Home / 近畿旅行記 / 播磨国一之宮「伊和神社」に参拝

Jun
13
2014

播磨国一之宮「伊和神社」に参拝

播磨国の一之宮は、兵庫県宍粟市に鎮座する伊和神社(いわじんじゃ)。
2012年3月の西日本往復2800kmラリーの時、最後に参拝するはずだった播磨国一之宮は、ずっとゆめのりょけんの残された宿題でした。
あれから2年、ようやく宿題を果たすチャンスが訪れたのが今回の神戸旅行。
2年越しの思いをこめて、伊和神社に参拝してきました。

- スポンサードリンク -

祭神はスーパーパワーのオオナムチ

伊和神社の主祭神は、もはや一之宮めぐりストにはおなじみのオオナムチ(大己貴命)。
農業・工業・商業、縁結び、福の神、病気平癒、交通安全と、一般生活全般をカバーする絶大なご利益を発揮するスーパー祭神です。
オオナムチは別名オオクニヌシ、因幡の白兎を助けた心優しくイケメンの神様。
因幡の白兎の話は有名ですが、因幡の白兎を助けたオオナムチは、絶世の美女・ヤガミヒメを妻とし、兄弟神に命を狙われながらスサノオが住む根堅州国へと向かいました。
その後は、またまた波乱万丈の展開が待っていたのです。

「オオナムチからオオクニヌシへ」
根堅州国に向かったオオナムチは、そこで美しい女性と出会い、二人は一瞬で恋に落ちます。
彼女は、神話界きっての暴れん坊スサノオの娘・スセリビメ(須世理姫)。
スセリビメが父スサノオにオオナムチを紹介すると、スサノオはオオナムチにやっかいな試練を与えます。
蛇やムカデや蜂がうじゃうじゃいる部屋に寝ろと言われたり、スサノオの髪にいるムカデを取らされたり、野原で焼き殺されそうになったり。
普通の男なら怖くて逃げ出してしまうような嫌がらせの数々ですが、オオナムチは、スセリビメやネズミの力を借りて次々とピンチを切り抜けます。
ついには、眠ったスサノオの髪を柱に縛り付け、その隙にスセリビメを連れて逃げ出しました。
スサノオはとうとう諦めて、オオナムチに「大国主」という名を与え、その名のようにオオクニヌシは、イザナギが中断していた国づくりを再開することになったのです。

美女や動物から好かれるのは、さすがオオナムチですね。
しかも、木の実を噛んでムカデを噛み殺すふりをするとか、芸が細かい上に大胆。

国土開発や産業開発、病気平癒など、さまざまな分野に威力を発揮して国づくりを進めたオオクニヌシは、この伊和神社のある伊和里の地で自分の事業が終わった際に、「おわ」と言ってこの地に鎮まったと伝えられています。

お兄ちゃんの荷物持ちから、国を平定したヒーローへ。
そして、アマテラスへの国譲りへと神話は続いてゆくのです。

参考 遠江国一之宮・小國神社に参拝

全国でも珍しい北向きの社殿

伊和神社の目の前には、道の駅「播磨いちのみや」があるので、そこに車を停めます。
もともと参拝者駐車場だったところに道の駅ができたということなので、参拝者の我々は堂々と停めていいんですね。

道の駅・播磨いちのみや

レストランがあったり売店があったり、いろいろ楽しそうな道の駅。
NHK大河ドラマの主人公・黒田官兵衛がかつてこの地の領主だったことから、PRにも力が入っているようです。

注連縄の向こうは神域

道路に面した入り口には鳥居はなく、注連縄が張られています。
注連縄の向こうは太い杉の木々が参道を覆っていて、道の駅から道路一本隔てただけなのに、一気にここからは神域だと感じられる森閑とした雰囲気。

輝くような木の鳥居

参道を行くと、木々の向こうに見えるのが木の鳥居。
黄色っぽく輝くような木肌の鳥居は、簡素ながら風格を感じさせるたたずまいです。

落ち着いた拝殿

参道はまっすぐではなく、一度折れてから拝殿に向かいます。
余計なものが一切ない簡素な境内の中に、鳥居と同じく、きらびやかな装飾のない、落ち着いた拝殿・幣殿・本殿が縦に並んでいます。

拝殿・幣殿・本殿が一列に並ぶ

縦に並んだ拝殿・幣殿・本殿は、全国の神社の中でも珍しい北向き。
普通は南向きですが、伊和神社の本殿が北に向いているのは、この神社の創建伝承に理由がありました。

鶴石の言い伝え

社伝によれば、伊和神社の創建は、成務天皇甲申歳(144年)、或は欽明天皇二五年甲申歳(564年)。
豪族・伊和恒郷の夢に、「我れを祀れ」という御神託があり、一夜のうちに杉・檜が群生して多くの鶴が舞い、大きな白鶴が二羽、石の上に北向きに眠っていたので、そこに社殿を造営したと伝えられています。

鶴石

二羽の鶴が眠っていたのが、鶴石。
またの名を降臨石といい、本殿のさらに奥に祀られています。
うっかりすると見落としてしまうので、参拝の時は本殿の奥に回るのを忘れずに。

青銅の鶴

社殿には、その伝承を示す青銅の鶴の像が飾られています。
遠くから見ると、緑の鳥が止まっているかのように見えます。
遥か1400年以上前にここに舞い降りた白い鶴は、どんな姿をしていたのでしょうか。

そして神戸へ

伊和神社は、オオクニヌシの国づくりのフィニッシュの地、つまり日本がひとつにまとまった場所。
新潟県民の私たちからすると、一見全く無縁の兵庫県・宍粟市ですが、日本の国の成り立ちからすれば、日本人みんなに関係の深い場所とも言えます。
一之宮めぐりをしていなかったら、宍粟市なんて訪れることはなかったでしょう。

六甲山を越えて神戸へ

無縁のように思える見知らぬ土地も、点が線になって次の場所へとつながっていきます。
次は、六甲山を越えて、いよいよ神戸へ向かいます。

播磨国一の宮・伊和神社に参拝

まとめ 全国一之宮めぐりのすすめ

- スポンサードリンク -

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Comments:0

Comment Form

コメントは管理人の承認後に公開されます。

Information
  • twitter
  • rss
  • はてなブックマーク
  • Instagram
カテゴリー
タグクラウド
記事への反応

back to top