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Jul
16
2013

和倉温泉「多田屋」宿泊記

和倉温泉は、およそ1200年前に湧出した海の温泉です。
時代を経て、加賀二代藩主・前田利長が、この湯で治療したことから湯治場として評判になり、幕末には遠く京都や大阪からも湯治客が訪れるほど人気だったとか。
今では、七尾湾を望む海岸沿いに眺望自慢の旅館・ホテルが建ち並ぶ、全国でも有数の高級温泉街です。
今回宿泊した旅館は、和倉温泉街の最も奥に佇む多田屋さん。
はっきり言って癒しどころか過酷だった一日を終え、ここからが本当の癒しの納涼旅行です。

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和倉で一番美しい夕日が見える宿

フロントでチェックインを済ませると、案内されたのは汐の館5階の和室。
窓から七尾西湾の穏やかな海がよく見える広い部屋です。
客室はいずれも西向きにつくられているので、どの部屋からも能登島に沈んでいく夕日ウォッチングができるとか。
夕方になって日が傾いてくると、だんだんと空の色がグラデーションになり、太陽が空と海を赤く照らす光景が、部屋の窓からよく見えました。

部屋から夕日ウォッチング

ちなみに、この多田屋さんは、「水曜どうでしょう」の「試験に出る石川県・富山県」で、どうでしょう班が宿泊した旅館。
上半身裸になって、柱に向かっててっぽうをうつ大泉校長の名シーンは、ここ多田屋で生まれたわけです。
「試験に出る石川県」のロケ地めぐりをしてきた今回の能登旅行では、もちろんそれが多田屋を選んだ一番の理由です。

海が見える露天陶器風呂が最高!

部屋で一息ついたら、さっそく浴衣に着替えて温泉へ。
猛暑の中を朝から動き回り、びっしょりになった汗を流してきます。

特製手提げバッグで温泉へ

大浴場は、手足が伸ばせる大きなお風呂のほかに、サウナやジェットバスもあり、一面ガラス張りで海がとてもよく見えます。
ただ、夏ならやっぱり露天風呂でしょう!
大浴場の扉を抜けると、岩・檜・陶器の露天風呂があります(檜風呂は婦人浴場のみ)。
特に気に入ったのが、壺風呂式の陶器風呂。
陶器風呂で一人まるくなりながら、ぬるめのお湯に浸かって、心地よい風に吹かれ、ぼーっと海を見ているのが最高! 極楽!
大浴場は24時間ではなく、15時から深夜1時まで、朝5時から10時までですが、ぜひ4回は入りたいですね。
また、完全予約制の家族貸切風呂もありますよ。

おしゃれな桟橋で夕涼み

温泉でさっぱりした後に立ち寄りたいのが、大浴場と本館をつなぐ渡り廊下にあるおしゃれな桟橋です。
夕焼けが残る美しい能登の海を見ながら、ここでしばし夕涼み。
この桟橋付近には、キスやアジなど季節の魚が泳いでいるので、フロントで釣り道具一式を借りて、のんびり釣りを楽しむこともできます。
調理代金は別途かかりますが、釣り上げた魚は夕食や朝食に出してくれるそうですよ。

能登の食材満載の夕食「花遊膳・潮音」

温泉旅館の楽しみといえば、やっぱり夕食。
夕食は1階の「レストラン潮音」にていただきます。

自家製甘夏酒で乾杯

まずは、食前酒の「自家製甘夏酒」で乾杯し、料理は先附「ハモのチリ酢がけ」と前菜「小八目の南蛮漬け・海老艶煮・山桃蜜煮・茶豆・茗荷甘酢漬け・丸十檸檬煮・梅貝旨煮」からスタートです。
いずれも夏らしい食材ですね。

七尾湾の朝獲れ地魚

生ビールと加賀梅酒を追加注文して、料理は能登の海の幸へ。
お造り、酢の物、煮物、焼物と、七尾湾で獲れた旬の地魚を使った料理が次々と運ばれてきます。
七尾産の鯛とカンパチと甘海老のお造りは、能登の甘口醤油でいただきます。
焼物の七尾産メダイの西京焼きは、一口食べてご飯の友だと直感したので、あとあとのためにとっておくことにしました。

国産和牛の陶板焼き

能登の海の幸を堪能していると、メインの「国産和牛の陶板焼き」と「能登ポークの野菜鍋」ができあがります。
ぼってり厚い霜降りの牛肉は、やわらかくてジューシー。
ひとくち噛むと肉の旨味がぎゅっと舌の上に感じられて、甘みがじわーっと広がります。
能登ポークの野菜鍋は、薄切りの豚肉と野菜に、加賀特産の金時草(きんじそう)を練り込んだうどんが入った鍋です。
金時草うどんというのを初めて見ましたが、見た目は完全にうどんというより平たい蕎麦。
見た目的には、十割そばのようなぼそぼそした感じをイメージしていましたが、これが予想に反してつるっとした食感で、豚肉との相性もばっちり。
つるつるつるといただきました。

能登ポークの野菜鍋

さらに、ここでお品書きには載っていなかった「フグの唐揚げ」をサービスしてもらいました。
フグの唐揚げはプリプリしていて美味しいですよね。
シュクルはアツアツ教の信者なので、揚げたてでなかったのが不満だったようですが、このくらい冷めてた方が食べやすくていいじゃん。

フグ唐揚げのサービス

締めは白いご飯と味噌汁と漬け物。
ご飯は能登産コシヒカリで、先ほど温存しておいた西京焼きと一緒にいただきます。
最後にデザートは「自家製黒蜜ゼリーとフルーツのジュレがけ」。
みずみずしいスイカで口の中をさっぱりさせた後、黒蜜ゼリーの甘さでシュクルの甘いもの中枢も満たされたようです。

黒蜜ゼリーと果物でさっぱり

せっかくいい宿に泊まってるのにすぐ寝る奴って何なの?

夕食から戻ってくると、部屋には布団が敷いてあります。
温泉でさっぱりして、お腹もいっぱいになり、エアコンの冷たい風を浴びながら、布団の上に転がる幸せ。
あー、いーやーさーれーるー。
...と、布団の上でごろごろしながらテレビを見ていたら、前日から一睡もしてないことも相まって、うっかりそのまま眠ってしまいました。
幸い深夜0時すぎに目が覚めたので、慌てて夜の温泉に入ることはできましたけど、なんだかすごく損した気分。

急いでお風呂へ

幸せ気分で眠ってるわけですから、癒しという意味ではそれが一番なんでしょうけど、せっかく温泉旅館に泊まっているなら、できるだけ起きて温泉気分も満喫したいというアンビバレンツ。
そう考えると、「癒しの温泉旅行」というのはなかなか哲学的な命題です。

ご飯の友でいっぱいの朝食

一夜明けて。
朝の露天風呂で再びぼーっと海を眺めて温泉につかったら、続いて美味しい朝ごはん。
温泉玉子に焼き魚に明太子に佃煮に海苔に漬け物と、例によってご飯を何杯おかわりさせるつもりなのか問い質したい!
まあ、それこそが温泉朝食の醍醐味とも言えますけど。

ご飯が進む温泉朝食

中でも美味しかったのは、小型コンロで焼いて食べるアジの干物。
前日の輪島の朝市で売っていた干物も、きっと美味しかったんだろうなあ。
暑くて買い物どころじゃなかったけど、もったいないことをしたなあ。

のんびり贅沢気分が味わえる宿

こうして、こころ和む景色とからだ和む温泉に、のんびり癒された今回の宿。
当初の計画では、朝食後すぐにチェックアウトして白山に向かう予定でしたが、すっかり居心地に満足し、最後にもう一風呂浴びたりしたので、結局ぎりぎりまでゆっくりしてしまいました。

のんびり癒されました

北陸随一の高級温泉街として知られる和倉温泉ですが、今回の宿泊料金は一人15,000円。
15,000円の予算というのは、なかなか宿の選び甲斐があって、上手に選ぶと値段以上の贅沢気分が味わえます。
そして、今回の多田屋さんは、文句なく選んでよかったおすすめの宿でした。
「せっかくの温泉旅行だし、ちょっと奮発してのんびりしたい」という時は、ぜひ宿泊先リストに加えてみてください。

和倉温泉 多田屋
〒926-0174 石川県七尾市和倉温泉
アクセス JR和倉温泉駅より無料送迎(要予約)
多田屋のクチコミと宿泊プラン(じゃらん)

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