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Jul
16
2017

「岐阜の天空城」郡上八幡城に行ってみた

岐阜県のほぼ中央部に位置する城下町「郡上八幡」
日本の名水百選の第1号に選定された「宗祇水」をはじめ、町中をめぐる水路に清流が流れ、「奥美濃の小京都」と呼ばれる古い町並みや小径は、絵になる観光地として秘かな人気を集めています。
そんな城下町の中心は、「日本一美しい山城」といわれる郡上八幡城。
気象条件が整った冬の早朝には、雲海に白亜の天守閣が浮かんで見えることから、「岐阜の天空城」とも呼ばれています。
下呂温泉からの道中、すこし足を延ばして郡上八幡城に寄り道してみました。

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日本最古の木造再建城

郡上八幡城が築城されたのは、戦国時代の1559年。
遠藤盛数が八幡山に砦を築いたのが始まりです。
その子の遠藤慶隆は織田信長の家臣となって、姉川の合戦などで武功を上げますが、信長の死後の争いで織田信孝に通じていた慶隆は、豊臣秀吉に疎まれて城を追放されました。
その後、関ヶ原の戦いに徳川方の遊軍として参加した慶隆は、その功績が認められ、再び八幡城主として復帰します。
以後、遠藤氏、井上氏、金森氏、青山氏と城主は変遷し、19代城主・青山幸宜のときに明治維新を迎えました。

郡上八幡城

郡上八幡城の天守は、昭和8年に大垣城を参考として模倣復元されたものですが、全国的にも珍しい木造再建天守です。
木造再建城としては日本最古のもので、司馬遼太郎は著作で「日本で最も美しい山城」と称えています。
確かに、苔の生した石垣にそびえる白亜の天守は、威風堂々としていてかっこいい。

見晴台からの眺望

駐車場から天守までの間には見晴台があり、郡上八幡の城下町を一望することができます。
城下の中央を流れるのは、長良川の支流である吉田川。
「水の城下町」と呼ばれる郡上八幡をめぐる清流の源です。

天守内部を見学してみる

郡上八幡城の天守は入城見学することができます。
入場券は310円とお手頃だったこともあり、今回は天守内部も見学してみることにしました。
4層5階の天守の中には、武具・絵巻・古文書など八幡城にまつわる数多くの遺品が陳列されています。
中でも目をひいたのは、遠藤慶隆が姉川の戦いで実際に着用したと伝えられている鎧。
これは外国人観光客も喜びそうですね。

遠藤慶隆の鎧

ところで、「信長の野望」で長く乱世を生きてきましたけど、遠藤慶隆なんて名前に聞き覚えはないなあ...、ゲーム内に登場してなかったのかな?
...と思って帰ってきてから調べてみたら、いたことにはいたけど、ひどい能力値でした。
こりゃあ、記憶に残っていないのも仕方ないわ。笑。

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山内一豊の妻の生誕地

むしろ郡上八幡にゆかりのある人物で一般的に有名なのは、山内一豊の妻・千代の方でしょう。
NHK大河ドラマ「功名が辻」で、仲間由紀恵が演じた役ですね(山内一豊は上川隆也)。
この千代は、八幡城の初代城主・遠藤盛数の娘と伝えられています。
城の麓の公園には、山内一豊と千代の像もありました。

山内一豊と千代の像

山内一豊は、流浪の身から最終的に土佐一国の大名まで出世を果たした戦国武将。
一豊が仕えた秀吉とともに、戦国時代の下剋上ストーリーの代表格です。
その一豊の出世を内助の功で支え、こちらも秀吉の妻・ねねとともに賢妻とされるのが千代。
一豊が欲しがる栗毛の名馬を嫁入りの持参金で購入し、その馬が信長の目に留まって夫が出世したという逸話は有名ですね。

賢妻の心得十箇条

天守内には「千代の知恵・賢妻の心得十箇条」という展示もありました。
これが面白かったので引用しておきます。

千代の知恵・賢妻の心得十箇条
その一「肝心なことは夫の口から言わせる」
その二「日頃から夫をおだて暗示にかける」
その三「やりくりは工夫と芸術的センスで」
その四「朗らかにふるまい家庭をなごやかに」
その五「夫の上司やその妻といい関係を築く」
その六「夫の部下に細やかな心配りを」
その七「時には強い態度や弱々しい姿を」
その八「さりげない言葉で夫を誘導しよう」
その九「機転を利かせてすばやく行動」
その十「金は夫の一大事にこそ使え」

千代の人物像もわかって日常生活の役にも立つという、とてもよく考えられた展示ですね。

みどりの城のおよしちゃん

そんな感じで天守内をいろいろ見学していると、萌えキャラも発見!
まあ、今の時代、ゆるキャラと萌えキャラはどこの観光地にもいるからね。
どうやら、この娘の名前は「みどりの城のおよしちゃん」というそうです。

みどりの城のおよしちゃん

その昔、八幡城を改修する際、石垣が何度も崩れ、柱がうまく立たないという問題が幾多も起こっており、改修工事は難航していました。
そこで、村一等の美人と評判で不思議な力を持つ「およし」を、人柱としてお城の下深くに埋めたそうです。
郡上八幡の城下町が今なお美しくあるのは、およしがこの地を護り続けているおかげだとか。
......。
いや、なんか美談みたいにしてるけどさ、これってちょっとひどい話じゃない?
本当だ、よく見たらこの娘、幽霊だ。
萌えキャラになってツイッターとかLINEスタンプとかしてていいの、およしちゃん?

次は「水の城下町」を散策してみたい

こうして郡上八幡城の見学も終了。
こじんまりとした城なので、見学所要時間は1時間もかからないくらいですが、見ごたえは十分ありました。
11月の上旬から中旬にかけては、「天守炎上」と評される紅葉ライトアップもあるそうです。
このあとシュクルにどうしても行きたいところがあるということで、今回は城下まで足を延ばす時間はありませんでしたが、また近くを訪れる機会があれば、今度は「水の城下町」と呼ばれる美しい町並みを散策したいと思います。

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