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Oct
01
2014

ブログの女王に学ぶ面白い旅行記の書き方

眞鍋かをりさんの旅行記「世界をひとりで歩いてみた」を読みました。
30歳になって、「人生リセット」のためにパリ旅行に出かけた眞鍋さんが、その旅行をきっかけに「女ひとり旅」の魅力にとりつかれ、ベトナム、ギリシャ、トルコ、ロサンゼルスを飛び回り、いろんなトラブルに遭遇しながら「旅の戦闘能力」を上げていく過程をまとめた旅行記です。
「元祖ブログの女王」と呼ばれる著者らしく、その文章はサクサクと軽快で、まるでブログを読むように面白い。
旅行記ブログを書いている私たちも、参考にしたい点がたくさんありました。
今回は、この本から面白い旅行記を書く秘訣を探ってみたいと思います。

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トラブルや失敗談を書く

「世界をひとりで歩いてみた」には5編の旅行記が収録されています。
そして、そのどれもが、とにかくトラブルだらけの冒険です。
パリで牡蠣に当たってみたり、ホーチミンでタクシーのボッタクリに遭ったり、アテネで水シャワーに凍えたり、イスタンブールで裸のおっさんにマッサージされそうになったり、ロサンゼルスで所持金85ドルになってみたり。
上に列挙した以外にも、もっと大小さまざまなトラブルに遭遇しています。
そして、旅行記を読む側からすると、それが面白いんですよね。
「他人の不幸は蜜の味」っていうんですか。笑。

たしかに、中には一歩間違えば危ういトラブルもあり、旅の安全面に関していえば、十分に下調べして海外旅行に行くべきだとは思います(外務省の海外安全ホームページくらいは事前に読むべき)。
しかし、帰国してから笑い飛ばせるくらいの失敗談については、むしろ魅力的な旅行記に仕上げるためのスパイスになるようです。
旅先では少なからずトラブルがつきものですが、そうした失敗談は格好つけずにどんどん旅行記に盛り込むべきだと感じました。
また、裏を返せば、面白い旅行記を書くためには旅先でいろんなことにチャレンジしてみないといけないということですね。

読者にとって役に立つ情報を書く

一般的なブログ文章術でも「読む人の価値になるようなものを書く」ことが重要だといわれます。
これは、私的な感想文になりがちな旅行記でも同じ。
「○○にいきました。楽しかった!」だけでは、せっかく読まれても「へー、そうなんだ」と思われてそれっきりです。

その点、「世界をひとりで歩いてみた」には、「いま必ず海外に持って行くものベスト5」や「iPhoneのオススメアプリ」など、読者のためになる情報がしっかり盛り込まれています。
あるいは「しつこい客引き撃退法」や「ナンパ撃退法」など、小ネタも含めたら女一人旅に役立つ情報には事欠きません。
かといって単なるノウハウだけでなく、しっかり旅行記としても機能している。
このへんのバランス感覚が絶妙なんですね。

眞鍋さんは芸能人ですから、プライベートな旅行記でも一定のニーズを満たすはずなんですが、それでもしっかり読者に価値を与えている。
だから、特に眞鍋さんのファンというわけではなくとも、読んでいて面白いわけです。
それがAmazonレビューでの高評価につながっているように思います。

読者の知識を利用して描写する

「世界をひとりで歩いてみた」は、芸能人の旅行記には珍しく、ほとんど写真がありません。
まあ、完全プライベートの一人旅ですから、写真はセルフタイマーか誰かに頼んでシャッターを押してもらうほかなく、わずかに掲載してある写真もすべて私物だそうです。
しかし、それにもかかわらず、読むとしっかり旅の情景が伝わってきます。
これはもちろん眞鍋さんの文才もあるんですが、読者が知っているであろうネタを、シチュエーションに重ねるのが、ものすごく巧いのです。

例えば、ベトナムでバイクタクシーに乗った時。

青春時代、バイクの2人乗りをしているカップルが、ヘルメットを5回ぶつけて「ア・イ・シ・テ・ル」のサインを交わすという、あの感動的な歌詞。いまも大好きな曲のひとつであり、私にとって永遠の名曲です。しかし...昔からずっと憧れていた「バイク2人乗り」という最高のシチュエーションを、悲しいことに、バイクタクシーのおじさんの後ろで叶えてしまうなんて...。

もちろんドリカムの名曲「未来予想図」に重ねているわけですが、これでその時の情景やトホホな心理などが、十分すぎるほど伝わってきます。
あるいは、旅先で出会った人に「くまだまさしさん似のお兄さん」「カーネル・サンダース似のスタッフ」など、すぐにアダ名をつけるのも特徴。
これは比較的すぐに真似できそうな旅行記文章術ですね。

思えば、行きそで行かないとこへ行こうのオーケンやメレンゲが腐るほど旅したいのメレ子さんも、こういう形容の仕方がすごく巧い。
そして、そうした旅行記は読んでいて面白いのです。
そう考えると、こうやって読者の知っている情報を状況描写に使っていく、その巧さが今どきの文才といえそうな気がします。

「元祖ブログの女王」は伊達じゃなかった

そんなわけで、あれこれと面白い旅行記を書く秘訣を紹介してきましたが、今回まとめた以外にも、旅行記文章術として参考になりそうなところはたくさんあります。
で、そうした文章を自然体で書いてしまうわけですから、「さすが元祖ブログの女王、タダモノではない!」と思ってしまうわけです。
あんまり細かく書評すると、自分たちが旅行記を書いたときに見透かされてしまうので、あとは実際に手にとって研究してみてください。笑。
ブログで旅行記を書いてみたい人や、書いているけど上手く書けている自信がないという人は、テキスト代わりに読んでみると、旅行記ブログのコツがつかめると思いますよ。

世界をひとりで歩いてみた―女30にして旅に目覚める
世界をひとりで歩いてみた―女30にして旅に目覚める 眞鍋かをり
おすすめ平均
stars面白かった!
stars普通の人が彼女と同じに行動出来ると思ったら...
stars早く第二弾を!
starsブログのような旅行記をたっぷり読みたい人に
starsユーモアと突撃精神溢れる才女の本
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Comments:2

茶クマ 2014年10月 4日 13:19

サーチライトさん、シュクルさん、こんにちは。

今日初めてゆめのりょけんに出会った、同じく夫婦旅を楽しんでいる者です。
久しぶりに時間を忘れるほど読み入ってしまいました。プラハ旅行記楽しかったです!
眞鍋かをりさんの本もきっと面白いのでしょうが、お二人の旅行記、ストレス感じることなく読み進めることができましたよ〜
私もチェコ好きで、これまで記録程度に旅行メモを取ってきましたが、ゆめのりょけんのような何度も読み返したくなるような旅行記が綴れたらなぁ〜と思ってしまいました。^^
来年のGWに、7度目のチェコ旅を計画中です。初ヨーロッパ先がチェコで、それからチェコにばかり行ってます。もう夫婦共々病気です。
でもまだまだ知らないことだらけの国で、お二人の旅行記を参考にさせていただきます!
また、他の旅行記も読ませていただきますね〜 楽しみです (^^)

シュクル 2014年10月 4日 15:53

茶クマさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
7度目のチェコ! すごいです! 
きっと、たくさんの教会やビアホールに行ってらっしゃるのではないでしょうか。
うらやましいです~!!!!
チェコは、ほんとに素敵な国ですよね。
何度も行きたくなる気持ち、すごくわかります!

プラハ旅行記、読んでいただいてありがとうございます。何度もチェコに行かれている方に楽しんでいただけて感激です。
これからもどうぞよろしくお願いします♪ヽ(*´v`*)ノ

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