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Oct
07
2014

伊賀国一之宮「敢国神社」に参拝

仏教の聖地・高野山へ行く前に、やっぱり欠かせない一之宮参り。
日本の神様は懐が深いので、仏教徒もあたたかく迎えてくれます。
向かったのは、三重県伊賀市にある伊賀一宮・敢国神社(あえくにじんじゃ)。
ちょっと聞き慣れない名前ですが、1300年以上歴史のある古い神社です。
旅のスタートをきるにふさわしい御利益満載の神社で、しっかりお祈りしてきました。

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ルーツの違う御祭神たちで御利益満載

敢国神社の御祭神は、オオヒコノミコト(大彦命)、スクナヒコナノミコト(少彦名命)、カナヤマヒメノミコト(金山比咩命)の三柱です。
この3人の神様、ちょっとおもしろい取り合わせ。
オオヒコは、第8代孝元天皇の長男で、大和朝廷が全国を平定する時に活躍した武人です。
北陸・東海を征討する役目を果たし、その後伊賀の国に安住しました。

敢国神社鳥居

一方、伊賀の地には、渡来民族の秦(はた)一族が住んでいて、秦一族が信仰していたのが、少彦名命。
スクナヒコナは、オオクニヌシを助けて国づくりに力を発揮した神様で、医術や酒造などの技術を人々に伝えました。

拝殿

もともと、神社の東側にある南宮山にお祀りしていたスクナヒコナを今の場所に遷したため、南宮山の跡地に新たにお招きしたのが、カナヤマヒメです。
美濃の国一之宮・南宮大社の御祭神カナヤマヒコの妻神で、「南宮山」という名前もその頃ついたのではないかと言われています。
その後、神のお告げがあって、977年にカナヤマヒメも敢國神社の本殿に合祀されました。

拝殿の中

つまり、まったくルーツの違う神様が仲良く祀られているわけです。
おかげで、御利益も多方面。
オオヒコは、交通安全や健康長寿の霊験あらたか。
スクナヒコナは医薬・酒造・商売繁盛・大魚豊穣の守護神。
カナヤマヒメは、金属・鉱山を司る神様なので、採鉱冶金機械工業など金物系はおまかせ。
トータルすると、庶民の生活から農業・商業・工業まで、すべてオッケーの夢のような神社です。

あの有名人の祖先神

この神社の「あえくに」というおもしろい名前は、オオヒコが住んだ地名に由来します。
オオヒコは、伊賀の国の阿拝(あえ)郡に住んだため、阿拝(あえ)氏を名乗るようになります。

境内

その後、彼の子孫たちは敢・阿閉・阿部・安倍と呼ばれるようになりました。
「あえ」は「あべ」の語源なんですね。
遣唐使として有名な安倍仲麻呂や、陰陽師・安倍清明は、オオヒコの子孫の一族というわけです。

芭蕉碑と芭蕉おみくじ

伊賀の国と言えば、俳聖・松尾芭蕉の生まれ故郷。
芭蕉の父は、まさに阿拝(あえ)郡の人です。
敢国神社にも、昭和30年に建てられた芭蕉碑があります。
「手はなかむ音さへ梅の匂ひかな」。
貞享五年、父母の墓参で伊賀へ帰省した時にこの神社に参拝した時の句です。

芭蕉句碑

芭蕉おみくじというのもあり、御朱印をいただいた後、おみくじも引いてみました。
運勢は「大吉」。
これはいい旅のスタートです。

御朱印と芭蕉おみくじ

中を開くと芭蕉の句が書いてあって、そのまま本の栞にできるので、旅の思い出にもぴったり。
梅の香りがついているのが、さらにgood。

安産の霊岩・桃太郎岩

もうひとつ目を引くのが、桃太郎岩。
550年以上前に、南宮山上から遷してきた岩で、安産・子授けの守護の霊岩として祀られています。

桃太郎岩

どうしてこれが安産・子授けの岩かといえば、南宮山上には末社の浅間社があり、祀られているのはコノハナノサクヤヒメ(木華開耶姫命)だから。
コノハナノサクヤヒメと言えば、みずから産屋に火を放って出産したというスーパー級の安産の神ですから、この岩の霊験まちがいなしです。

いいことがありそうな気分になる神社

こうして敢国神社の参拝は無事終了。
朱塗りの鳥居のあざやかさのせいなのか、おみくじが「大吉」だったからなのか、落ち着いて開放感のある社殿のせいなのか、とても爽やかで明るい雰囲気。

こんなおみくじもありました

なんだかいいことがありそうな気分になる神社で、旅のスタートには上々の参拝になりました。

伊賀国一の宮・敢国神社に参拝

まとめ 全国一之宮めぐりのすすめ

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