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Sep
25
2014

富士総合火力演習「そうかえん」を見学してきた

先日の8月24日、平成26年度富士総合火力演習、通称「総火演(そうかえん)」を見学してきました。
この行事は、東富士演習場で毎年開催される陸上自衛隊の演習で、国民の自衛隊に対する理解を深めるため、一般公開されています。
演習は実弾を用いて行われることもあって、陸上自衛隊行事の中でも屈指の人気を誇り、入場券の入手は困難を極めるとか。
このたび、その貴重な入場券が当選するという幸運にめぐまれたため、銚子旅行2日目の予定を変更して、富士の麓まで足を運んでみました。

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まずは見学チケットを入手しよう

「総火演」の観覧は無料ですが、入場にはチケットが必要になります。
入場券は、事前に往復はがきかインターネットで応募して、抽選で当選すると入手できます。
入場希望者の募集は例年6月頃に始まり、応募は1人1口。
ただし、当選者含め4人まで同行できるので、誰かが当たれば家族や友人で見学することができます。
抽選は7月末くらいに行なわれ、当選した場合は入場券引き換えハガキが郵送されてきます。
参考までに、2014年の抽選倍率は24倍だったそうです。

総火演の当選ハガキ

入場券には「一般券」と「青少年券」があり、さらに「駐車券付き」「駐車場なし」に分かれます。
私たちが入手できたのは、「一般券・駐車券付き」。
これ、当選してから知ったのですが、かなりのプラチナチケットみたいですね。
今回は友人に誘われるまま無欲だったおかげで、いわゆる「物欲センサー」が反応しなかったのかも。笑。
29歳以下の人が同行する場合は、「青少年券・駐車場なし」に応募するのが一番当たりやすいようです。

スムーズな見学のために気をつけるポイント

「総火演」の入場者数は約30,000人。
会場を取り仕切るのは自衛隊員ですから大きな混乱はないものの、これだけの人数が殺到すると、あちこちで人の渋滞が発生するのはやむをえないところ。
スムーズな見学のために、当日の動きをまとめておきます。

総合グラウンド駐車場からのアクセス

私たちが指定された駐車場は「総合グラウンド駐車場」。
その名の通り、陸上自衛隊富士学校のグラウンドに仮設された駐車場で、東名高速・御殿場ICを下りたあたりから案内の立看板が出ていますが、車のナビを使用する場合は「陸上自衛隊富士学校」を指定するといいでしょう。

総合グラウンド駐車場に到着

まだ夜明け前ということもあり、御殿場ICから総合グラウンド駐車場までは車の流れもスムーズでした。
駐車場に入れる時刻は不明ですが、私たちが4:30に到着したときには、すでに結構な数の車がありました。
駐車場の入口でハガキを見せて、自衛隊員の誘導にしたがって駐車します。

駐車場の行列に並ぶ

駐車場に着いたら、6:00始発のシャトルバスに乗るため行列に並びます。
とはいえ、バスは一度に十分な数がやってきますし、ほぼ同時に出発するので、この行列に焦って並ぶ必要もなさそうです。
参考までに、私たちは4:45くらいに行列に並び始めて、先頭から3~4台目のバスに乗れました。
駐車場にはちゃんと仮設トイレも設置してあります。

シャトルバスで演習場へ

シャトルバスは5:50に駐車場を出発し、6:15に会場の東富士演習場・畑岡地区に到着しました。

入場と場所取り

シャトルバスで会場に到着したら、鉄筋で組まれた橋を渡って入場ゲートに向かいます。
入場ゲートはまだ開いていませんが、その前にはすでに人がいっぱいで行列ができていました。

到着したときにはすでにすごい人

わりと朝イチで行動しているはずなのに、すでにこれだけ行列ができていることは、シャトルバスを利用する時点でスタンド一般席やシート席最前列はノーチャンスということでしょう。
それにしても、この人たちはどうやってアクセスしたのか不思議です。

ゲートでハガキと入場券を引き換え

私たちが行列に並んだのとほぼ同時に「これから入場を開始します」というアナウンスがあって、続々と入場が始まります。
とはいえ、入場ゲート前に人が殺到しているので、みんな「すこしでもいい席を」という気持ちもあって、現場は軽いパニック状態。
どの行列がどのゲートに通じているのかもよくわからず、人の流れにまかせてなすがままに並んでいたらCゲートでした。
本当はDかEのシートに座りたかったので、今回唯一心残りがあるとすればこのタイミングですね。
人の多さに混乱して冷静じゃなかった。

自衛隊員の先導で一列に歩く

入場ゲートのところでハガキと入場券を交換し、通路の右側に一列に並んでシート席へ。
自衛隊員の先導で一列に歩いてシート席まで誘導されて、横一列になったところで前に進んで座る位置が決まります。
そんなわけで、シートのどのあたりに座れるかは完全に運頼りです。

手前のロープの前に座る

結果的に私たちの観覧席は、Cスタンド前のシート席の、前から2番目のブロックの最前列になりました。
すぐ前が通路なので移動がしやすく、わりと見やすい席だったのではないかと思います。
この距離だと戦車の砲撃の衝撃も体感できます。

観覧席からの視野

ちなみに、自衛隊の係員にできるだけ詰めて座るようには言われますが、あまりぎゅうぎゅうに座ると、長時間の待機は大変です。
胡坐で座って隣の人とぶつからない程度のスペースなら大丈夫みたいですから、そのへんはうまく折り合いましょう。

写真を撮りたい人は点検射に注目

「総火演」は写真撮影が可能ですが、演習中は立ったり中腰になったりできないので、座りながらの撮影になります。
そんなわけで、演習本番は前の人が視界を遮ったりして、なかなか思うように写真は撮れないのですが、写真撮影の穴場は7:00から始まる「点検射」です。

赤い旗は攻撃するサイン

89式装甲戦闘車

99式自走155mmりゅう弾砲

点検射なら通路から写真も撮れる

点検射はいわば演習のための予行演習で、この時はまだ観覧席が殺気立ってもいないので、比較的自由に写真撮影をすることができるのです。
点検射は約1時間、8:00くらいまで続くので、その前に入場できた人は、ぜひ注視したいところです。

音楽演奏の間にショッピングとトイレ

8:00から10:00までは、陸上自衛隊の広報ビデオが放映されたり、音楽科が音楽演奏をしたり、比較的まったりしたプログラムになります。
そこで、この時間帯に買い物とトイレを済ませておくといいと思います。
座っていた場所を離れると荷物を撤去されてしまうこともあるらしいので、同行者と交代で順番に。
再入場には入場券が必要なので、絶対に忘れないように確認も怠りなく。

仮設の売店でお土産選び

各スタンド席の裏にはずらっと売店が並び、お土産や食べ物やドリンクが売られています。
品数は豊富で値段も普通。
聞いていたより売り切れもなく、そんなに焦って殺到することもないようです。
購入したものは、のちほど「戦利品」にて。

一方、トイレは行列があるものと覚悟しておいたほうがいいと思います。
幸い夏場で汗をかくので、そう頻繁にトイレに行く必要もないでしょうが、行きたいときにすぐ用を足せるとは限らないので、とにかく早めに動くことが重要です。
特に帰り際は、いつトイレにたどり着けるかわからないので、タイミングを見計らって用を足しておきましょう。
一般に、こうした会場では女子トイレが混雑するものですが、入場者の男女比のためか、女子トイレのほうはスムーズだったようです。

喫煙所はちゃんとある

観覧席や会場周辺は禁煙ですが、Eスタンドの後ろに喫煙所があります。
入場待ちやトイレ待ちの行列を掻き分けてEスタンド裏までたどり着くのは一苦労ですが、どうしてもタバコが吸いたくなったらそこに行けばいいので一安心。
不思議なことに、いつでも吸えるとわかれば意外と我慢できるんですよね。笑。

出番待ちの装備品が待機している

ちなみに喫煙所の奥からは、演習に向けて待機している装備が見えます。
富士山を背景にちょっとのんびりした雰囲気が漂っていて、なかなかいい光景でした。

総合火力演習は2部構成

さて、本格的な総合火力演習は10:00から12:00までの2時間。
内容は「前段演習」と「後段演習」に分かれています。

総火演のプログラムが配布されます

前段演習の内容は、「陸上自衛隊の主要装備品の紹介」。
自走砲、迫撃砲、誘導弾、装甲車、ヘリコプター、高射砲、戦車などが次々と登場し、設置された目標に実弾を発射して、実際の装備と錬度の高さを紹介するプログラムです。
正直、軍モノにはまったく興味がないので詳しく解説したりはできませんが、遠く離れた目標に的確に着弾させていく様子は圧巻でした。

前段演習は装備の紹介が中心

実弾の砲火は大迫力

74式戦車は丸くて可愛い

10式戦車は大人気

後段演習の内容は、「島嶼部に対する攻撃への対応」。
これは島嶼部を武力攻撃された際を想定した統合演習で、「部隊配置」「機動展開」「奪回」をテーマに、実戦さながらの演習が行なわれます。
いわば、前段演習で紹介された装備を用いての応用編といったところです。

後段演習はより実戦的

ロケット弾とかも撃ちます

ヘリの連隊がやってきたり

感動的なフィナーレ

演習の規模は、人員2300名、戦車・装甲車80両、各種火砲60門、航空機20機、その他車両600両。
これだけの規模の演習はそう見られるものでもないので、一度は見学する価値のあるものだと思います。

帰りの大混雑も計算すること

「総火演」で一番大変なのは演習終了後です。
競馬場なんかでもそうですが、早朝から長時間かけて入場した人々が一斉に出口に殺到するわけですから、入場時以上の大混雑になります。
観覧席から鉄筋の橋にたどり着くだけでも1時間くらいかかるので、それを踏まえた上でトイレなどの行動をすること。
結局、12:00の演習終了直後から帰り始めて、総合グラウンド駐車場に戻ってきたのは14:15でした。

観覧席からシャトルバス乗り場までが大渋滞

また、マイカーの場合は交通渋滞の心配も必要です。
私たちは山中湖方面に向かったのでスムーズでしたが、御殿場方面に向かう道路は高速も下道も渋滞していたようです。

山中湖温泉・紅富士の湯で一休み

ちなみに、朝からずっと屋外で行動してどろどろになったので、山中湖の日帰り温泉「紅富士の湯」で汗を流して一休み。
また、なんだかんだで朝から何も食べていなかったので、ここで遅い昼食をとって、新潟への帰路に就きました。

実際のタイムスケジュールのまとめ

  • 4:30 総合グラウンド駐車場に到着
  • 5:50 シャトルバス始発
  • 6:15 東富士演習場・畑岡地区に到着
  • 6:30 入場開始
  • 6:50 点検射開始
  • 7:00 観覧席を確保
  • 8:00 点検射終了
  • 10:00 前段演習開始
  • 11:05 休憩
  • 11:20 後段演習開始
  • 12:00 演習終了
  • 12:05 帰りの行列に並ぶ
  • 13:00 装備品展示
  • 13:45 シャトルバスに乗る
  • 14:15 総合グラウンド駐車場に到着
  • 14:30 帰路に就く

「総火演」を快適に見学するための服装と持ち物

「総火演」は夏の屋外イベントなので、服装や装備には注意が必要です。
幸い2014年は猛暑ではなく雨も降らずという絶好のコンディションだったので楽でしたが、事前の準備はしっかり整えていきました。
実際にあって便利だったアイテムと、あればよかったアイテムをまとめておきます。

服装

  • 帽子:夏なので熱中症予防に。つばの広い帽子は後の迷惑になるのでトラブルの原因になりがち。
  • 薄手の長袖:夏の屋外イベントはアウトドア用の速乾性素材のロングスリーブが最強。直射日光を避けられるので半袖より涼しい。
  • 歩きやすい靴:基本は山なので歩きにくいところもある。地面に金具が打ち込んであったりもするのでサンダルは危険。

持ち物

  • 入場券(交換はがき):忘れるとひどいことになります。
  • 日焼け止め:日射しが強い日は必需品。
  • 雨具:観覧席は傘禁止。2013年は雨で大変だったみたいです。
  • タオル:汗を拭いたり、頭に被ったり、首筋に巻いたり。むしろ役に立たない場面を想定するほうが難しい。
  • レジャーシート:シート席に最初から敷いてあるシートは、土足で上がるので泥が付いてる。
  • クッション:シートの下の地面はボコボコしていて、直に長時間座っているのは辛い。
  • チケットホルダー:首から提げる透明なやつ。買い物やトイレの時に入場券を忘れると再入場時に大変なことになるので。
  • 保冷バッグ:500mlペットボトルのドリンクを1人2本ほど冷凍して入れておく。ただ、トイレが不自由なので水分の摂りすぎには注意。
  • 軽食:おにぎりやパンなど。今回は売店で弁当を買うつもりだったけど、結局買いに行くのが面倒だった。
  • 耳栓:戦車の砲撃音は想像してた3倍は大きかった。特に不意撃ちは心臓に悪い。使う使わないは別として難聴予防に。
  • うちわ・扇子:夏場は常に便利。
  • カメラ:ズームすれば望遠鏡代わりにも。
  • 暇つぶしグッズ:長時間の待機になるので。今回は伊坂幸太郎の「チルドレン」を読んでた。短編みたいな長編で暇つぶしにぴったり。

「そうかえん」の戦利品

最後に、総火演の記念に売店で買ったお土産は以下の通り。

総火演の戦利品

  • ヒトマル戦車まんじゅう10TK:1,000円。陸自の最新鋭装備「10式戦車」を名前に戴いた普通のまんじゅう。桜の刻印入り。
  • 迷彩柄パウンドケーキ:800円。本当に迷彩柄のケーキで、見た目はちょっと気持ち悪い。ほどよい甘さと味のハーモニー?
  • 総火演タオル:1,000円。総火演の日付が入った記念タオル。その場で使っても便利。
  • 災害備蓄保存用パン(自衛官三姉妹缶):600円。乾パンとは異なり、ふんわりした食感。2020年まで保存可能。
  • 痛COBRAワッペン:2,700円。値段を見てさすがに躊躇したけど、買わないと後悔する気がしたので。用途はアイディア募集中。

そうだ「そうかえん」行こう

そんなわけで、まさかの5,000字越えのレポートになってしまいましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございました。
「総火演」は年を追うごとに見学が熾烈になっているようで、下調べしておいた古い情報とは食い違うところもありました。
今回のレポートもいつまで通用するか分かりませんが、みなさんの快適な見学の参考になれば幸いです。
「総火演」は、軍事マニアのためのイベントではなく、自衛隊のことをよく知らない一般人に向けた行事というのが本来の趣旨だと思っています。
今回のレポートで興味を持った方は、ぜひ来年の抽選にエントリーしてみてください。

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Comments:2

dollmaster 2014年9月25日 14:57

個人的には非常によかった。
あれは人に向けて撃っちゃいけないね。
しかし、武器が美しい、カッコイイのはなぜなんだろうねぇ。
次は大和ミュージアムだな。提督としてはwww。


サーチライト 2014年9月26日 22:05

まあ、イベントとしてはお祭みたいで楽しかったね。
そう滅多にできる体験でもないし。
そして、今回のことで新たな野望を胸に秘めるサーチライトだった…。(つづく)

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