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Mar
03
2015

嵐山「常寂光寺」で紅葉の絨毯を歩く

嵯峨野・小倉山の中腹にある「常寂光寺」
仏教の理想郷「常寂光土」の趣をもつことに由来した古刹で、1993年盛秋・2007年初秋・2011年初夏と、三度も「そうだ 京都、行こう。」のポスターに採用されている、嵐山でも屈指の紅葉の名所です。
また、鎌倉時代の歌人・藤原定家の山荘があったことでも知られ、有名な歌がるた「小倉百人一首」は、この山荘で撰集したことにちなんでいるとか。
散紅葉のオレンジに染まった境内で、過ぎゆく秋の名残を惜しんできました。

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山門から仁王門へ

常寂光寺の創建は、豊臣秀吉の天下統一から6年後の1596年。
日蓮宗大本山・本圀寺の日禎(にっしん)という高僧が、日蓮宗の教え「不受不施」を貫いて秀吉の出仕に応ぜず、この地に隠棲したことに始まります。
当時、日禎上人は歌人としても有名だったため、京都の豪商・角倉了以が、歌枕として有名な小倉山の土地を提供したといわれています。

常寂光寺・山門

墨色に塗られた簡素な山門から境内に入ると参拝受付があり、拝観料400円を払って仁王門へ進みます。
紅葉期の休日には他聞に漏れず混雑する常寂光寺ですが、この日はすでに紅葉のピークも過ぎていたためか、それほど人も多くなく、ゆっくりと拝観することができました。

仁王門の紅葉トンネルは既に散った後

茅葺きの仁王門をくぐると、本堂まで石段の参道が続きます。
この仁王門から本堂までの参道は、頭上に鮮やかなモミジが折り重なる「紅葉のトンネル」で有名なところ。
残念ながらすでに落葉が進んでトンネルはなくなっていましたが、オレンジの散紅葉越しに見る仁王門も、それはそれで趣たっぷりでした。

本堂から多宝塔へ

小早川秀秋の助力を得て桃山城客殿を移築したという本堂は、工事中で白いシートに覆われていたので、そのまま石段を上って多宝塔へと向かいます。

散紅葉のレッドカーペット

多宝塔へと通じる参道の両脇には、真っ赤な散紅葉がこんもりと敷き詰められています。
本堂の裏にある池は、水底にモミジが降り積もって、まるで血の池のようになっていました。

常寂光寺・多宝塔

均整のとれた美しい姿をした多宝塔は、江戸時代の1620年に建立されたもの。
現在は重要文化財に指定されています。
藤原定家の山荘「時雨亭」は、現在の仁王門の北側あたりにあったとされ、多宝塔からしばらく上がったところには「時雨亭跡」の石碑と定家の御神像を祀った「歌遷祠」がありました。

歌遷祠からの下りが真骨頂

常寂光寺を創建する際、定家卿の祠よりも上に庫裏を建てるのは憚られるということで、現在の場所に歌遷祠が遷座されたため、この祠は常寂光寺の一番高いところにあります。
そして、この歌遷祠からの下り順路が、常寂光寺のもうひとつの見どころです。

眼下に真っ赤な散紅葉が広がる

幾重にも折り重なる紅葉を上から眺めながら、真っ赤な散紅葉に染まる石段を降りていくのは、紅葉を独り占めしているような贅沢な気分。
そもそも今回の京都旅行は、早すぎて色付き初めよりはピークを過ぎて散紅葉のほうがいいだろうと思って遅めにスライドしたので、この光景こそ我が意を得たり。

モミジの降りかかる石灯籠

特にこの日は雨が降ったりやんだりの天気だったので、しっとり濡れた散紅葉はいっそう赤く輝いているように見えます。
紅葉の写真は、光が強すぎる晴れよりは、曇りや雨のほうが均一に撮れる気がするので、まさしく秋一色に染まる写真も撮れて、大満足のサーチライトでした。

小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ

さて、こんな光景を見ていると、昔から紅葉を詠んだ和歌があれほど多いのもわかる気がします。
小倉百人一首の中にも、小倉山の紅葉に向かって「小倉山のもみじよ、心があるなら帝がおいでになるまで散らずに待っていてくれ」と呼びかける有名な一首があります。
散るのが悔やまれるほど、色とりどりの紅葉だったのでしょう。

オレンジに染まる境内

しかし、散った後もこれほど美しいなら、こんなふうに詠んでもいいんじゃないかな。
小倉山 今ひとたびと 言ひけれど 散るもみぢ葉も をかしかりけり

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