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Oct
22
2013

伊香保温泉「岸権旅館」宿泊記

伊香保温泉は、温泉の多い群馬県の中でも、草津温泉と並んで有名な温泉。
365段の石段が続く温泉街は、テレビや映画でもおなじみです。
万葉集にも登場するほど歴史が古く、避暑地として賑わった明治以降は、徳富蘆花、与謝野晶子、田山花袋、夏目漱石、島崎藤村、萩原朔太郎、竹久夢二、斎藤茂吉、村上鬼城といった多くの文人に愛された温泉地でもあります。
今回泊まったのは、伊香保温泉の老舗中の老舗「岸権旅館」。
日本有数の名湯と老舗旅館の良さをたっぷり紹介します。

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安土桃山時代創業の老舗旅館

岸権旅館は、天正4年(1576年)創業の、全国でも屈指の老舗旅館です。
長篠の合戦(1575年)の後、武田方が負傷した兵士を療養させるために山の斜面に湯を引いて温泉街にしたのが現在の伊香保温泉の始まりで、岸権旅館はその頃からの老舗というわけです。

ゴージャスなロビーでチェックイン

この地に温泉を引いた時、十数件の宿に引き湯権が与えられ、十二支の名をつけたそうです。
岸権旅館は、そのうちのひとつ「辰」で、岸権旅館の足湯は「辰の湯」、旅館の前の石段には「辰」の字が彫られていますし、旅館で出されたお菓子の包み紙にも「辰」の字が印刷されていました。
伊香保温泉発祥から続く老舗の誇りを表した文字なんですね。
それにしても、長篠の合戦の頃からの温泉宿って、そんな歴史の中の宿に自分も泊まるなんて、不思議な気分になります。

細かい心遣いがあふれる部屋

窓から子持山・小野子山が見渡せる部屋は、細かい心遣いがいっぱいです。
加湿器があったり、タンスに衣服用消臭スプレー(ファブリーズ)があったり、部屋の内風呂が檜だったり。
まあ、これくらいならどこの旅館でも標準装備ではありますが、浴衣だけじゃなくて足袋までついているのは岸権ならではのサービス。
これなら寒い冬に離れの露天風呂に行く時も、素足で移動しなくてすみます。

部屋は10畳和室

個人的に特に気に入ったのは、部屋の鍵が2個あること。
温泉に行った時にいつも困るのが、どちらが鍵を持って出るか。
鍵がない方が先に戻って来て、部屋に入れないこともしばしばです。
鍵が2個なら、そういう問題は一気に解決。
これって、ありそうでなかった経験でした。

このあとすぐに行方不明に

もうひとつは、スリッパにシール付きの紙カバーをつけられること。
他の人が使ったスリッパを風呂上がりに履くのは抵抗がある人もいるかと思いますが、紙に名前を書いて貼っておけば、他の人のスリッパと混同しなくてすむので便利です。
名前を書くのもつまらないので、サーチライトに頼んでさささっと似顔絵を描いてもらって、マイスリッパ完成♪
これなら絶対、間違えられることはない!と、はりきって温泉に行ったら、出てきた時にはなくなっていました。
せっかくのアイディアなのに意味ないじゃん!(激おこ)
似顔絵のあまりの可愛さに、きっと誰かが盗んだにちがいない。笑。

夜の伊香保石段街を散策

伊香保温泉は、石段を中心にした温泉街。
長い長い石段の周りには、温泉宿の他に、土産物屋や居酒屋、射的などがずらっと並んでいます。
石段の幅はそれほど広くはなく、車は通れないので、歩行者オンリーで、ぶらぶら散策にぴったりです。
外はものすごく寒いものの、せっかくの温泉街なので、あったかい格好で夜の石段街にくりだしてみました。

夜の石段街も魅力の一つ

さすがの寒さに、人影はまばらで、閉まっている店もかなりありましたが、土産物屋さんでおみやげを買ったり、酒屋さんでおつまみと飲み物を買ったり。
射的の店からは、若者のにぎやかな声が聞こえていました。
寒いとぴったりくっつけるので、カップルさんにはおすすめですが、今度は寒くない季節に来て、浴衣姿でぶらぶらしたいなあ。

夕食は上州豚の二色鍋

石段街をぶらぶら散策した後は、おまちかねの夕食タイム。
今回の夕食は、「鍋祭◆上州もち豚2色の豆乳鍋プラン」にしました。
たっぷりの野菜と上州もち豚を、塩と味噌の2種類の豆乳スープで食べるヘルシーな鍋です。

お待ちかねの夕食

豆乳スープは、旨味がありつつあっさり薄味の優しい味。
最初は「ちょっともの足りないかな?」と思ったのですが、もち豚の量が予想以上に多くて、少し薄目の味付けの方がたくさん食べられる感じでした。
群馬は肉が美味しいと聞いていた通り、たっぷりのもち豚は甘みがあって美味しかったです。
とくに感動したのは、舞茸。
すごく香りが良くて、これは絶対、大量栽培じゃなくて、山で採れた舞茸にちがいない。

上州もち豚2色の豆乳鍋

旅館からのサプライズメニューが、地場物野菜の炭火焼。
こんにゃく、アスパラ、しいたけ、ねぎ、里芋の5種類が、こんがり焦げ目がついて出てきました。
あつあつのうちに食べると、おいしい!
ねぎは甘みがあって、しいたけは風味ばつぐん、芋はほっこり。
特製のバーニャカウダソースと味噌が付いていて、これがまた美味しい!
バーニャカウダソースは全部なめつくして、余った味噌はもちろんご飯のお供です。
天ぷらやステーキみたいな豪華さはありませんが、実はこの野菜の炭火焼が一番ヒットだったかも。
うーん、あなどれないわ、グンマー。

3つの温泉

夕食の後は、お待ちかね、温泉タイムです。
岸権旅館の温泉は、3つ。
大浴場の「又左衛門の湯」、露天風呂付き展望風呂「六左衛門の湯」、離れ露天風呂「権左衛門の湯」です。
すべて源泉かけ流しの湯は、鉄分が含まれた茶色の湯で、「黄金の湯」と呼ばれています。
硫黄臭がしないので、ゆっくりじっくり浸かるのに最適。
大浴場にはサウナがついていたり、離れ露天風呂には桶湯があったりして、飽きることなく温泉めぐりが楽しめます。

阿部寛と上戸彩のサインがありました

うれしいサービスとしては、フェイスタオルが各浴場に大量に積まれていて自由に使えること。
何回お風呂に入っても、タオルがびしょびしょになって困ることはないので、いつもより多く浴場をめぐってしまいました。

布団でごろごろ読書

一度布団に入ったら、もう出たくない寒がりシュクルは、温泉めぐりを一通り済ませて、布団でごろごろまったりタイム。
今回の温泉読書は、有川浩さんの旅猫リポートです。
旅先で読むのにぴったりじゃないかと思って、チョイスしました。

布団でごろごろ

最初は軽いノリの話かと思って快調に読んでいたのですが、後半はもう涙、涙、涙、さらに涙...。
どうすんのよ?っていうくらい、涙と鼻水が止まらず、これじゃあ、他人と顔を合わせられないよ。
先に温泉入っておいて良かった~。

肩こりもすっきり

一方のサーチライトは、せっせと温泉へ。
1年間に渡るプラハ旅行記で、ほぼ毎日PCと睨み合ってたこともあり、サーチライトはガッチガチの肩こりに悩まされていたのです。
そもそも、この岸権旅館を選んだのも、じゃらんのクチコミレビューで「夫婦揃ってひどい肩凝りですが、こちらの温泉に一泊二日で五回入浴したらビックリするくらい肩が軽くなりました」と読んだのが決め手でした。

ゆめのりょけん温泉班

温泉にじっくり浸かって、湯上がり処のマッサージチェアでハーゲンダッツを食べたりコーラを飲んだり、繰り返すこと4セット。
クチコミの通り、肩こりはだいぶ楽になったようです。
あんまり体が温まりすぎたせいか、朝起きたらサーチライトは布団を飛び出して、畳の上で寝てました。笑。

おいしいぐんまの朝ごはん

温泉で疲れを癒してぐっすり眠った翌朝は、楽しみにしていた朝食バイキングです。
岸権旅館の朝食は、「おいしいぐんまの朝ごはん」。
地元の食材や群馬産の食材を中心にしたメニューで、和・洋ともにたっぷり種類があります。

朝ごはんはバイキング

見ていてわかるのは、いろいろこだわりがあるというか、気合いが入っているな、ということ。
あちこちに「○○を使っています」というポップがあったり、シェフがその場で目玉焼きやオムレツを作ってくれたり。
例えば、ハムやソーセージは育成からこだわった和豚もち豚を100%使用した「ハム工房ぐろーばる」のもの、梅干は梅の里として有名な箕郷のもの、卵は榛名高原の自然飼料で育てた岩田農場のもの。
地場物の野菜のしゃぶしゃぶは、特製バーニャカウダソースで。
ひとつひとつクオリティが高くて、体に良さそう。
美味しい上に、ヘルシー気分満点の朝食でした。

朝の展望露天風呂が超気持ちいい

朝食を済ませた後は、朝風呂へ。
すがすがしい晴天なので、展望露天風呂がベストチョイスです。
青空の下に広がる三国連山や谷川連峰の雄大な眺めがすばらしい!
たまたま、朝の露天風呂には人が少なくてほぼ貸し切り状態だったので、こんなことならカメラを持ってくれば良かったと激しく後悔...orz
それくらい、絶景でした。

朝の展望露天風呂(イメージ)

朝の冷たい空気で頭はすっきり、体は鉄分たっぷりの温泉でぽかぽか。
ゆっくり浸かっても湯あたりせずに、気分爽快。
最高の朝風呂でした!

チェックアウトまでのんびりできる

うれしいことに、朝風呂から戻ってきても、布団は敷いたまま。
それもそのはず、岸権旅館では、チェックアウトまで布団はあげないのがスタンダードなのです。
これこれ、これですよ!
朝風呂や朝食の後も、布団でごろごろまったりしたいのよ!
朝食の間にふとんを片付けるなんて、無慈悲すぎるのよ!
マイスリッパといい、フェイスタオルといい、ダブルキーといい、この旅館は本当にかゆいところに手が届くというか、宿泊客の心の機微がよくわかってると思います。

伊香保石段街の散策へ

10:00ギリギリまで部屋でのんびりして、チェックアウトを済ませると、駐車場までは車の送迎付き。
もう少し伊香保をぶらぶらしたいので、フロントで荷物を預かってもらって石段街の散策へ出かけます。
その様子は次回の記事でリポートします。

岸権旅館
〒377-0102 群馬県渋川市伊香保町伊香保48
アクセス 伊香保小学校そばの駐車場から電話で送迎
岸権旅館のクチコミと宿泊プラン(じゃらん)

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