Home / 近畿旅行記 / 紀伊国一之宮まとめて参拝してきた

Dec
04
2014

紀伊国一之宮まとめて参拝してきた

高野山をあとにして、続く旅の予定は紀伊国の一之宮めぐり。
紀伊国一之宮は、「丹生都比売神社」「伊太祁曽神社」「日前國懸神宮」の三社です。
国によっては、このように複数の神社が一之宮になっていることも珍しくありません。
「一国一社参拝」ルールの私たちの場合、このうちひとつに参拝すれば一応クリアなんですが、今回一緒のドールマスター氏は、文字通り全国の一之宮に参拝するのが目標の真面目な一之宮巡礼者。
そんなわけで紀伊国は、私たちも三社すべてに参拝してきました。

- スポンサードリンク -

丹生都比売神社に参拝

最初に参拝したのは、高野山から最も近いところに鎮座する丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)。
主祭神のニウツヒメ(丹生都比売大神)は、アマテラスの妹神・ワカヒルメ(稚日女命)の別名で、諸々の災いを祓い退け、一切のものを守り育てるという女神です。

丹生都比売神社

この丹生都比売神社は、高野山と密接な関わりがあり、高野山の文化財の一角として世界遺産に登録されています。
というのも、真言密教の根本道場の地を求めていた弘法大師・空海を高野山へ導いたとされるのが、ニウツヒメの子であるタカノミコ(高野御子大神)。
そこからタカノミコは人生の幸福へと導く神として、ニウツヒメとともに丹生都比売神社に祀られています。
タカノミコは黒と白の犬を連れた狩人に化身して空海を導いたといわれることから、授与所にはこの犬たちを模った「みちびき犬みくじ」もありました。

輪橋と鏡池

丹生都比売神社に行くと、まず朱塗りの輪橋と楼門に圧倒されます。
奥の方には、朱塗りの華麗な社殿。
「丹生(にう)」とは、水銀と硫黄の鉱物「朱砂」のことで、赤色顔料の主要材料であり、朱は神聖なものとされていました。
この神社が一面に朱塗りなのは、その名前からも当然なわけです。
参拝を済ませて境内を歩くと、輪橋の下には白い蓮が咲く鏡池がありました。
黄色いコウホネや、ピンク色のツツジが咲き乱れて、赤い橋にいっそう華やかな彩りを添えています。
きれいな風景にうっとりしていると、池には大量のコイがうごめいていて、コイが怖いシュクルは、ぞおお~。

みちびき犬みくじ

神社の周囲はのどかな田舎の風景。
頭の中にはNHK「小さな旅」のテーマ曲がずっと流れていました。笑。
こんな山あいに、立派な神社があるのが驚きです。
高野山に比べると参拝客は少なかったけど、高野山に訪れた際は一緒に立ち寄ってみてください。

伊太祁曽神社に参拝

続いて参拝したのは、和歌山市から車で20分ほどの山あいに鎮座する伊太祁曽神社(いたきそじんじゃ)。
主祭神のイソタケル(五十猛命)は、日本中に樹木の種を捲き、緑豊かな国土を作ったとされる木の神様です。

伊太祁曽神社

「日本書紀」によると、イソタケルは父のスサノオから日本に木の種を蒔くよう命じられ、国中に木種を蒔き、最後に和歌山県に来て鎮まったとされています。
そこで、和歌山県を「木の国」と呼び、伊太祁曽神社は木の神様を祀る神社となったということです。

伊太祁曽神社・本殿

伊太祁曽神社は、「古事記」とも深い関わりがあります。
オオナムチ(=オオクニヌシ)が因幡の白兎を助けて絶世の美女ヤガミヒメと結婚した話は有名ですが、実はその後、オオナムチには大変な災難が待っていました。

「オオナムチの逃避行」
ヤガミヒメと結婚したオオナムチは、嫉妬に狂った兄弟神たちに、真っ赤に焼けた石を落とされて死んでしまいます。
嘆き悲しんだ母神が高天原に行き、オオナムチを生き返らせてくれるよう頼み、オオナムチは生き返ります。
ところが、兄弟神たちは再びオオナムチをだまし、今度は大木を割った間に挟んで殺してしまいます。
再びオオナムチを救って生き返らせた母神は、オオナムチを木の国のオオヤビコのところへ逃がします。
兄弟神たちはしつこく追いかけてきてオオナムチを殺そうとしますが、オオヤビコは「スサノオのいる根の堅州国に行きなさい」と助言して、木の俣からオオナムチを逃がします。

この後、スサノオの元に向かったオオナムチには、またまた数々の試練が待ち構えているのですが、それはまた別のお話。

参考 播磨国一之宮「伊和神社」に参拝

このオオナムチを助けたオオヤビコというのが、伊太祁曽神社の神様イソタケルです。
オオナムチの命を助けたことから、命の神様、厄除けの神様としての一面も。
この神話に基づき、「木の俣をくぐると難を逃れることができる」という信仰が生まれました。
伊太祁曽神社では、ちゃんと「木の俣くぐり体験」ができます。
伊太祁曽神社の御神木として聳えていた樹齢800~1000年と云われる杉の木が、昭和37年の落雷で燃え、やがて枯れてしまいましたが、外側が燃え残り煙突状になって、人がくぐることのできる穴ができていたので、伐採したのだそうです。
もちろんみんなでくぐってきました。

「木の俣くぐり」で貞子状態

伊太祁曽神社は、さすが木の神様の神社だけあって、鳥居も木造り、社殿も木の風合いを生かしたもので、境内にも樹がいっぱい。
毎年4月には木祭りがあり、実演奉納されるチェンソーカービングで彫刻された干支がずらっと並んでいて、さすが木の国の一之宮だと感じました。

日前國懸神宮に参拝

紀伊一宮めぐりのラストを飾るのは、和歌山市の中心部にある日前國懸神宮(ひのくまくにかかすじんぐう)。
この神社は日前神宮(ひのくまじんぐう)と國懸神宮(くにかかすじんぐう)の二つの神宮からなり、それぞれ「日像鏡(ひがたのかがみ)」と「日矛鏡(ひぼこのかがみ)」を御神体として祀っています。

鳥居をくぐって境内へ

祭神は、日前大神・國懸大神。
聞いたことのない神様なので、ローカルな神様かと思ったら、聞いてびっくりの超有名な神様。
日前大神・國懸大神は、天照大神の別名であり、つまりこの神社はアマテラスを祀った神社なのです。
しかも、御神体の鏡は、アマテラスが天岩屋戸に隠れた時に、アマテラスを外に出すためにイシコリドメに作らせた鏡。
初めに作った鏡をこの日前國懸神宮に奉納し、後にできた鏡を伊勢神宮に奉納したと伝えられています。
この鏡は、三種の神器に次ぐ宝鏡とされ、朝廷からも大事にされてきました。
実はすごく由緒ある神社なんですね。

日前神宮

一の鳥居をくぐって境内に入ると、うっそうとした樹が生い茂って、先が見えません。
参道を進むと、道が二手に分かれ、左に進むと日前神宮、右に進むと國懸神宮です。
ふたつの神社はそっくりで、それぞれに鳥居があり、社殿は実にシンプル。
アマテラスの御利益は、良縁・結婚・家内安全ということなので、我が家の家内安全と、ドールマスター氏の「大鳳」との良縁をお祈りしました。

國懸神宮

日前國懸神宮は、人がいなかったせいもあって、森閑とした空気が漂っていました。
伊勢神宮しかり、伊雑宮しかり、皇室ゆかりの由緒ある神社というのは、どうやら質素な神社が多いような気がします。
どーんと立派だったり、きらびやかにゴージャスだったりするのではなくて、ひっそりと質素なたたずまいの中に、森厳な雰囲気がある。
そんなことを感じた参拝でした。

バラエティ豊かな神様たち

こうして、紀伊国の一之宮御朱印集めもコンプリート。
高野山の守護神に、木の国の神に、伊勢神宮の鏡のお兄さん。
いずれも由緒があって、それぞれに個性的な神社でした。
社殿や境内の雰囲気が、それぞれの神様にぴったり合っているのもおもしろい。
八百万の神がいる日本の豊かさと、紀伊国の奥深さに触れたように感じました。

紀伊国一の宮に参拝

まとめ 全国一之宮めぐりのすすめ

- スポンサードリンク -

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Comments:0

Comment Form

コメントは管理人の承認後に公開されます。

Information
  • twitter
  • rss
  • はてなブックマーク
  • Instagram
カテゴリー
タグクラウド
記事への反応

back to top