Home / 京都旅行記 / 源氏物語にも登場する「野宮神社」に参拝

Feb
26
2015

源氏物語にも登場する「野宮神社」に参拝

嵯峨野「竹林の道」のスタート地点にあたるのが「野宮神社」
野宮神社は、かつては天皇の代わりに伊勢神宮にお仕えする斎王(斎宮)が伊勢へ行かれる前に身を清められた神社です。
都から離れた静かな野宮は、嵯峨野めぐりの起点であり、嵯峨野の聖地として古くからの信仰の場でした。
そしてこの神社は、「源氏物語」に登場することで有名。
歴史ある嵯峨野の古宮で、しばし「源氏物語」の世界に思いをはせてきました。

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源氏物語「賢木」に登場

野宮神社が「源氏物語」に登場するのは、第十帖「賢木の巻」です。
「賢木」の主要人物は、光源氏の年上の恋人・六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)。
この六条御息所という人は、「源氏物語」の中でもかなり濃いキャラです。
故・東宮の妃で、美しく教養高い貴婦人ですが、そのプライドと愛情もハンパじゃない。
嫉妬のあまり生霊となって、光源氏の正妻・葵の上や、身分の低い恋人・夕顔を憑り殺してしまうという、いわば元祖ヤンデレ。
さすがの光源氏も恐ろしくなって疎遠になり、六条御息所は娘が伊勢の斎宮になったのを機に、娘と共に伊勢に下る決心をして、この野宮神社に移ります。
そんな六条御息所を光源氏が尋ねていくのが、「賢木の巻」なのです。

遥けき野辺を分け入りたまふより、いとものあはれなり。
秋の花、みな衰へつつ、浅茅が原も枯れ枯れなる虫の音に、松風、すごく吹き合はせて、そのこととも聞き分かれぬほどに、ものの音ども絶え絶え聞こえたる、いと艶なり。

花も草も枯れた秋の野を分け入っていくと、風がもの寂しく吹く中に、かすかに聞こえる優美な琴の音。
秋の野を行きつつ、こんなもの寂しいところで過ごす六条御息所の心を思い、胸がしめつけられる源氏。
久しぶりに逢った二人は、愛し合った過去に思いを馳せ、お互いにまだ惹かれあいながら、歌を交わし別れていきます。
秋の嵯峨野は、そんな男女のせつない別れの舞台としてぴったりで、「賢木」は「源氏物語」の中でも屈指の名場面だと思います。
「源氏物語」はフィクションですが、話の中に登場する野宮神社は本物。
その神社に参拝できるなんて、なんとも贅沢な気分です。

神社のシンボル黒木鳥居

野宮神社の鳥居は、めずらしい黒木の鳥居。
黒木の鳥居とは、クヌギの木を樹皮のついたまま使ったもので、日本最古の鳥居の形式です。

黒木の鳥居

「源氏物語」にも「黒木の鳥居ども、さすがに神々しう見わたされて」と書かれているように、黒木の鳥居は野宮神社のシンボル的存在。
鳥居自体はそんなに大きくはなく小ぶりで、自然の木そのままの素朴なたたずまい。
現在の鳥居に使われているクヌギは、徳島県の剣山から切り出したクヌギだそうです。

にぎやかすぎる境内

鳥居から拝殿までは、びっくりするくらい狭くて、鳥居をくぐったらすぐお参りする感じです。
奥の方にもっと大きな本殿とかあるのかと思ったら、それもなし。
弁財天や大黒天、白福稲荷大明神などの小さな社殿が並んでいますが、あとは一面の苔。

苔むした境内

雨に濡れた苔とまだ緑色の紅葉は、しっとりした嵯峨野の宮の風情たっぷり。
...というか、境内で嵯峨野らしいさびさびした雰囲気が感じられるのはそこだけと言ってもいいいかもしれません。

狭い境内は観光客でいっぱい

狭い境内にはたくさんの観光客がひしめいてにぎにぎしく、「源氏物語」の「賢木」のイメージは全然なし。
シュクル的にはそのあたり、かなりがっかり。

美しい「源氏物語御守」が効果絶大

とはいうものの、やはりここは由緒ある神社です。
気を取り直して御守りなど見てみます。
野宮神社は、縁結び・子宝安産・進学祈願などに御利益のある神社。
境内のあちこちにたくさんの絵馬や奉納木が見えます。

源氏物語絵馬

「源氏物語」ゆかりの地ということで、源氏物語の絵馬もあります。
源氏物語大好きなシュクルは、源氏物語お守りと源氏物語絵馬をいただきます。
絵馬には願い事を書いて神社に奉納。

源氏物語御守

ちなみに、紫式部のパワーなのか伊勢の斎宮の御利益なのか、この絵馬とお守りの効き目は絶大でしたよ。

嵯峨野の竹林を抜けて常寂光寺へ

野宮神社の参拝を終えたら、次は常寂光寺へ。
「源氏物語」のイメージが強すぎて、ちょっと肩透かしの野宮神社でしたが、神社の周りを囲む竹林は、しっとり雨に濡れて秋の風情たっぷりでした。
竹林をぬける人力車も京都らしい光景。

竹林をぬける人力車

ふと耳に入る言葉を聞いていると、人力車のお兄さんたちはみんな英語がうまくて、千年の古都から一気に現代の国際都市にタイムスリップした気分でした。

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