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Aug
01
2014

国宝4城めぐり・彦根城に行ってきた

神戸からの帰り道、滋賀県彦根市にある彦根城に寄ってきました。
日本にはたくさんの城がありますが、その天守の多くは戦後に再建されたもので、江戸時代以前に築かれた「現存天守」を残しているものはわずかに12城。
その中でも、姫路城・彦根城・犬山城・松本城は、国宝に指定されている特別な城で、「国宝4城」と呼ばれています。
これまでゆめのりょけんでは、そのうち松本城と犬山城に訪れてきましたが、彦根城はその2城とは異なる超実戦仕様の城。
今回は、そんな国宝彦根城の見所を紹介します。

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彦根城の歴史

彦根城は、徳川幕府の譜代筆頭・井伊氏の居城です。
彦根初代藩主の井伊直政は、「徳川四天王」の一人に数えられる重臣中の重臣で、徳川家康の天下取りには欠かせなかった功労者。
徳川軍の戦いにおいては常に先鋒を務め、武具や旗を赤で統一した「井伊の赤備え」は、戦国屈指の精鋭部隊として知られています。

彦根駅の井伊直政像

その井伊直政が関ヶ原の戦いの後に与えられたのは、石田三成の居城だった佐和山城18万石。
西軍を率いた石田三成の領地に徳川最強の井伊直政を配置したのは、もちろん大阪城に健在の豊臣秀頼を牽制するためでしょう。
井伊直政は石田三成の居城だった佐和山城を廃して新たな城を築くことを計画し、直政自身は関ヶ原の戦いで負った傷が原因で直後に死去するものの、彼の遺志は引き継がれ、大阪を牽制する基地としての彦根城が完成します。

井伊直弼大老像

以後、35万石に加封された彦根藩・井伊氏は、幕末まで徳川幕府の中枢に重用され、幕末史には欠かせない大老・井伊直弼もその一人。
一般には「安政の大獄」「桜田門外の変」で悪名高い井伊直弼ですが、ここ彦根では「開国の父」として称えられているようです。
その井伊直弼が青春時代を過ごした「埋木舎」は彦根城に現存し、一般公開されています。

城内には早咲きの桜が咲いていました

明治維新の後、彦根城は廃城となり、一時は破却も検討されたものの、明治天皇が巡幸で彦根を通過した際に保存を命じ、その後の戦火も免れて、今にその姿を伝えています。

琵琶湖を望む「金亀城」

彦根城の別名は「金亀城」。
彦根城が築かれた彦根山が「金亀山」とも呼ばれることに由来します。
彦根山の標高はたった136メートルで、まさしく亀の甲羅のような小高い丘ですが、琵琶湖とは目と鼻の先で、城内の展望台や天守から広い琵琶湖を見渡すことができます。

着見台跡展望台から琵琶湖を望む

二重の堀に囲まれた城内は広く、駐車場は城内外のあちこちに点在しています。
私たちは京橋から城内に入って奥まで進み、玄宮園ちかくの桜場駐車場に駐車しました。
駐車料金400円を払うと、いきなり「本日のひこにゃん登場時間は...」と、ひこにゃんショーの案内をしてくれます。
ええ、会いますとも。半分くらいはそのために来たので。笑。

近隣の城からリフォームした心折設計の要塞

駐車場からてくてく歩いて、表門橋を渡って内堀の内側へ。
彦根城博物館前の表門山道のところに入場券売り場があり、ここから先に進むには入場券が必要になります。

表門から入城

入場券は、彦根城の見学だけなら大人600円。
彦根城と彦根城博物館の両方を見学するなら、大人1,000円のセット券があります。
今回はそれほど時間もないので、彦根城のみの見学で。
ただ、彦根城博物館は珍しく写真撮影OKの大盤振る舞いらしいので、それなら見学すればよかったとちょっと後悔...。
ちなみに彦根城博物館前のひこにゃんショーは、彦根城博物館の入場券がなくても見ることができます。

彦根城・表門山道

表門山道は、文字通りの山道です。
しかも、緩い傾斜と不均一な踏幅の石段が、すごく登りにくい。
これは敵のスムーズな侵入を妨げるため、あえてそのように作ったもの。
転ばないように足元に気をつけながら、石段をはあはあ登っていきます。

彦根城・天秤櫓

その進みにくい山道の先に待ち構えているのが、全国でも唯一という珍しい「天秤櫓」。
通路の左右両側が高くなっていて、敵は左の鐘の丸と右の天秤櫓の両方から挟み撃ちにされ、さらに木橋の上からも攻撃されるという設計です。
もし木橋をくぐって進んだとしても、通路は左にぐるっと旋回し、まず鐘の丸の上へ。
これでたとえ鐘の丸まで攻略されても、木橋を破壊してしまえば天秤櫓に渡ることはできず、表門側からの侵入を完全に遮断できるわけです。

彦根城・太鼓門櫓

天秤櫓をくぐり、さらに先に進むと、本丸への最後の関門「太鼓門櫓」が現われます。
外側から見ると普通の櫓に見えますが、城内側には壁がなく、柱の間に高欄がつけられた廊下になっています。
しかし、なぜこのような構造にしたのかは、謎に包まれているのだとか。

彦根城・天守前で記念撮影

こうしてようやく本丸天守に到着。
天守の前にはひこにゃんのパネルがあり、記念撮影スポットになっています。
この天守は、京極高次が築いた大津城から移築したもの。
他にも天秤櫓も太鼓門櫓も佐和口多門櫓の西ノ丸三重櫓も、それぞれ近隣の城から移築したものだそうです。
こうした移築の背景には、もちろんコスト削減の意味もあったのでしょうが、むしろ工期短縮の意味合いが強かったように思われます。
その甲斐もあり、築城開始から3年後の1606年には当主・直継が入城したとされ、徳川幕府にとっては東西の要所をおさえる一大軍事拠点ができたわけです。

天守に上る

彦根城の天守は三階三重。
天守の規模としては犬山城とほぼ同じですが、ずいぶんずんぐりした天守に見えます。
彦根城天守の特徴は、千鳥破風、切妻破風、入母屋破風、軒唐破風を組み合わせた屋根様式。
現存天守の中では最も破風が多い城だそうです。

長方形の天守は角度によって印象が変わる

天守内部に入ると、ぐねぐねにうねった天井の梁が印象的。
急ピッチで工事を進めたため、曲線的な丸太がそのまま使用されているそうです。
しかし、これで築城から400年以上も屋根を支えているわけですから、当時の大工の技術力に驚かされます。

ぐねぐねとうねった天井の梁

松本城や犬山城の天守はちょっとした博物館になっていましたが、彦根城にはちゃんとした博物館があるためか、天守内部にはほとんど何もありません。
例によって急な階段を上って最上層から琵琶湖を眺めたら、ひこにゃんショーがそろそろ始まる時間なので、彦根城博物館に向かいます。

彦根といえば「ひこにゃん」に会わねば!

最近こそ「くまもん」や「ふなっしー」の登場で少し影が薄くなりましたが、ゆるキャラブームの火付け役といえば彦根の「ひこにゃん」。
モデルは2代藩主・井伊直孝を落雷から救った招き猫で、トレードマークの角が付いた赤兜は、もちろん「井伊の赤備え」にちなんだものです。

ひこにゃん登場

ひこにゃんは、他の着ぐるみキャラと違って、近づいてツーショット撮影はできません。
「かわいー!」「ひこにゃーん!」というギャラリーの声に応えてフォトジェニックなポーズを決めるのは、さすが国民的大スター。
シュクルはさっきから「かわいい!」を30回くらい言って写真を撮りまくってるよ。

本当にゆるーい

しばらくするとスタッフの人が、「ひこにゃん、これが精一杯のパフォーマンスです。これ以上の動きはできませんので」と一言。
それって、もしかして、動きが異常なあのキャラを意識してのこと?
いやいや、誰もひこにゃんに、あんな動きは求めてないから。笑。

うしろ姿もかわいい

大人気のひこにゃんですが、国宝に指定された400年以上前の古城を見学に行くと、そこに猫のマスコットキャラがいて、毎日撮影会をしているとか、よく考えるとおかしくないか?
例えば、プラハのフルボカー城に行って、そこに「フルボッコくん」とかいうゆるキャラがうろうろしてたら、絶対おかしいと思うんですが。
まあ、それも含めて「日本」なのかな。

夢京橋キャッスルロードでソフトクリームを食べる

彦根城の京橋から城外に出ると、「夢京橋キャッスルロード」という城下町が広がっています。
歴史的景観を損なわないように、軒の傾斜を揃えた町家風の建物が並び、その中には飲食店や土産物屋が入った現代の城下町。

夢京橋キャッスルロード

ただ、冬の平日で、けっこう日も傾いていたためか、通りには人がぽつぽつといる程度で、あまり賑わってはいませんでした。
「ひこにゃんのアンテナショップでもあれば...」と思ってぶらぶらしてみたものの、それも見つからず。

お約束のソフトクリーム

とりあえず、今回の旅行ではソフトクリームを食べてないのを思い出して、ご当地ソフトを探してみたものの、そもそも2月ではソフトクリームそのものが見つからないっていう。笑。
ソフトクリームの看板をようやく見つけた店で普通のソフトクリームを食べて、キャッスルロード散策は終了です。

お土産はひこにゃん貯金箱

むしろおすすめの彦根土産は、EXPASA多賀で見つけた「ひこにゃん貯金箱(ラムネ入り)」。
365日貯金用の貯金箱がずっと欲しかったので、見つけた瞬間に一目惚れ。
ひこにゃんは一応招き猫ですから、お金もザクザク貯まるんじゃないでしょうか。
ただ、EXPASA多賀は彦根と京都の間のサービスエリアなので、これを買うために一度引き返さなければならなかったわけですけど。笑。

第2次神戸旅行も予定中

そんなわけで、彦根城の観光所要時間は2時間くらい。
ただし、これは彦根城のみに限った時間なので、彦根城博物館や玄宮園など周辺施設もじっくり見ようと思えば、半日くらい時間がほしいところです。

人力車観光もあるようです

これでゆめのりょけんの国宝4城めぐりは姫路城を残すのみ。
姫路城の改修工事は2015年3月に終了予定らしいので、その時は再び神戸とともに訪れたいと思っています。

ゆめのりょけん 国宝4城めぐり

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