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Oct
19
2014

山形蔵王温泉「深山荘高見屋」宿泊記

今から1900年前に開湯したという山形蔵王温泉。
伝説によれば、ヤマトタケルが東征した時、家臣として従ったキビノタガユが発見したとされています。
蔵王の強酸性硫黄泉は、皮膚によく効くことから「美人づくりの湯」と呼ばれ、多くの施設で源泉100%掛け流しの湯を楽しめるとか。
今回宿泊したのは、そんな山形蔵王温泉の老舗旅館「深山荘高見屋」です。
強い硫黄の香りがたちこめる温泉街で、のんびりした温泉情緒を存分に味わってきました。

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享保元年創業の老舗温泉旅館

深山荘高見屋の創業は、江戸時代の享保元年(1716年)。
あの「暴れん坊将軍」徳川吉宗が将軍になった年で、それから300年の歴史を持つ山形蔵王温泉でも一番の老舗旅館です。

石段の下から

「高見屋」の名前は、蔵王温泉街の最も高台にあるのが由来。
奥まったところにあるので初めてだと場所はちょっとわかりにくく、蔵王温泉街に着いたら旅館に連絡して、電話で駐車場を案内してもらいました。
下から見上げると、急な傾斜の石段の上に、純和風の堂々とした建物がでーんとそびえ立っています。

和風建築のエントランス

駐車場まで迎えに来てくれた案内係の人に荷物を持ってもらって、玄関を入るとアンティークな雰囲気たっぷりのフロントとロビー。
古い車箪笥を利用した帳場や、囲炉裏を囲む喫煙スペースなど、ちょっとした古民具ギャラリーのよう。
温泉街には、高見屋に伝わる古い調度品を集めた「わらべの里」という美術館もあるそうです。

車箪笥を利用した帳場

ロビーに案内されて、チェックインの手続きをする間に、ジャスミンティーのサービス。
あいにくの天気で蔵王御釜の観光ができず、チェックインの時刻より1時間も早く着いたので、しばらく待つかとも思ったのですが、すぐに部屋まで案内してもらえました。

和風モダンでおしゃれな和洋室

高見屋の建物は、「本館」「離庵山水」「深山荘」「清風荘」と4つの宿泊棟に分かれています。
建物の構造は迷路のようで、かるく迷うこともしばしば。笑。
私たちが案内してもらったのは、本館3階の「楓の間」でした。

和風モダンな楓の間

部屋に入るとまず目に入るのは、大きなモミジの透かしが入った朱赤の間仕切り。
本館に6つある和洋室は、いずれもこうした趣向が凝らしてあって、非日常の気分を演出してくれます。

間仕切りの向こうはベッド

間仕切りの向こう側は畳ベッドになっていて、すでに布団が敷かれています。
これだと朝食の間に布団を片付けられてしまうこともないので、朝食からチェックアウトまでの「布団ごろごろタイム」を何より重視するシュクルも御満悦。

窓からの景色

旅館そのものが高台にあるため、窓からは温泉街を見下ろす形になります。
山に囲まれた中に旅館の屋根が見える景色も、温泉情緒があふれてなかなか良好でした。

「美人づくりの湯」を楽しめる9つのお風呂

客室で一息ついたら、蔵王の温泉街を散策して、少し体が冷えたところでお風呂です。
蔵王温泉街の散策については、ちょっと長くなるので次回の記事で。

9つのお風呂で湯めぐりが楽しめる

高見屋には、「長寿の湯」「長寿の湯・露天桶風呂」「せせらぎの湯・石風呂」「せせらぎの湯・露天石風呂」「せせらぎの湯・足湯」「せせらぎの湯・木づくりの内湯」「せせらぎの湯・露天桶風呂」「貸切風呂・吉備多賀湯」「貸切風呂・山の慈み湯」と、9つのお風呂があります。
「長寿の湯」と「せせらぎの湯」は24時間入浴できて、深夜に男湯と女湯が入れ替わり。
どの風呂もそれほど大きくはなく、のんびりと落ち着いてお風呂に浸かるにはちょうどいいサイズでした。
特に、鄙びた山小屋のような「長寿の湯」がオススメです。

離庵山水「せせらぎの湯」

泉質は、pH1.3の強酸性硫黄泉。
硫黄泉には、体内水分量を増加させ、肌と血管を若返らせる効果があるとか。
もちろん源泉100%の掛け流しで、湯の花が舞う白濁色のお湯です。
蔵王温泉のお湯は熱いことでも有名なので、ヒートショックにならないように、たっぷりお湯を体にかけて、体を慣らしてから入ります。
浸かってみると硫黄臭はそれほど感じず、お湯の肌触りもなめらかで、じわ~っと体が温まります。

貸切風呂「吉備多賀湯」

今回の宿泊プランには、貸切風呂の1回サービス券がついていました。
フロントに申し込んで、予約してもらったのは「吉備多賀湯」の方。
吉備多賀湯は、半露天になっていて、信楽焼きの陶器風呂が特徴です。
貸切風呂の利用は1回50分。
熱いお湯に半露天の冷たい空気が心地よく、アヒル隊長と半魚人の温泉コンビも満足したようです。

高級食材たっぷりの豪華な夕食

温泉で体が温まったら、いよいよお楽しみの夕食です。
今回の夕食は、食前酒からデザートまで全12品の「神無月の深山会席膳」。
「紅とろ花造り」「鮑の蒸篭蒸し」「松茸と鱧の土瓶蒸し」「蔵王牛ステーキ」など、高級食材たっぷりの献立です。

山と海の贈り物

甘くてすっきりした味わいの食前酒「蔵王スターワイン」で乾杯した後は、秋らしい風情たっぷりの八寸をいただきます。
ひとつひとつ手が込んでいて、見た目にも華やか。

女将の口福酒

おいしい食事のお伴は、高見屋オリジナルの日本酒「女将の口福酒」。
口当たりがよくてフルーティーなお酒で、これなら日本酒がちょっと苦手という人でも美味しく飲めると思います。
余ったお酒は部屋に持っていって部屋呑みできるので、夕食で全部飲み干さなくても大丈夫。

鮑の蒸篭蒸し

料理と酒を楽しんでいると、コンロの「きのこみぞれ鍋」と「鮑の蒸篭蒸し」ができ上がります。
蒸しアワビについていたのは、アワビの肝のクリーミーソース。
食べてみると、肝のソースはまったく生臭くなくて、こりっとしたアワビの風味とまったりしたソースの味がすごく美味。

蔵王牛サーロインステーキ陶板焼き

メインは、厚さたっぷりの「蔵王牛サーロインステーキ陶板焼き」です。
霜降りが入った赤身の肉は、焼けるのを見てるだけで米が欲しくなる。笑。
「はえぬき米」のごはんはいつでも注文できるので、もちろんこのタイミングでいただきます。
もちろん、牛肉と新米の最強コンビで「うますぎ警報」が発令されたのは言うまでもなく。

紅葉人参が秋らしい大根釜

さらに、蔵王のお釜をイメージした「大根釜」や、山形の県花・紅花を練りこんだ「冷やし紅花蕎麦」など、郷土色もたっぷり。
デザートは「杏仁豆腐」と「山形産スチューベン」で、美味しい秋の味覚を残さず平らげました。

「テルマエ・ロマエ」は温泉にぴったり!

夕食の後は、部屋に戻ってまったりタイム。
今回は、ヤマザキマリさんの「テルマエ・ロマエ」全6巻を持っていきました。

テルマエ・ロマエ コミック 全6巻完結セット
テルマエ・ロマエ 全6巻完結セット

古代ローマの浴場設計技師ルシウスが、現代の日本にタイムスリップし、日本の風呂文化にカルチャーショックを覚えるというコメディ漫画。
阿部寛さん主演の映画も大ヒットしたので、知っている人も多いでしょう。
日本各地の温泉で映画のロケが行なわれたように、もともと温泉とは相性抜群の作品ですが、これが想像以上に持っていってよかった。

布団に転がって「テルマエ・ロマエ」を読む

何がよかったかって、これを読むと無性に温泉に入りたくなるわけですが、温泉旅館なら温泉入りたい度がMAXに達したところで、すぐに温泉に浸かれるという幸せ!
全6巻というボリュームも、一晩で読み切るのにちょうどよく、繰り返し読んでもまた笑えます。
温泉旅行の持ち物に「テルマエ・ロマエ」は、平たい顔族の新定番。
ぜひ一度試してみてください。

山形の郷土料理づくしの朝ごはん

一夜明けて。
朝食の「高見屋の朝ごはん」には、山形の郷土料理がずらり。
定番の「山形いも煮」に、「もってのほか」という食用菊、「だし」という納豆昆布、ごはんにぴったり「うに椎茸の佃煮」、そばがき「かいもち」、郷土の漬物「おみ漬」などなど。

「元気の源」高見屋の朝ごはん

釜炊きでおこげのついた「はえぬき米」も美味しく、普段は朝食を食べないのに、おかわりまでしてしまいました。
一つだけがっかりだったのは、昨夜「テルマエ・ロマエ」を読んでいたこともあって、温泉玉子をめちゃめちゃ期待していたのに、朝の食卓に並ばなかったこと。
まあ、高見屋に代々伝わるという「だし巻たまご」が美味しかったからいいか。

相変わらず連泊の夢は尽きない

朝食の後は、朝風呂に入って、荷物の整理をして、布団でごろごろしていたら、あっという間にチェックアウトの時刻。
ああ~、非日常が終わってしまう...。

ぜひまた訪れたい宿でした

高見屋そのものは満喫したけども、蔵王温泉大露天風呂にも行きたかったし、公共浴場めぐりもしたかったし、外湯の湯めぐりもしたかったのに、なんで温泉すぐ終わってしまうん?
ひどいよ、こんなの、あんまりだよ。
たっぷり20時間も滞在して、これで足りないなら、もう連泊するしかないじゃない。
こうして、温泉連泊旅行の決意を新たにして、新潟に帰る私たちでした。

深山荘 高見屋
〒990-2301 山形県山形市蔵王温泉54
アクセス 蔵王温泉バスターミナルから無料送迎
深山荘 高見屋のクチコミと宿泊プラン(じゃらん)

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