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Aug
26
2014

京都の避暑地・貴船と鞍馬を散策してみる

シュクルの京都出張の話を聞いて、いきなり京都まで送ることを決意したのは、ひとえに「貴船神社」に行きたかったから。
我が家の昨年のカレンダーの7~8月の写真が貴船神社のもので、緑の木々の中に赤い灯篭が並ぶ参道の石段が目に焼きついていたのです。
京都の北東に位置する貴船・鞍馬は「京の奥座敷」と呼ばれ、鴨川の水源にあたる貴船川の清流沿いは、夏でもひんやり過ごしやすいともっぱらの評判。
「それならどれほど涼しいのか体験してみよう」
そんな避暑地気分で出かけた貴船神社でしたが、そこには思わぬ「魔界」が待っていました。

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貴船神社へのアクセス

貴船神社は京都の中心地からは離れたところにあるので、電車とバスを使ってアクセスします。
マイカーでのアクセスは、周辺に駐車場もほとんどありませんし(有料駐車場があることはある)、貴船神社周辺はすれ違いも怪しいくらいのスリリングな山道なので、避けたほうが無難でしょう。

叡電・出町柳駅から鞍馬線で貴船口へ

市バスで出町柳に行って、叡山電車の出町柳駅で鞍馬行に乗ります。
運賃は出町柳から貴船口・鞍馬まで片道420円。
鞍馬線は夏ダイヤだと10分~15分間隔で運行しているので、時刻表を見ないで駅に行っても、すんなり乗ることができます。

叡山電車はちっこくてかわいい

貴船神社の最寄駅・貴船口までは、電車に乗ること30分ほど。
途中、市原から二ノ瀬の区間は「もみじのトンネル」と呼ばれる紅葉の名所。
展望列車「きらら」に乗ると、電車の中からトンネルを堪能することができるそうですよ。

貴船口駅前でシャトルバスに乗る

貴船口で電車を下りたら、シャトルバスで貴船神社に向かいます。
駅の目の前にバス乗り場があって、運賃は片道160円。
叡電貴船口駅から貴船神社までは、およそ2kmの距離があって、決して歩けない距離ではないものの、道路が狭くて車の往来も激しいので、交通安全を考えると素直にバスに乗ったほうが気楽です。

すれ違いもスリリングな細い道路

バスは貴船神社から少し離れたロータリーにある貴船口のバス停が終点。
貴船口のバス停から貴船神社までは5分ほど歩きます。
貴船川の清流沿いの情緒は、わざわざ駅から歩かなくても、ここで十分に堪能できますね。

バス停から貴船神社まで歩く

幸か不幸か、この日は時おり雨がぽつぽつと降る天気。
おかげで気温は30℃前後に落ち着いたものの、そのかわり湿度が80%超え。
たった5分歩いただけでも、じっとり汗ばんできて、手もべたべたしてきます。
誰だ、「夏でもひんやり過ごしやすい」とか言ったのは?

貴船の川床は大人気

夏の貴船の風物詩といえば、貴船川の「川床」です。
貴船神社の門前にある料理旅館では、5月から9月にかけて川床が組まれ、涼しい川のせせらぎの上で、川魚料理や流しそうめんなどを味わうことができます。

涼しげな貴船の川床

貴船に到着したのがちょうど昼時の12:00ということで、川床はどこも大賑わい。
鴨川の納涼床はあんまり涼しくないことで有名ですが、貴船の川床は水面に触れるほどの高さに組まれるので、しっかり涼を感じることができるようです。
ただ、料金は5,000円以上のところが多く、昼ごはんには覚悟のいる値段なので、ひとり京都の今回はパスしましたけど。

貴船神社は水の守り神

そんなわけで、目的の貴船神社に到着です。
貴船神社は平安時代から格別の崇敬を集める古社。
御祭神はタカオカミノカミ(高龗神)で、イザナギがカグツチの首を切った時の血から生まれたとされる水の神様です。
また、女流歌人・和泉式部が夫の愛を取り戻すために祈願に訪れ、見事に願いを叶えたことから、縁結びの社としても人気を集めています。

貴船神社

朱色の鳥居をくぐって、赤い灯篭が並ぶ参道の石段を上ると目に入ってくるのが、御神木でもあるカツラの巨木。
貴船はかつて「気生根」と記され、「気の産まれる根源」とされたパワースポット。
このカツラを見ても、その力強いパワーが伝わってくるようです。

緑の木々と赤い灯篭の組み合わせが素敵

もう一つ、貴船神社は「丑の刻参り」でも有名な神社です。
深夜に神社に詣で、御神木に憎い相手に見立てた藁人形を釘で打ち込んで呪いをかける丑の刻参りは、丑の刻に貴船神社へ参拝して願いをかけることから転じたもの。
とはいえ貴船神社の丑の刻参りは、貴船明神が丑の刻に降臨したという由緒に因んだもので、呪いをかけるためではなく、心願成就のために行われるもののようですが。
ただ、赤い灯篭が並ぶ参道の石段は、どこか怪談めいた雰囲気を醸し出していて、いくら心願成就のためとはいえ、深夜1:00にこんなところに来るのは絶対に嫌ですね。

夜は七夕ライトアップ開催中

境内に入ると、七夕の笹飾りがありました。
色とりどりの短冊やきらきら輝く飾りが、雨に濡れた笹の葉に映えて、これはなかなか風情があります。
貴船神社では毎年7月7日の「水まつり」に合わせ、7月から8月にかけて七夕笹飾りのライトアップもあるそうです。

本殿は2005年に造営されたばかりで真新しい

七夕の笹飾りから一段高い本殿に向かおうとすると、そこには参拝客の長蛇の列。
なにこれ、どこの初詣?
どうやら、ちょうど昼時ということで、川床がてら訪れた参拝客で貴船神社が一番混雑する時間帯だったみたいです。
落ち着いて写真を撮りたいなら、この時間帯は避けたほうが良さそうですね。

水占いはぜひやっておきたい

貴船神社の参拝を済ませたら、ぜひやっておきたいのが「水占い」。
御神水に浸すと、あぶり出しのように文字が浮かび上がってくるおみくじです。
もう一つ、この水占いの特徴は、中に「大凶」があるということ。
実際、御神水の周辺では「こんなの初めて見た...」という浮かない声もちらほら聞こえます。
そう聞くと、その貴重な体験を記事にしたくなるから不思議なもの。
無作為に選んだ水占いを、そっと御神水に浸すと...「小吉」。
もってね~。笑。

貴船神社の竜鈴と登拝守

授与所では、お土産がてら「竜鈴」と「登拝守」をいただいてきました。
「竜鈴」は、かわいらしい緑の竜を模った土鈴。
水神である高龗神は、「雨+龍」の名前が示すように、竜と結びつきの深い神様です。
「登拝守」は、白と黒の馬を模ったピンバッジ。
かつて、雨乞いをする時は黒い馬を、晴れ乞いをする時は白い馬を神様に捧げたとされ、これが絵馬の起源になったと言われています。
望んだ天気が得られるということで、旅行守としての御利益があるそうですよ。

超魔界鞍馬山

さて、貴船神社の参拝も済んだので、次は鞍馬まで足を延ばしてみます。
貴船神社から少し下ったところに鞍馬寺の西門があり、ここから先は鞍馬寺の境内。
鞍馬寺西門から鞍馬寺本殿金堂までは1時間ほどのハイキングコースになっていて、途中には「魔王殿」や「木の根道」や「義経堂」など、見どころもたくさんです。
西門のところに受付があって、ここで200円を払って入山します。

鞍馬寺西門から入山

...が。
これがハイキングなんて生易しいものではなく、急勾配の山道が厳しいのなんの。
登り始めて5分で後悔しました、はっきり言って。
それでも入山料も払ったことだし、なんとか前に進もうとするのですが、10分もするともう足が動かない。
ていうか、軽く痙攣してるよね、これ。
そういえば、今思い出したけど、昨日2時間しか寝てないわー。
気温が高くて、湿度が高くて、睡眠不足って、山とか登っちゃいけないパターンじゃね?
さっきから汗のかきかたも異常なんですけど?
そして、すれ違った人に先を訊いてみると、「まだまだありますよ」。
はい、心が折れました。

こんな山道を延々と登る

そんなわけで、つまらないプライドは捨てて、戻れる余力があるうちに引き返してきました。
手すりを頼りになんとか生還した時は、もう足がガタガタです。
鞍馬山、恐ろしいところ...。
義経はこんな山で天狗と修行してたのか。
そりゃあね、八艘跳びもするって。

夏場は過酷な山でした

こうして、足を引きずりながらなんとか貴船口のバス乗り場までたどり着き、シャトルバスで叡電貴船口駅まで戻ります。
ここから電車で鞍馬に行って、逆サイドから鞍馬寺に参拝する手もあったのですが、今の足では石段を上ることすら怪しいので、今回は鞍馬寺は断念しました。
いつか気候のいい時に、鞍馬寺には再チャレンジしたいところです。

涼しげだけど涼しくはない

そんなわけで、うっかり鞍馬山に足を踏み入れてしまったのは大悪手でしたが、念願の貴船神社には参拝できたので、ひとしきりは満足しました。
ただ、夏の貴船・鞍馬が「避暑地」というほど涼しいかと問われたら、涼しげだけど涼しくはないというのが正直な感想。
清流の水が冷たいのは間違いないので、時折ひんやりした風が吹くこともあるんですが、そもそも京都はあんまり風が吹かないので、じっとり蒸し暑いのは市街地とさほど変わりませんでした。
かっと日射しが照りつけるような日なら、また印象が違うのかもしれませんけどね。
もう一度訪れるなら、夏よりやっぱり秋がいいかな。
ていうか、夏の京都はさすがにもうしばらく遠慮します。苦笑。

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