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Nov
13
2014

高野山開創の地「壇上伽藍」を拝観

弘法大師・空海が高野山を開山したとき、真っ先に整備した場所が、「壇上伽藍」と呼ばれる真言密教の修学の場です。
高野山の総本堂である「金堂」と、真言密教の根本道場である「根本大塔」がその中心で、ほかにも密教思想に基づいた堂や塔があります。
空海は高野山を「東西に龍の臥せるがごとく」と形容したそうですが、その腹にあたる「蛇腹道」を通って境内へ。
真言密教の聖地で、そのスケールに圧倒されてきました。

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根本大塔(こんぽんだいとう)

壇上伽藍の中央に、どーんと建っている朱塗りの塔が「根本大塔」。
弘法大師・空海が真言密教を広めるため、日本の国の柱として建設した塔です。
まずはその大きさに驚きますが、高さは48.5mもあるとか。
あまりに巨大な建築だったため、空海の在世中には完成しなかったそうです。

壇上伽藍・根本大塔

根本大塔は、過去に何度も落雷や火災で焼失し、現在の大塔は1937年に完成したもの。
根本大塔の内部には、黄金に輝く大日如来を中心に、4体の仏たちが鎮座し、さらに柱には16体の菩薩が描かれています。
これは、真言密教の宇宙観を表す「立体曼荼羅」。
つまり、根本大塔の中には真言密教の小宇宙が出現しているというわけです。

金堂(こんどう)

根本大塔の正面にある瓦葺の仏堂が「金堂」。
高野山全体の総本堂で、重要な行事のほとんどは、この金堂で執り行われています。
金堂も過去に7度再建され、現在の金堂は1932年に完成したものです。

壇上伽藍・金堂

御本尊は高村光雲作の薬師如来。
ただし、この薬師如来は秘仏なので、一般に見ることはできません。
御本尊の左右には、3体ずつの脇侍仏たちが薬師如来を守っています。
向かって右側には、普賢延命菩薩、不動明王、金剛薩埵。
向かって左側には、金剛王菩薩、降三世明王、虚空蔵菩薩。
いずれも極彩色に彩られた美しい仏像です。
金堂内陣の左右には、平清盛が奉納したという「両界曼荼羅」のレプリカもかけられています。

御影堂(みえどう)

金堂の正面にある檜皮葺の仏堂が「御影堂」。
空海の在世時、持仏堂として作られた建物です。
空海が入定してからは、真如親王によって描かれた弘法大師の御影を安置していることから、現在の名前で呼ばれています。

壇上伽藍・御影堂

弘法大師を本尊とする御影堂は、高野山で最も重要な聖域であり、堂内に入ることは禁じられていました。
現在は年に一度、「御逮夜法会」の後に、一般参拝が許可されるそうです。

不動堂(ふどうどう)

大塔の正面にある鐘楼の隣、蓮池のほとりに建っている檜皮葺の建物が「不動堂」。
行勝上人作と伝えられる不動明王像と、運慶作の八大童子像が祀られていたことから、そう呼ばれています。
八大童子像は、現在は「高野山霊宝館」に移され、そこで鑑賞することができます。

壇上伽藍・不動堂

平安貴族の邸宅のような美しい外観の建物ですが、その歴史や使用目的には不明な点も多く、謎の多い建物とされています。
現在の建物は14世紀前半に再建されたもので、1899年に国宝に指定されています。

御社(みやしろ)

壇上伽藍の境内を歩いていると、狛犬に守られた朱塗りの鳥居があります。
お寺の境内に神社があることに違和感をもつかもしれませんが、これは高野山を守護する丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)を勧請したもの。
ここでは「御社」と呼ばれています。

壇上伽藍・御社

ニウツヒメは、弘法大師に神領である高野山を授けた神。
高野山の麓には立派な丹生都比売神社の本社があり、紀伊国一之宮のひとつとされています。
もちろん一之宮めぐりの一環として、丹生都比売神社にも参拝してきたので、後日の参拝記で詳しく紹介します。

参考 紀伊国一之宮まとめて参拝してきた

弘法大師直筆の石碑

最後にもう一つ。
壇上伽藍の隣には、高野山真言宗の布教総本部「高野山大師教会」という建物があります。
そのエントランスに、弘法大師の直筆をトレースした石碑がありました。

弘法大師直筆の般若心経

弘法大師といえば、平安時代の「三筆」の一人に数えられる書道の名人。
「般若心経」と「いろは歌」の石碑があるので、般若心経の写経体験をする予定がある人は、ちょっと立ち寄ってみるのもいいでしょう。

高野山を深く見学するために

寺院の拝観全般にいえることですが、仏教の世界は非常に哲学的なので、ガイドの有無で見学の深さがかなり変わってきます。
特に壇上伽藍は、敷地が広大なこともあり、ガイドなしで見学すると「ふーん」という印象だけで終わってしまいがち。
高野山には音声ガイドの貸し出しもあるので、それを利用するのもいいですが、旅行前にもしっかり予習しておきたいという人には、楽学ブックス「高野山」という書籍が、ガイドブックとして非常に有用です。

ガイドブックを片手に見学を

高野山の見どころが細かいところまで網羅されているのはもちろん、専門家の文章や高野山僧侶のインタビューを通して、真言密教の思想や考え方を学ぶことができます。
また、一般に写真撮影が禁止されている大塔内部や金堂内陣の美麗写真も多数掲載されているので、見学後の資料集としても便利でした。
せっかく高野山を訪れたからには深く学んで帰りたいという人は、ぜひこちらの本を片手に歩いてみてください。

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