朝に名古屋を出発して、弧を描くように走り続けてきたラリーの旅も、ここでようやく中間地点。
この日は三重県鳥羽市で一泊です。
鳥羽といえば、鳥羽一郎と並んで海の幸が有名なところ。
特に食べたかったのが、新鮮な伊勢海老でした。
新潟では結婚式で見かける程度の高級食材ですが、「伊勢海老」というくらいですから、本場・三重ならリーズナブルに食べる方法があるはずです。
今回は一計を案じて、この高級食材を豪快に食べてきました。
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「安いホテルに泊まって夕食を豪華に」作戦
一計を案じたといっても実は単純な話で、いつもより少し安い宿に泊まって、浮いたお金で伊勢海老を食べようということです。
そもそもこの日は土曜日なので、食事つきの温泉旅館に泊まろうとすると休日前料金でコスパが悪い。
それなら休日前でも平日と料金が変わらないビジネスホテルでも探して、夕食は伊勢海老専門店で外食すれば、いつもと同じ宿泊予算で十分贅沢ができるだろうと思ったのです。
最近の私たちの宿泊予算は1人15,000円ですから、1人5,000円くらいのホテルに泊まれば、夕食の予算は1人10,000円。
さすがに10,000円もあれば、高級食材の伊勢海老でも思う存分食べられるでしょう。
ウィスタリアンライフクラブ鳥羽に宿泊
まずは安いホテルのほう。
いつものようにネットで探すと、「ウィスタリアンライフクラブ鳥羽」というホテルの素泊まりプランが1泊5,000円でした。
しかも、このホテル、部屋がすごく広いのです。
私たちが泊まった和洋室は、ツインのベッドのほかに、ソファのスペースがあり、さらには6畳の和室まで付いているのでのんびりくつろげます。
バス・トイレのほかに簡単なキッチンまであって、まるでコンドミニアムのよう。
また、今回の私たちは利用しませんでしたが、小涌園系列のホテルということで、別料金で近くのホテル鳥羽小涌園の温泉が利用できるそうです。
鳥羽でリーズナブルな宿泊先を探しているなら、絶対おすすめですよ、ここ。
ウィスタリアンライフクラブ鳥羽
〒517-0021 三重県鳥羽市安楽島町1045-17
アクセス JR参宮線、近鉄鳥羽駅、鳥羽駅より車で約12分ウィスタリアンライフクラブ鳥羽のクチコミと宿泊プラン(じゃらん)
海鮮蒸し料理・華月の伊勢海老コース
予想以上に良いホテルが見つかったので、続いてメインの伊勢海老です。
こちらは食べログを参考に、「海鮮蒸し料理・華月」という店を予約しました。
伊勢神宮の神嘗祭では、古来より伊勢海老を3尾ひとからげにして桧の蒸篭で蒸し、御神饌としてお供えされるそうです。
この店は、そこから着想を得た蒸し料理専門店。
まさしく伊勢で伊勢海老を食べるのにふさわしい店といえるでしょう。
私たちが予約しておいたのは、伊勢海老コース(1人前5,800円)。
一尾まるごとの蒸し伊勢海老のほかに、豚肉と野菜の蒸し物、蒸し牡蠣、伊勢海老鬼瓦焼き、お造り、小鉢、季節の蒸し飯、あおさの赤だし、香の物、デザートのコース料理です。
蒸し物はすべてテーブル備え付けの檜の蒸篭に入れて、目の前で蒸し上げていくスタイル。
もちろん、伊勢海老は地元産の天然もの。
蒸篭に入れる前に、店員さんが「ぜひ持ち上げてみてください」というので持ってみたら、うねうねとヒゲを動かしながら、ギギギギとか言っています。
間近に見る生きた伊勢海老は、全身トゲトゲで怪獣みたいでした。
伊勢海老は生きたまま蒸篭に入れられてしまうので、最初は蒸篭の中でバタバタと暴れ回るのですが、やがて大人しくなり、果ては真っ赤に蒸し上がります。
蒸し上がった伊勢海老は、なんだか作り物みたい。
伊勢海老をまるごと食べるなんて初めてのことなので、さばき方がよくわかりませんが、そこは店員さんがちゃんと三つに解体してくれました。
まずは身がたっぷりの尻尾の部分。
丁寧に殻をはがして剥き身にしたら、がぶりと丸かじり。
ぷりぷりというより、みっちりとした食感で、さすがの食べ応え。
足の部分は、食べ方がよくわからない上に、店員さんも「あまり食べるところはないです」と言っていたので、そこそこ食べやすいところだけ食べて、適当に放置。
頭の部分はエビ味噌がたっぷりつまっていて、箸でつつきながら食べます。
エビ味噌は、カニ味噌に比べると食べやすくてまろやか。
最後に頭をぱかっと割ると出てくるかたまりが、何だったのかわからないものの、めちゃくちゃ美味しかったことだけは憶えています。
コース料理ですから、他にも牡蠣を蒸したり豚肉を蒸したりして、それぞれ美味しかったのですが、伊勢海老のインパクトの前では霞んでしまうのもやむなし。
胸を張って「伊勢海老を食べた!」と断言できる納得の夕食でした。
伊勢湾ラリー2日目へ
こうして大満足だった鳥羽の夜。
温泉旅館でゆっくり温泉につかるのもいいですが、休日がらみの旅行では、格安ホテルに泊まってブランド食材を外食するのも、旅の選択肢としては有りじゃないかと思います。
翌朝は、前日の宿題になっていた志摩国一之宮・伊雑宮へと向かうため、5:30に起きて、6:30にチェックアウト。
素泊まりなので朝食に拘束されずチェックアウトできるという点も、今回のラリーでは吉と出たようです。
ホテルの窓から見えるラベンダー色に染まった伊勢湾の景色は、11月とは思えない南国の光景でした。
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