの業種に御利益があるとされ、毎年4月の「玉の祭」には、全国から眼鏡店や貴金属店が集うそうです。
しかし、玉祖命が作ったのは、もっと特別な玉。
天皇家に伝わる三種の神器のうちのひとつ、「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」を作ったのが、玉祖命なのです。
玉祖神社の神紋(神社の紋章)も、勾玉を象ったものでした。

天岩屋戸隠れ

「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」は、日本人なら誰でも聞いたことがある「天照大神の天岩屋戸隠れ」に登場するアイテムです。
「天岩屋戸隠れ」は細かいところで諸説あるものの、まとめるとだいたいこんな感じです。

「天岩屋戸隠れ」
暴れん坊のスサノオの狼藉に業を煮やしたアマテラスは、天岩屋戸の中に引き籠もってしまいます。
太陽神がいなくなり、暗闇に包まれた世の中では、邪神が暴れて大騒ぎ。
そこで一計を案じたのが、知恵の神であるオモイカネノカミ。
アマテラスを外の世界に呼び戻し、再び太陽を輝かせるために、神々の大作戦が始まります。
まず、イシコリドメに鏡を作らせ、タマノオヤに勾玉の飾りを作らせると、アメノコヤネは祝詞をあげて太陽を褒め称え、アマテラスを喜ばせます。
さらに、鶏の鳴き声にあわせてアメノウズメが踊ると、外の賑やかな様子が気になったアマテラスは顔をのぞかせます。
鏡に映った自分の姿を見て不思議に思っていると、力自慢のアメノタヂカラオが天岩屋戸から引っ張り出し、その隙にアメノフトダマが注連縄で入り口を封印してしました。
これにて世の中には再び太陽が照り、明るい世界が戻ったのでした。

このエピソードに描かれるアマテラスは、かわいいですよね。
ひとつひとつの行動が、妙に萌えるっていうか。
自然神だけに、天然キャラなんでしょうか。
しかも、さすが日本神話を代表する大作戦だけあって、一ノ宮級神様のオンパレードです。
アメノコヤネは河内国・枚岡神社、イシコリドメは美作国・中山神社、アメノタヂカラオは越中国・雄山神社、アメノフトダマは阿波国・大麻比古神社の神様たち。
そしてもちろん、タマノオヤは玉祖神社の御祭神です。

黒柏発祥の地

天然記念物・黒柏玉祖神社の境内には、数羽の鶏が飼われています。
光沢のある漆黒の羽に、精悍な顔のかっこいい鶏。
地面にミカンがいくつか転がっているのは、おやつでしょうか。
この鶏は、天然記念物の「黒柏」。
社伝によれば、天岩屋戸隠の時、常世長鳴鳥を集めて鳴かせたのがこの黒柏で、その後、玉祖命がこの鶏を連れて、この地に留まられたそうです。
そういえば、我らが越後一の宮・彌彦神社にも、たくさんの日本鶏が飼育されています。
なるほど、神社と鶏というのは、縁の深い組み合わせなんですね。

三種の神器・玉祖命の勾玉を手に入れた!

参拝を終えて、御朱印をいただくために授与所らしき建物へ行くと、中には誰もいません...。
そこにちょうど鶏の世話をしているおじさんが通りかかり、「用事ある人は宮司さんの家に行って」と、親切に場所を教えてくれました。
宮司さんの家は、神社を出て100メートルくらい離れた駐車場の隣。
これで無事に周防国一の宮の参拝も達成です。

勾玉ストラップは5円玉ホルダーに宮司さんが御朱印を書いている間に、玄関先に置かれている授与品の中に、勾玉のストラップを発見しました。
これは玉祖神社にぴったりの授与品ですね。
最初は翡翠(ヒスイ)みたいな緑の勾玉にしようと思いましたが、石はアベンチュリンだとか。
「カタカナの石じゃなくて漢字の石がいい」と、瑪瑙(メノウ)の勾玉にしました。
この勾玉ストラップは、参拝用の5円玉ホルダーとして使っています。
参拝のとき、この勾玉を取り出せば、天岩屋戸の神話に倣って、神様が「なにそれおもしろそう」って出てきてくれるんじゃないかな。

周防国一の宮・玉祖神社に参拝

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