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Jul
10
2015

別府地獄めぐりはがっかり観光地なのか

九州一周ラリーの最終日は、すべてのチェックポイントをクリアできなかった場合の予備日として、特に予定は入れていませんでした。
幸い、前日までにラリーは完遂したため、最終日は福岡に帰るだけのおまけの一日です。
そういうことであれば、せっかく別府に来ているので、有名な別府地獄めぐりを体験してみることにしました。
前回の旅行記で紹介したように、私たちが泊まった宿は、地獄めぐりの大半と目と鼻の先。
ただ、別府地獄めぐりというと「がっかり観光地だ」という声もちらほら耳にするんですけど、実際のところどうなんでしょう?

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別府地獄めぐり

別府温泉の「地獄」とは、地中深くから噴気・熱泥・熱湯が噴出する自然湧出の源泉のことです。
溶け込んだ火山性成分によって色の異なる温泉、こぽこぽと沸き立つ熱泥、地面のあちこちから水蒸気が立ち上る様子は、まさしく地獄さながら。
日本一の源泉数を誇る別府温泉には、多くの「地獄」がありますが、その中でも「地獄組合」に加入している8つの地獄が、一般に有名な「別府地獄めぐり」の地獄です。
これら8つの地獄は、鉄輪温泉エリアに6つ、柴石温泉エリアに2つ。
鉄輪温泉エリアと柴石温泉エリアは車で5~10分ほど離れていますが、それぞれのエリア内にある各地獄は徒歩圏内です。

鉄輪温泉エリアの地獄
海地獄=コバルトブルーの池が美しい熱帯植物園。
山地獄=岩山から噴気が上がるミニ動物園。
かまど地獄=噴気で御供飯を炊いたことに由来するミニ地獄めぐり。
鬼山地獄=温泉熱を利用したワニ園。
白池地獄=温泉熱を利用した熱帯魚館。
鬼石坊主地獄=灰色の熱泥が沸騰する庭園。

柴石温泉エリアの地獄
血の池地獄=赤池が有名な日本最古の天然地獄。
竜巻地獄=熱湯が豪快に吹き上がる世界有数の間欠泉。

8つの地獄すべてを回ると2時間30分ほどの所要時間ということですが、今回はそこまでの時間はなかったので、この中から海地獄と鬼石坊主地獄に訪れてみました。

「海地獄」は見どころがいっぱい

海地獄は、別府地獄の中で最大の敷地面積で、広さはなんと50,000坪!
駐車場も観光バスがやってくるほど広く、地獄めぐりのスタート地点にはぴったりでしょう。
数ある地獄の中でも、ここだけは外せないナンバーワン地獄として評判の地獄です。

海地獄

別府地獄めぐりの入場料金は、一箇所400円と共通です。
ということで、海地獄の入場料は400円。
別府地獄めぐりには、8地獄すべてを回ることができる共通観覧券もあって、こちらは2日間有効で大人2,100円です。
6つ以上の地獄を回るつもりなら、共通観覧券のほうがオトクちゃんですね。
共通観覧券は、8地獄の入場窓口で販売しています。

コバルトブルーが美しい

海地獄の最大の見どころは、コバルトブルーが美しい広大な池。
1200年前の鶴見岳の爆発によってできた池で、硫酸鉄が溶解した青色の温泉が海の色に見えることから「海地獄」と呼ばれるようになったそうです。
見た目は涼しげに見えるものの、水温は98℃と高温で、辺り一面は蒸気がもうもう、卵をザルに入れたら温泉玉子ができるほど。
周囲はぐるりと一周できる歩道になっていて、あちこちで多くの観光客が記念写真を撮っています。

血の池っぽいものも

また、園内には真っ赤な熱泥が湧き出す池もありました。
わざわざ血の池地獄まで行かなくても、これを見たら満足?

カッパのいる蓮池

海地獄の広い園内は、温泉熱を利用した熱帯植物園になっています。
南国情緒の漂うビンロウやフェニックスなどが茂り、池には日本一のオオオニバスやアマゾン原産の熱帯性睡蓮などが栽培されています。
私たちが訪れたときは睡蓮の開花時期ではなかったので、残念ながら花は咲いていませんでしたが。

足湯もあるでよ

園内には無料で利用できる足湯なんかもあって、お土産売り場も充実しています。
おみやげにおすすめは、海地獄の温泉水を特殊瞬間乾燥法で粉末にした入浴剤。
どう見ても別府地獄めぐりに行ってきたとわかるパッケージがナイスです。
「えんまの湯」だと思っていたら、小さく「ん」が入っていて「えんまんの湯」でした。

「えんまんの湯」

そんなわけで、海地獄はそれなりに満足できる観光地。
青い熱湯池はきれいだったし、広い園内の散策はそれなりに楽しく、お土産売り場も充実していて、これで400円ならお得感すらあります。
これで「がっかり観光地」だったら、もっとがっかりなところはあちこちにあるよ?

地獄蒸し焼きプリンで一休み

海地獄の園内をひと通り回った後は、海地獄のオープンテラスで一休み。
ここでは名物の「地獄蒸し焼きプリン」を食べることができます。
鉄輪温泉ではだいたい何でも「地獄」って付くんですが、地獄なのにプリンってすごいネーミングだ。

地獄蒸し焼きプリン

卵と牛乳と砂糖だけを使って、地獄の蒸気で蒸し焼きにしたプリンは、ひとつひとつ愛情をこめた手作りだそうです。
昔なつかしい素朴なプリンでやさしい味。
重ね重ね、「地獄」という名前がまったく似つかわしくないプリンでした。

「鬼石坊主地獄」は意見が分かれる

さて、海地獄だけでは「地獄めぐり」としては少し物足りないので、続いてすぐ隣にある「鬼石坊主地獄」へ。
鬼石坊主地獄は、広い海地獄の敷地内にあるような感覚ですが、もちろん別途入場料400円が必要です。

鬼石坊主地獄

海地獄に比べるとこぢんまりとした敷地内には、いくつか灰色の池があって、その泥池の表面にポコッとツルツルの坊主のようなふくらみを作ってはパカッと割れます。
なるほど、これは確かに坊主だ。
ポコッ、パカッ、ポコッ、パカッ、ポコッ、パカッ...でも、面白いか、これ?

面白いか、これ?

...と思ったら、「すごーい、おもしろーい!」と大はしゃぎしているシュクルの姿が。
ああ、そうなの? でも、これだけ見るのに400円だよ?
「えー、面白いじゃん、これ。だって、ぼこぼこしてるのがすごい。このどろどろ感もなんか地獄っぽいし、おもしろいとしかいいようがない」
ふーん、その理由にはまったく納得できないけど、まあ、面白いという人がいるならいいか。
鬼石坊主地獄はこれだけなんですが、がっかり観光地じゃないってことで。

別府地獄めぐりはやっぱり定番

そんなわけで、「がっかり観光地」という声もあった別府地獄めぐり。
確かに、珍しいといえば珍しいけど、すごい感動があるというわけでもなく、ワンパターンといえばワンパターンなので、8つも回ると飽きそうな気もするし、共通観覧券2,100円の価値があるかというと、「どうかなー?」という気がしないでもありません。
その一方で、「他の地獄も全部まわりたかった! ワニとかフラミンゴとか見たいし、海地獄も隅から隅まで見たかったし、温泉玉子も食べたかったし、足湯も入りたかった! こんな短い時間じゃ足りない! もう1泊してまるまる地獄めぐりに使いたい! 次に別府に来たら、絶対そうする!」と大絶賛しているシュクルのような人もいて、そういう人には共通券は安いものでしょう。

コップのフチ子・大分バージョンをゲット

結局、別府地獄めぐりは共通観覧券を買う価値があるかというところに行き着くと思うので、「地獄の沙汰も金しだい」ということでしょうか。
まあ、少なくとも「せっかく別府に行ったら地獄の1つ2つには行ってみるべき」と言える程度には、楽しい観光地だと思いますよ。

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Comments:2

ばしょうもどき 2015年8月13日 22:26

ご無沙汰しております。

今回の九州一周ラリー、楽しく拝見しました。
特に黒かつ亭、むじゃきの白熊、黒田や…私たちも行ったことがあるので、「なつかしー!」と言い合いながら夫婦で読みました。
もちろん地獄めぐりも。私たちは時間がなくてかなりの駆け足で全地獄を回ったのですが、正直私もサーチライトさんと同じく、2100円の価値があるかどうかは微妙なところかなと思います。
私も鬼石坊主地獄が一番のお気に入りです(笑)
夫が呆れてしまうくらい、「ボコッパカッ」を動画に撮り続け、ずーっと眺めていました。
夫が旅館に忘れ物を取りに行ったため、今は無き別府秘宝館に一人置き去りにされたのも良い思い出です(笑)
九州の記事を読んでいると、また旅行したくなりました。

長文コメント失礼しました。

シュクル 2015年8月20日 20:26

ばしょうもどきさん、お久しぶりです!
コメントありがとうございます。ちょっと仕事で忙しくしておりまして、お返事遅れてしまいました。
ばしょうもどきさんは、全地獄を回ったのですね。うらやましい~! 今度別府に行ったら、絶対一日かけて地獄めぐりします!
「秘宝館」のことは全然知らなくて、ちょっと調べてみてびっくり。こんな観光名所があったんですね。ここに女性一人置き去りというのは…。心中お察しします。笑。
またいつでもコメントくださいね!(*´∀`)

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